賭ケグルイxx 第10話「理の女」より ©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ××」製作委員会
こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
今回は「賭ケグルイ」に登場する五十嵐 清華(いがらし さやか)と桃喰 綺羅莉(ももばみ きらり)会長との関係を分析します
この二人はとても不思議な関係
そんな彼女たちの謎を探っていきましょう
「賭ケグルイ」のストーリー
ギャンブルによって支配されている私立百華王学園に、主人公の蛇喰夢子(じゃばみ ゆめこ)が転校してくる事で物語が始まります
蛇喰 夢子の宿敵は学園を支配している生徒会長の桃喰 綺羅莉(ももばみ きらり)
五十嵐 清華(いがらし さやか)は冷静沈着、全国トップの成績を誇り、会長に心酔している桃喰 綺羅莉会長の秘書
会長にラブラブ、しかしなかなか会長には振り向いてもらえない
そんな彼女を今回取り上げます
五十嵐 清華と桃喰 綺羅莉の関係
【桃喰 綺羅莉】
賭ケグルイxx 第10話「理の女」より ©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ××」製作委員会
【五十嵐 清華】
賭ケグルイxx 第10話「理の女」より ©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ××」製作委員会
いったいこの二人にはどういう関係があるのでしょうか?
その答えは「理解し合えない」関係であると分析します
その理由は2つ
理由①「2人はエニアグラムで一番遠い存在である事」
エニアグラムを見てみましょう
【エニアグラムでの二人の関係】
五十嵐 清華はタイプ6【堅実家】
(こだわり=「完璧主義・理想・正義」)
桃喰 綺羅莉はタイプ1【完璧主義者】
(こだわり=「ルール・堅実・責任感」)
上の図(この図をエニアグラムと言います)見て下さい
一つの大きな円と円周上に9つの数字
そして数字を結ぶ線が見えると思います
エニアグラムとはギリシャ語で「9」を表す「エネア(ennéa)」と、「図」を表す「グラム(grámma)」から由来した言葉になります
「円周上の線」と「直線」は人の関係を表しています
この線で結ばれている人間関係が近いほど、お互いが理解しやすい関係となります
もう一度エニアグラムを見てみます
五十嵐 清華と桃喰 綺羅莉の二人は直線では結ばれていません
直線をいくら辿っても巡り合うことはないのです
その為、二人の関係は円周上の線を辿って結びつくしかありません
図を見ると分かる通り、タイプ6(五十嵐 清華)とタイプ1(桃喰 綺羅莉)は逆位置にあって、円を辿っても一番遠い存在となります
理由②「お互いの行動パターンが理解できない」
人の行動決定は「本能」「感情」「思考」の3つを基準にしています
タイプ6(五十嵐 清華)は「思考」によって行動を決める傾向が強いです
何かをする時に常に頭を使って考え抜きます
本能や感情で動く人が理解できません
タイプ1(桃喰 綺羅莉)は「本能」によって行動を決める傾向が強いです
理性や感情より、自分のカンを信じて行動するのです
ただ、純粋に本能で動くタイプ9に比べると、「感情」で動く人も一応理解はできます
図で見るとタイプ1は感情寄りに位置しているのが分かります
しかし「思考」で動く人は全くと言っていいほど理解できないのです
二人が惹かれる理由
それは「賭ケグルイxx」第10話での二人の会話で明かされています
清華:「会長は自らの欲望に忠実なお方、私がその深淵を理解するにはあまりにも遠い存在。だからこそ私はお側にいたかったんだ」
清華:「めちゃくちゃだ。もはや何のためにギャンブルをしたのかすら分からない。理解不能…」
綺羅莉:「清華 あなた私のことが理解できないと思っているでしょう?」「 私も同じよ。あなたのように理を重んじ理に縛られ、死を目前に心を無にしてさえ理を選び取ってしまうような女」
「まるで理解できない。私とは真逆の人間」
「それでいいの」
「それがいいの」
清華:「理解不能。でも私はそんな会長が好きなんだ。私の理など及ばない想像もつかない領域。会長はそれを見せてくださる」
賭ケグルイxx 第10話「理の女」より ©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ××」製作委員会
互いに理解できないからこそ惹かれ合う
それが二人の関係なのです
今後の二人の関係
「どこかでこのパターンは観たことがあるな?」
・・・そう思い出しました!
「物語シリーズ」の戦場ヶ原ひたぎと貝木 泥舟の若き日の関係がそれなのです
物語シリーズに登場するヒロイン戦場ヶ原ひたぎは中学生の時に怪異に取り憑かれた事が原因で怪異の専門家貝木 泥舟に惹かれます
お話上で二人の関係は詳細に描かれていませんが、当時恋人の様に惹かれ合っていた関係が匂わされています
当時の二人の関係はおそらく、「五十嵐 清華」と「桃喰 綺羅莉」と似ていたのではないかと推測できます
思考で理解できない怪異に取り憑かれパニックとなっている戦場ヶ原ひたぎ
そこに現れた理解不能な怪異の専門家貝木 泥舟
その当時はとても頼もしく見える彼に、彼女は五十嵐 清華と同じ様に尽くしたと思います
しかし、その後、二人は別れ、戦場ヶ原ひたぎは貝木 泥舟を憎む事となります
そして主人公の阿良々木 暦(タイプ9)と出会い、彼女はようやく救われ、前に進む事ができるのです
五十嵐 清華も会長との関係を早く卒業してタイプ9の信頼できる人を見つけて欲しいです
そうする事で彼女はようやく前に進む事ができると思います
「追記」(2020/7/6)
この記事を書いたのが2019年3月(書き直しや修正は何度か行っています)
今では2人の関係は「エニアグラムの裏表」の関係であると分析してます
人の中には「理解し合えない正反対の性格」が同時に存在している
そんな理論が「エニアグラムの裏表」
二人は「困難にあった時に互いに助け合う関係」となります
詳しくは下の「エニアグラムの裏表」の記事で確認してみてください
【「エニアグラムの裏表について参考記事】
今回はここまで
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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