青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第13話「かえでクエスト」より ©2018 鴨志田 一／ＫＡＤＯＫＡＷＡ アスキー・メディアワークス／青ブタ Project
こんにちは
アニメ大好き
みんなと一緒に幸せを見つけていきたい
がんべあです。
「物語の世界観」を分析していくこのシリーズもすでに12回目。連続して考察していると、私自身が「性格による世界観の違い」がよく理解できるので、とても楽しく書いています。
今回は2ｗ1（尽くす人）と2ｗ3（もてなす人）が主人公の世界観について、その共通点と相違点を考察していきます。
2ｗ1と2ｗ3の「物語の世界観」は共に「人助けが大好き、おせっかいな主人公」のお話となっています。
それぞれのお話の世界観をまとめるとこうなります。
2ｗ1：弱者の為に「戦って」きた主人公が、周りとの「対等な関係」を築いていく。
2ｗ3：周りの関係を良くするために「心を込めた大人のもてなし」をしてきた主人公が、「知的な子供のエンタメ」を提供する事で関係を深めようとする。
2つの性格の違いと共通点を詳しくみていきましょう。
【今回検証するキャラクター】
ケンシロウ（2ｗ1）
花（2ｗ1）
梓川 花楓（2ｗ3）
宇崎 花（2ｗ3）
2w1が主人公の「世界観」
まずは内向的で真面目な2ｗ1（尽くす人）の世界観から見ていきましょう。
花（おおかみこどもの雨と雪）
2ｗ1のお話は前回詳しく解説をしましたので、ここでは簡単に振り返りのみをいたします。
2w1が主人公のお話は共通して以下の世界観に従ってストーリーが進みます。
2ｗ1：弱者の為に「戦って」きた主人公が、周りとの「対等な関係」を築いていく。
「北斗の拳」
ケンシロウ（タイプ2ｗ1）
花（タイプ2ｗ1）
おおかみこどもの雨と雪」より ©2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
ケンシロウと花は共に弱きものを「助ける（守る）（タイプ2）」為に「正義（タイプ1）」を教示する性格。
弱者を守るために戦ってきた主人公が、周りとの「平和的な交流関係」を作り上げていく事で問題解決を目指そうとするのが基本的なストーリーとなります。
【前回記事はこちら】
2w3が主人公の「世界観」
次に外向的、周りに認められたい2ｗ3（もてなす人）の世界観を見ていきます。今回は2ｗ3の代表として「青ブタシリーズ」の梓川 かえでと「宇崎ちゃんは遊びたい!」の宇崎 花を例にとって解説を行います。
2w3が主人公のお話は共通して以下の世界観に従ってストーリーが進みます。
①「大人の対応」をしている主人公は機嫌を取りたい相手に対して関係を深める事ができずに困っている。
②そこで主人公は「子供の対応」をする事で機嫌を取りたい相手との関係を深めようとする。
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」
梓川 花楓（タイプ2ｗ3）
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第13話「かえでクエスト」より ©2018 鴨志田 一／ＫＡＤＯＫＡＷＡ アスキー・メディアワークス／青ブタ Project
かえでの日記：（かえでにも知っている事があります
お兄ちゃんはずっと後悔しています 花楓さんが虐められて辛い時に 助けてあげられなかった事を後悔しています
かえでには分かります もしこのままかえでがいなくなったら きっとお兄ちゃんはまた何もできなかったと後悔すると思います
だからかえでは目標を作る事にしました
お兄ちゃんと一緒に叶える目標です
かえでがいなくなってもかえではお兄ちゃんに後悔して欲しくありません
かえでの夢をいっぱい叶えたって 胸を張って欲しいのです）青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第13話「明けない夜の夜明け」より ©2018 鴨志田 一／ＫＡＤＯＫＡＷＡ アスキー・メディアワークス／青ブタ Project
花楓は兄の咲太の状況を真摯に受け止め、大人らしい対応を行っています。
2w3の行う対応は「形式張った堅苦しさ」はありますが「きめ細やかな気遣い」が感じられます
しかし大人の対応だけでは兄と親しい関係を作る事ができません。
かえでの日記：（新しいお家に到着です。いつかかえでが治ったら花楓さんが帰ってくるんだと思います。だからかえではこの新しい家で花楓をかえでにしてくれたお兄ちゃん為に立派な妹になれるよう頑張ります）
