美少女戦士セーラームーン 2話 冒頭ナレーションより ©武内直子・PNP・東映アニメーション
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「物語の世界観」を分析していくこのシリーズ。
今回は7w6(エンターテイナー)と7w8(現実主義者:リアリスト)が主人公の世界観について、その共通点と相違点を考察していきます。
7w6と7w8の「物語の世界観」は共に「即物的」な視野で生きてきた主人公が「人の心・想い」に目を向けるお話となっています。
それぞれのお話の世界観をまとめるとこうなります。
7w6:(即物的な)「知的な子供のエンタメ」を提供する主人公が壁にあたり、その問題を解決する為に「(心をこめた)大人のもてなし」をしようとする。
7w8:(即物的な)「現実」の利益を得る為に勝利できる戦略を練ってきた主人公が壁にあたり、その問題を解決するために「人々の(心からの)賞賛」を得ようとする。
では2つの性格の違いと共通点を具体的な作品の中で見ていきましょう。
【今回検証するキャラクター】
サーバル(7w6)
シンバ(7w6)
エレン・イェーガー(7w8)
月野うさぎ(7w8)
7w6が主人公の「世界観」
まずは外向的でみんなと居たい7w6の世界観から見ていきましょう。
シンバ(ライオンキング)
7w6のお話は前回詳しく解説をしましたので、ここでは簡単に振り返りのみをいたします。
7w6が主人公のお話は共通して以下の世界観に従ってストーリーが進みます。
7w6:「知的な子供のエンタメ」を提供する主人公が壁にあたり、その問題を解決する為に「心をこめた大人のもてなし」をしようとする。
「けものフレンズ」
サーバル(タイプ7w6)
「ライオンキング」
シンバ(タイプ7w6)
ライオンキングより ©Disney
サーバルとシンバは基本的に明るく人生を楽しみたい(タイプ7)タイプ、それに加えて協調性を保つために他人を喜ばせたい(タイプ6)性格。
「表面的な刺激」を与える事で他人との関係を持っていた主人公がその方法では上手くいかない(物足りない・もっと深く知り合いたい)状況に陥り、問題解決の手段として相手との「心からの交流関係」を目指そうとするのがタイプ7w6の世界観(ストーリーライン)となります。
【前回記事はこちら】
7w8が主人公の「世界観」
次に内向的、一人で居たい7w8の世界観を見ていきます。今回は7w8の代表として「進撃の巨人」のエレン・イェーガーと「美少女戦士セーラームーン」の月野 うさぎを例にとって解説を行います。
7w8が主人公のお話は共通して以下の世界観に従ってストーリーが進みます。
①即物的な「現実」を見据え、利益を得る為に勝利できる戦略を練ってきた主人公が壁に当たる。
②そこで主人公は「人々に心から賞賛されようとする」事で問題解決を図ろうとする。
「進撃の巨人」
エレン・イェーガー(タイプ7w8)
エレン:「知りたいんだ 外の世界がどうなっているのか」エレン:「俺は調査兵団に入って奴らを駆逐する!」
しかし「即物的」な現実問題をいくら解決しても新たな壁が立ちはだかり、根本的な問題を解決できる光は見えてきません。
アルミン:「ねえ、エレン これ見てよ 壁の向こうには…」
エレン:「…海があって 海の向こうには自由がある ずっとそう信じてた でも違った 海の向こうにいるのは…敵だ 何もかも親父の記憶で見たものと同じなんだ なあ 向こうにいる敵 全部殺せば 俺たち 自由になれるのか?」進撃の巨人 シーズン3 第22話より ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
壁に当たったエレンは「周りの人々からの賞賛」を得る事で問題解決を図ろうとします。
エレンは自分一人で「目の前にある即物的な問題解決」を目指すのではなく、「周りの人々からの賞賛」を得る事で問題に対抗しようと画策し始めるのです。
エレンの行動はこれからどの様な影響を周りに与えていくのでしょうか、アニメのこれからのストーリーがとても気になります。
もう一人、7w8のキャラクターを見てみましょう。
月野 うさぎ(タイプ7w8)
美少女戦士セーラームーン 2話 冒頭ナレーションより ©武内直子・PNP・東映アニメーション
月野 うさぎは最初セーラームーンに変身して「敵を倒してプリンセスを捜し出す」と言う「即物的」な使命の為に戦う事になります。
ルナ:「うさぎちゃん その敵をあなたが倒すのよ あなたは択ばれた戦士なの そしてもう一つの使命は仲間と一緒にあたし達のプリンセスを捜し出す事」
美少女戦士セーラームーン 1話より ©武内直子・PNP・東映アニメーション
しかしうさぎは物語を通じて「戦い」だけでは解決できない問題がある事に気が付きます。大切なのは目の前の「即物的な問題解決」ではなく「仲間の絆(心からの賞賛:愛情)」が必要な事が解るのです。
セーラームーン:「お願い 思い出して 私セレニティです 遠い昔あなたと愛を誓い合った月の王国のセレニティです」
プリンス・エンディミオン:「ダークキングダムに逆らう者は死ね!」
セーラームーン:「あなたは悪いエナジーに侵されているだけなの 元の優しい心に…嫌なの あなたと戦うなんて嫌」
美少女戦士セーラームーン 46話より ©武内直子・PNP・東映アニメーション
セーラームーンは主人公のうさぎが問題を解決する為に刺激を求める即物的な「戦い」ではなく、周りの人たちからの心からの賞賛である「愛」を武器にできる様に成長していく物語。
7w8のお話(世界観)は即物的な「現実」の利益を得る為に勝利できる戦略を練ってきた主人公が壁にあたり、その問題を解決するために「人々の心からの賞賛(愛・友情・信頼)」を得ようとする流れが基本構成となっているのです。
7w6と7w8の世界の共通点と相違点
【共通点】
7w6と7w8の「物語の世界観」は共に「(心のこもらない)即物的」な視野で生きてきた主人公が「人の心・想い」に目を向けるお話。
【相違点】
「即物的」な視野から「人の心・想い」に目を向けるのは同じ。違いは「内向的」か「外交的」かの違い。
7w6(エンターテイナー)は「外向的」。
ウィングであるタイプ6のこだわりは「ルール・堅実・責任感」
タイプ6特有の「不安感」から7w6のキャラクターは「人との繋がり」を重視する傾向にあり、人と繋がる必要から「明るいユーモア感覚」を持っています
7w8(現実主義者:リアリスト)は「内向的」。
ウィングであるタイプ8のこだわりは「力・戦い・義理人情」。
タイプ8特有の「力強さ」を持ち、自分を貫きます
その為、「一人でいる事を恐れず」、目標に向かって行動します。
7w6:(即物的な)「知的な子供のエンタメ」を提供する主人公が壁にあたり、その問題を解決する為に「(心をこめた)大人のもてなし」をしようとする。
7w8:(即物的な)「現実」の利益を得る為に勝利できる戦略を練ってきた主人公が壁にあたり、その問題を解決するために「人々の(心からの)賞賛」を得ようとする。
今回はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
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【7w6と7w8の違いを詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ】
【物語の黄金パターン】
【用語出典まとめ】
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