バケモノの子より ©2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
今回は劇場アニメ「バケモノの子」の13フェイズ解説を行います
この作品は2015年(平成27年)公開
さて、お話の詳しい解説を始めましょう
※物語は人によって千差万別な捉え方ができると思っています、このブログはあくまで私の目から見た意見ですのでご了承下さい
※ネタバレありです、ご注意を
「バケモノの子」のお話
このお話の主人公は9歳の子供、九太(きゅうた) / 蓮(れん)
九太はバケモノの世界で師匠に付けられた名前、元々人間世界では蓮と言う名を持っています
九太の抱える問題点は「他人を信頼できず、心の中に闇を抱えている事」
九太:「大嫌いだ 大嫌い 大嫌い 大嫌い 大嫌いだぁ!」
バケモノの子より ©2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
お話の流れを13フェイズで表します
物語前半、第7フェイズまで九太は師匠である熊徹の助けを得ながら強くたくましく成長していきます
第8フェイズ以降の物語後半では、九太は師匠である熊徹の元を離れ、人間界かバケモノ界か、自分が進むべき道を一人で考えるようになります
両親と別れ一人きりの主人公九太、何をして良いのか判らず、心の中に闇を抱えてしまいます
そんな九太は前半で熊鉄と出会い、師弟関係を結びます
熊徹は不器用ながらも精一杯、大切なものを九太に伝えようとします
熊徹:「胸ん中の剣があるだろうがよ!ここんとこによ!胸ん中の剣が大事なんだよ!」
バケモノの子より ©2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
そして後半は楓と出会い、関係を深めていく中で自分の人生を切り開いていくのです
人は生きていると心の中に迷いが生じ、闇を抱えてしまう弱い生き物
そんな時、助け合える存在が家族
楓:「誰だってみんな等しく闇を持っている。蓮くんだって抱えてる。私だって、私だって、抱えたまま今も一生懸命もがいてる。だから、簡単に闇に呑み込まれたあなたなんかに、蓮くんが負けるわけない。私たちが負けるわけないんだから!」
バケモノの子より ©2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」などで細田監督が繰り返し伝えようとしている「家族の大切さ」
この作品はそれを更に血縁の繋がらない「師弟関係」と言う疑似家族にまで広げて描いた作品
作品のテーマはキャッチコピー通りの「キミとなら、強くなれる。」
そんな「キミ」こそが自分にとっての「家族」なのだと思いました
今回はここまで
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【13フェイズについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ】
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【参考資料:細田守監督作品をより深く楽しむ為のオススメ資料】
【細田守の世界――希望と奇跡を生むアニメーション】
「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」この4本の作品制作時の舞台裏や関係者等についての解説が中心に書かれています
作品への愛に満ち溢れた解説は読んでいて実に嬉しくなり、映画をまた見たくなる事請け合いなし、細田監督作品をもっと楽しみたい方には是非オススメしたい本です
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表紙はなんと「映画本編の制作チームの描き下ろし」
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細田監督のラフスケッチを山下高明作画監督が下書き、背景は大野広司美術監督が描きき、それを本編の撮影を担当したデジタル・フロンティアのチームが合成して作成
この表紙だけでも手元においておきたくなる一冊ですが、内容も実に濃く実に読み応えがあるページばかり!
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