がんべあの「ぶれない」キャラクター&ストーリーの作り方

創作活動の強い味方「エニアグラム」と「13フェイズ」

物語の書き方 ストーリー構成を学ぼう アニメ「おもひでぽろぽろ」を13フェイズで分析する

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こんにちは

みんなと一緒に幸せになりたい

がんべあです

 

 今回は劇場アニメ「おもひでぽろぽろ」の13フェイズ解説を行います

 

 この作品は1991年(平成3年)公開

 
 1982年の山形県の田舎を舞台にした写実的な風景と現実味溢れるストーリー展開
現在の聖地巡礼等、ご当地アニメの先駆けとなる作品です
 
 当時のアニメの舞台と言えば外国や空想の世界ばかり
「リアルな現代の日本を舞台にする」
 高畑監督の作品が切り開いた新しいチャレンジが今のアニメの魅力に活きているのですね

 

 さて、お話の詳しい解説を始めましょう

 

※物語は人によって千差万別な捉え方ができると思っています、このブログはあくまで私の目から見た意見ですのでご了承下さい

 特に高畑監督の作品は二重三重の階層を持った深い見方ができる様に作られていて、私の考察などはまだ作品の本当の魅力にはかすってもいないと思います

 今回のブログは私自身が高畑監督の伝えたかったテーマに少しでも近づくきっかけになればと思いながら書いています

   

※「」と

OO:「OOO

は引用部分 引用は「おもひでぽろぽろ」から

 

 ※ネタバレありです、ご注意を

おもひでぽろぽろ」のお話

 

 このお話の主人公は岡島タエ子

東京で働く27歳のキャリアウーマン

 田舎に憧れる彼女は姉さんの嫁ぎ先の実家がある山形県に毎年農作業の手伝いに行っています

 

 タエ子の抱える問題点は「自分の心に対して正直な選択が出来ず悩んでいる事」

 

 お話の流れを13フェイズで表します

 

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  物語前半、第7フェイズまでタエ子は田舎に住む人々に助けられて、田舎の良さを学んでいきます

 しかし第7フェイズ【転換】でそんなタエ子におばあさんが「トシオと結婚して田舎に住まないか」と提案してきます

 軽い気持ちで田舎の良さを満喫していたトシ子は突如として現実のリアルな選択に直面する事になります

 

 第8フェイズ以降の物語後半では、周りの人々の助けなしで、タエ子が一人「自分の本当の心に沿った選択」とは何なのかを見つけるお話になります

 

 この物語の中で、タエ子や周りの人々は様々な選択を行います

 

「選択を行う」という事は「何かを諦める」と言う事

 

「田舎をあきらめる」「子役をあきらめる」「プーマの靴をあきらめる」「東京に出たかった気持ちをあきらめる」

 物語の中では色々な登場人物達に対して「あきらめ」と言うキーワードが何回も登場します

 

 しかし生きていく上であきらめる事でしか得られない何かがあります

 

 現実を見つめ直し「何をあきらめ」「何を得るのか」

「本当の心に沿った選択」とは何なのか

 

 私にとって「おもひでぽろぽろ」はそう言う人生の選択について考えさせられる深い内容の作品でした

 

 今回はここまで

 

 まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います

 疑問点などありましたら是非教えてください

 

 この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います

みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!

 

【関連記事】

【13フェイズについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ】

gunber.hatenablog.com

 

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