こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
今回から宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」を3回に渡って解説していきます
第1回目のテーマは「決意」
物語冒頭ではワガママで自分勝手、責任感の欠片も無かった主人公千尋
そんな主人公が湯婆婆と対等に交渉を行い、オクサレ様を浄化し、ハクを助ける為に銭婆の元へ向かう
よく考えると不思議ですよね
私達はなぜこの様な「主人公の心の大変化」を素直に受け入れ感動する事ができるのでしょうか?
その秘密は千尋の「決意」を表すシーンに隠されています
宮崎監督の仕掛けた物語の仕組みを解き明かしていきましょう
※物語は人によって千差万別な捉え方ができると思っています、このブログはあくまで私の目から見た意見ですのでご了承下さい
※「」と
OO:「OOO」
は引用部分 引用はアニメ「千と千尋の神隠し」から
※ネタバレありです、ご注意を
「千と千尋の神隠し」のお話構成
まずは全体のお話の構成を13フェイズに従って見ていきます
物語の大きな流れは上に書いた通りですが、今回のポイントは第3フェイズ【決意】
頼りない主人公千尋が「バケモノ達に囲まれた異世界で暮らしていこう」と言う決意を示す
それがこのフェイズの役割
アニメのお話ですので、弱っちい主人公が厳しい異世界で暮らしていく事をいきなり決意しても、「まあアニメだしそんなものかな」と観客はあまり違和感を抱かないと思います
しかし、宮崎監督は千尋の「決意」を観客に「心から納得してもらおう」として、ここである仕掛けを行っています
それが13フェイズの重ねがけと言うテクニック
13フェイズの重ねがけ
宮崎監督は「千尋の決意をより強調して描く」為に【決意】フェイズ自体を「小さなお話」として創っています
そしてそのお話を「大きなお話」の中に入れ込んだ構成となっているのです
「決意フェイズ」のお話は次の通り
この様に決意フェイズ自体が小さなお話として完結しています
これは「13フェイズの重ねがけ」と言うテクニック
こうした手間をかける事で、私達、観客は千尋の決意をよりリアルに実感する事ができるのです
今回はここまで
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【連載2回目:続きはこちら】
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