小林さんちのメイドラゴンS 第1話より Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
こんにちは
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がんべあです。
今回は「小林さんちのメイドラゴン」に登場するドラゴン側の主人公トールのエニアグラム分析を行います。
なんとびっくり、今回の分析を進めていると「トール」のお話は「ベルセルクのガッツ」のストーリー展開にとても似ている事が判明、ちょっとドキドキしながらブログを書いています。
単なる日常系アニメではない「小林さんちのメイドラゴン」の隠された魅力をお楽しみください。
トールの性格
トールは向こうの世界でドラゴンの姿をして暴れていた時の性格が表(7w6)の性格。
トール(表・タイプ7w6:エンターテイナー)
小林さんちのメイドラゴンS 第11話より Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
小林さんの家でメイドとして暮らし始めてからの性格が裏(2w3)の性格となります。
トール(裏・タイプ2w3:もてなす人)
小林さんちのメイドラゴン 第1話より Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
【表の性格】7w6(エンターテイナー):知的な刺激の「エンタメ」を提供し、刺激を与えるために自他を「子ども」として扱う。
【裏の性格】2w3(もてなす人):「大人の関係」として他人を「もてなす」対応を行う。
トールのお話
タイプ7w6が主人公のお話・世界観は以下のパターンとなっています。
7w6:「知的な子供のエンタメ」を提供する主人公が壁にあたり、その問題を解決する為に「心をこめた大人のもてなし」をしようとする。
【7w6の世界観】
タイプ7w6【主人公】:トール
タイプ2w3【裏の主人公】:才川 ジョージー
タイプ5【主人公の成長方向】:小林さん
タイプ1【主人公の憧れ】:エルマ
【主人公】(役割:テーゼ)
【裏の主人公】(役割:アンチテーゼ)
【主人公の成長方向】(役割:主人公を導く者)
【主人公の憧れ】(役割:主人公の目標、目的・助け出すべき者:ヒロイン・攻略すべき者:宿敵)
主人公の目的・テーマ:「人とドラゴンとの共存」
「小林さんちのメイドラゴン」のテーマは「人とドラゴンとの共存」。
トールの性格はタイプ7w6(エンターテイナー)。
ドラゴンとして人と戦う(人に刺激を与える)事は得意ですが、心から他人と交流する事(人との共存)は苦手。
そんなトールが小林さんとの心の交流を行う為、裏の人格タイプ2w3(もてなす人)へと変化したのが「小林さんちのメイドラゴン」のお話。
詳しくストーリー分析をしてみると「トールのお話」は「ベルセルクのガッツのお話」と非常に似通っている事が判明、とても驚いています。二つのお話の流れを見比べてみましょう。
「トールのお話」
何も考えずにその日暮らしをしていたトール(タイプ7:主人公)が理想の世界(人とドラゴンの共生)の実現を目指すエルマ(タイプ1:憧れの人)に惹かれ、共に旅をする事になるが二人は喧嘩別れをしてしまう。一人となったトールが小林さん(タイプ5:導く人)と出会い、導かれ成長していくストーリー。
「ガッツのお話」
何も考えずにその日暮らしをしていたガッツ(タイプ7:主人公)が理想の世界(夢の世界)の実現を目指すグリフィス(タイプ1:憧れの人)に惹かれ、共に旅をする事になるが二人は喧嘩別れをしてしまう。一人となったガッツがシールケ(タイプ5:導く人)と出会い、導かれ成長していくストーリー。
こうしてストーリーのガイドラインを並べると2つのお話が非常に似ている構成となっている事が見て取れます。もう少し詳しく見ていきましょう。
主人公の「成長方向」と「憧れ方向」
タイプ7(トール)の憧れ方向はタイプ1(エルマ)。
エルマ(タイプ1:現実主義者)
小林さんちのメイドラゴンS 第5話より Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
トールとエルマは喧嘩ばかりしていますが、実はエルマ(タイプ1・現実主義者)はトールの憧れ方向にいます。
タイプ7(トール)は「現実逃避の手段として”夢”を追い求める」性格、目の前の現実を直視する事が大の苦手。
そんなタイプ7にとってタイプ1(エルマ)の「現実から見を逸らさず”理想”を求める姿」は憧れの存在となります。
トール:「私は種族全体の目的よりも自分がやりたいことをやっているエルマに興味がありました」
小林さんちのメイドラゴンS 第5話より Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
エルマの「やりたいこと」とは「現実(人とドラゴンの争い)から目を逸らさず、現実の中に理想(人とドラゴンの共存)を実現する事」。
エルマ:「私はただ人同士が戦う事はないと 無駄な血は愚かしいと思っただけだ」
小林さんちのメイドラゴンS 第5話より Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
トールは「現実の中で理想を追求するエルマの姿」に憧れを抱きます。
ただし、エルマ(タイプ1)は理想を掲げるのは得意ですが、その理想を実現する手段を見出す事は苦手。トールがエルマと喧嘩別れしたのはそれが原因。
エルマと別れ一人となったトールは小林さん(タイプ5)と出会います。
