ルパン三世 カリオストロの城より 原作:モンキー・パンチ (C)TMS
こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
今回は宮崎駿監督「ルパン三世 カリオストロの城」を13フェイズ分析します
カリ城は私の大好きな作品
宮崎監督の初期作品らしい実にテンポのよい爽やかなストーリー展開
その子が信じてくれたなら
ドロボーは空を飛ぶことだって
湖の水を飲み干すことだってできるのに…
この作品の中のルパンはクラリスに信じられる事によって大きな力を発揮します
今まで自分個人の力だけを信じて突っ走ってきたルパン
しかし、人が本当の力を発揮する為には「他人に信じられる事」が必要なのだとルパンが気付くお話
「ルパン三世 カリオストロの城」はそんなお話だと私は思うのです
さて、本編の解説に入りましょう
この作品は「13フェイズの重ねがけ」と言うテクニックを使って構成されています
「物語の構成」
順を追って物語の流れを観てみましょう
黄色の枠、第7フェイズまではルパンはクラリスの助けを得て、カリオストロ公国の秘密に迫っていきます
そして第8フェイズからはクラリスの助け無しでルパンは謎に挑んでいく構成となっています
そして、最後のクライマックスでもう一つの13フェイズ構成が現れます
13フェイズの重ねがけ
第10フェイズ【契機】から13フェイズ【満足】までの最終決戦
ここにもうひとつの13フェイズが隠されています
黄色枠の第7フェイズまでは次元と五右衛門の助けでクラリス救出に挑むルパン
しかし第8フェイズからはルパンとクラリス2人だけのお話となります
別れ際にクラリスが次元と五右衛門にかけるセリフがゾクゾクしちゃいますよね
きちんと決意フェイズも示され、破滅フェイズからの対決、排除、満足という流れとなっています
この様な構成を「13フェイズの重ねがけ」と呼びます
こうする事で、物語が更に重層的になり、視聴者に訴えかける力が増すのです
まとめるとこうなります
13フェイズはそのままだと単純な構成で分かりやすいのですが、分かりやすさは反面、作品に対して物足りなさを感じる事があります
そんなとき、こうして重ねがけをする事で観客に作品に対して複雑な印象を与える事ができるのです
興味がある方は自分の好きな作品に潜んでいる「隠れ13フェイズ」を捜してみてください
とても面白いですよ♪
今回はここまで
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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