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第13話「明けない夜の夜明け」より ©2018 鴨志田 一／ＫＡＤＯＫＡＷＡ アスキー・メディアワークス／青ブタ Project
花楓はお兄ちゃんの為に立派な妹となれる（お兄ちゃんとの関係を深める）よう裏の性格（7ｗ6）へと変化します。
かえで：「かえでの半分はお兄ちゃんへの想いで、できているんですぅ」青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第1話「先輩はバニーガール」より ©2018 鴨志田 一／ＫＡＤＯＫＡＷＡ アスキー・メディアワークス／青ブタ Project
かえで：「おにいちゃん どうしましたぁ？」
咲太：「こら 覗くんじゃない」
かえで：「お兄ちゃんの ひゃっほーをかえでにも分けて下さい！」
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第2話「先輩はバニーガール」より ©2018 鴨志田 一／ＫＡＤＯＫＡＷＡ アスキー・メディアワークス／青ブタ Project
変化を決意した花楓は言葉使いだけでなく服装まで大きくイメージチェンジします。
花楓（かえで）の性格が「落ち着いた大人の対応」から「無邪気で子供っぽい対応」へと変わる様子が描かれています。
もう一人、2ｗ3のキャラクターを見てみましょう。
「宇崎ちゃんは遊びたい!」
宇崎 花（タイプ2ｗ3）
宇崎ちゃんは遊びたい 第8話より ©2020 丈／KADOKAWA／宇崎ちゃん製作委員会
宇崎 花も元々は「落ち着いた大人の対応」を行うタイプ2ｗ3の性格でした。
しかし、表の性格（2ｗ3：もてなす人）では憧れの桜井先輩との心の距離を縮める事ができません。
宇崎：「マネージャー的に 普段みなさんの練習も見てるから そろそろ上手に泳げる様になってたりするんじゃないかなって…」
宇崎ちゃんは遊びたい 第8話より ©2020 丈／KADOKAWA／宇崎ちゃん製作委員会
壁に当たった宇崎は裏の性格（7ｗ6：エンターテイナー）へと変化する事で憧れていた桜井先輩と親しくなろうとします。
宇崎：「今日もぼっちスかぁ せんぱーい しかたないので 私が遊んであげますぅ！」
宇崎ちゃんは遊びたい 第1話より ©2020 丈／KADOKAWA／宇崎ちゃん製作委員会
大人しくおしとやかだった花が実に子供っぽい対応に変化する様子が描かれています。
2ｗ3のお話（世界観）は「心を込めた大人のもてなし」をする主人公が壁にあたり、その問題を解決する為に「知的な子供のエンタメ」を提供しようとするストーリー。
2w1と2ｗ3の世界の共通点と相違点
【共通点】
2w1と2ｗ3の共通点は「愛し愛されないと不安であり、その為の努力に余念が無い事」。
【相違点】
愛を求めて他人に尽くすのは同じ。違いは「内向的」か「外交的」かの違い。
2ｗ1（尽くす人）は「内向的」。
ウィングであるタイプ1のこだわりは「完璧主義・理想・正義」
タイプ1特有の「理想・正義」の傾向が強い2ｗ1のキャラクターは、ｗ3より内面的で真面目、自分のやりたい事を抑えて人の為に尽くそうとします。
2ｗ3（もてなす人）は「外交的」。
ウィングであるタイプ3のこだわりは「名誉・目標の達成・ステイタス」
タイプ3特有の「名誉・ステイタス」を高めようと言う気持ちが強く、その為、ｗ1に比べて周りに干渉し自分をアピールします
2ｗ1：弱者の為に「戦って」きた主人公が、周りとの「対等な関係」を築いていく。
2ｗ3：周りの関係を良くするために「心を込めた大人のもてなし」をしてきた主人公が、「知的な子供のエンタメ」を提供する事で関係を深めようとする。
本当に同じタイプなのか疑ってしまう程、違う性格に見えますよね。
しかしその根本の「人の為になりたい」と言うタイプ2の持つ性格は同じなのです。
今回はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
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【2w1と2ｗ3の違いを詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ】
【物語の黄金パターン】
【用語出典まとめ】
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