タイプ7(トール)の成長方向はタイプ5(小林さん)。
小林さんは「トールを導く存在」となります。
小林さん(タイプ5:観察者)
小林さんちのメイドラゴン 第 話より Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
アニメの中ではトールが成長方向の小林さんと共に暮らす事で、肩ひじ張らずに正常な成長をしていく姿が描かれています。
トール:「いえね 自分では究極のメイドだと思うんですけど…」
小林:「違うっつ言ってるだろ!」
トール:「こんな本を見つけてしまったんです」
小林さんちのメイドラゴンS 第1話より Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
主人公(タイプ7)は憧れ(タイプ1)に向かって一直線に進むと徐々に「闇落ち」していきます。「闇落ち」とは視野が狭くなって心に余裕が無くなりイライラしていく状態。
『憧れ方向のエルマ(タイプ1)』と離れ『成長方向の小林さん(タイプ5)』との生活を選んだ(無意識上の)トールの判断はエニアグラム的に正しい行動なのです。
小林さんちのメイドラゴン 第13話より Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
裏の主人公
今回ブログを書く為にアニメを見返していると、もう一つの面白い事を発見しました。
それはジョージーさんの存在。
ジョージー (タイプ2w3:もてなす人)
小林さんちのメイドラゴン 第6話より Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
ジョージーさんは「裏の主人公」と言うとても大切な位置にいます。
トール:「ここかぁ 私にメイドで闘いを挑もうと言う命知らずがいるのは」
小林さんちのメイドラゴン 第6話より Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
ジョージー:「しかしメイド服を着ているからメイドでなのではありません メイドが来ている服だからこそメイド服に鳴り得るのです (中略)しかし私自身が何を着ていようとも そうたとえ学生服を着ていようとも 私自身がメイドであれば その学生服もまたメイド服足りえると思いませんか?」
ジョージー:「そうつまりメイド服とは…」
ジョージー&小林:「心に纏う奉仕の精神!」
小林さんちのメイドラゴンS 第3話より Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
『自らを「究極のメイド」と評して憚らないトールも一目置かざるをえない存在(ウィキペディア Wikipediaより)』。それがジョージー。
裏の主人公は主人公のアンチテーゼを体現化したキャラクターとなります。
主人公トール(テーゼ:タイプ7)は「自由に一人でいたい」人。
トール:「私は何も選べない そうか 私 嫌なんだ 不自由が 混沌勢だの調和勢だの 闘いなんてしたくない 私の意志じゃない…(中略)自由に生きたい 一人になりたい」
小林さんちのメイドラゴンS 第11話より Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
裏の主人公ジョージー(アンチテーゼ:タイプ2)は「誰かに尽くしたい(束縛されたい)」人です。
トール:「何もありませんでした 一人になったとたん したい事のない自分がいました 一人って 自由って 結構怖かったんだ…」
小林さんちのメイドラゴンS 第11話より Ⓒクール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会
「自由」と「束縛」がテーゼとアンチテーゼの関係。相反する価値観ですがどちらも大切。人とドラゴンが共生する為には「自由に生きる自分自身を大切にして」その上で「相手に尽くす」必要があるからです。
ジョージーさんは「相手に尽くす」のは得意ですが、「自由に生きたいと言う自分自身の意志を大切にする」事は苦手としています。その為、大好きな妹(才川 リコ)に対して心の距離を縮める事ができない事を悩んでいると推測されます。
【「大好きな人との心の距離を縮められずに苦悩する」のは2w3(もてなす人)の特徴:詳しくはこちらのブログで】
ジョージーさんはあまりスポットが当たっていないキャラクターですが、エニアグラム的にとても重要な人物ですので、今後(シーズン3)の活躍を期待しています。
感想
トールの分析、とても楽しく書くことができて満足しています。今まで単に作品を楽しんでいた時には気が付かなかった色々な事が見えてきて驚きの連続でした。アニメを作る人ってホント凄い!尊敬します。
今回、今まで連載してきた「物語の世界観・黄金パターン」をベースにして検証を進めてみましたがいかがだったでしょうか?
個人的にはとても分析しやすくて楽しかったです。
しばらくこのパターン(世界観・主人公・裏の主人公・憧れ・成長方向・テーマの6分類)を使ってキャラクターの分析を行っていこうと考えているので、お付き合いください。
今回はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【ベルセルクのお話を知らない方はこちらの記事を確認してください】
【物語の黄金パターン】
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。