がんべあの「ぶれない」キャラクター&ストーリーの作り方

創作活動の強い味方「エニアグラム」と「13フェイズ」

キャラクターの作り方 アニメ「リトルウィッチアカデミア」「アッコが成長できた理由」と「シャリオの成長が止まった訳」をエニアグラム分析する【前編】

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こんにちは

みんなと一緒に幸せになりたい

がんべあです

 

今回から2回に分けて「リトルウィッチアカデミアTVシリーズ)」の「主人公アッコが成長できた理由」と「シャリオの成長が止まった訳」をエニアグラムを使って分析します

 

リトルウィッチアカデミア(2017年TVシリーズ全25話放映)は私の大好きな作品

この作品の大きな魅力は何と言っても「主人公アッコの成長を実感を持って感じられる」所だと思います

 

そして、その対となる出来事としてアッコの憧れの存在であるシャリオの成長が途中で止まってしまったエピソードがあります

「シャリオが到達出来なかった成長をアッコに託す」

それがこの作品の大きな流れ

 

何故この作品ではこんなにもアッコの成長を実感を持って見る事ができるのでしょうか?

そして何故シャリオの成長は途中で止まってしまったのでしょうか?

 

 その謎をエニアグラムを使って解明していきます

 

(ネタバレですのでご注意ください)

エニアグラムとは「自分本来の性格や思考、行動パターン」を知ることができるツール

個人の特性を「9つのタイプ」に分類して考える分析方法

キャラクターの性格分析・考察にとっても便利なツールなのです

 

リトルウィッチアカデミアのストーリー】

幼い時にシャイニーシャリオの魔法ショーを観て感動した主人公アッコは魔女に憧れて「ルーナノヴァ魔法学校」に入学

落ちこぼれで箒に乗って空も飛べないアッコ

果たしてアッコは憧れのシャイニーシャリオに近付くことはできるのでしょうか?

 

成長の順番

 

エニアグラムによると「人の成長」には「順番」があるとされています

 

今回取り上げるアッコシャリオの性格は共にエニアグラムではタイプ7(楽天家)

【アツコ・カガリ

主人公、元気いっぱい、いつも興味津々、口癖は「ドッキドキのワックワクー」

 

【シャイニー・シャリオ】

アッコの憧れの魔法使い

派手な魔法ショーを行っていたが、10年ほど前突然引退し消息不明

魔女に対する間違ったイメージを人々に広げたとして魔女界では評判が悪い

 

共にエニアグラムではタイプ7(楽天家)

こだわり=「楽しさ・夢・冒険」

 

※他の作品のタイプ7キャラクター

ガンバ(ガンバの冒険)

ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱)

ゴン(ハンター×ハンター)

エレン・イェーガー(進撃の巨人)

イシュトバーン(グインサーガ)

など

 

タイプ7は次の順番で成長していきます

 

1:勉強する

2:勉強してを身に付ける

3:身に付けた力を使って周りの人を助ける

4:人助けをする中で「自分とは何か(個性)」を見つける

5:「自分とは何か」を見つける事で、ありのままの現実を受け入れる事ができる

 

これがエニアグラムにおけるアッコシャリオ成長ルート

 

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タイプ7(スタート)→タイプ5(勉強)→タイプ8(力)→タイプ2(助ける)→タイプ4(自分・個性)→タイプ1(ありのままの現実を受け入れる)→タイプ7(一周して戻ってくる)

 

 

まずはアッコの成長をストーリーに沿って具体的に見ていきましょう

 

リトルウィッチアカデミアのストーリー

 

最初のアッコ

 

「学校生活では退屈な授業よりも派手な魔法にパーティ等、色々なものに興味津々、実に落ち着きがなく楽天、周りから見て頼りなく大丈夫かなぁって感じ」

 

先生:「基礎魔法その1が未だにマスターできないとは…。今日中にマスターなさい!」

 

アッコ:「今日中!?でも今日はたしかパーティーが…」

 

先生:「えぇそうです。あの有名なハンブリッジ伯爵がルーナノヴァにいらっしゃるので歓迎パーティーがあります」

 

ハンナ:「伯爵のご子息も来るのよねぇ」

 

バーバラ:「そう、アンドリュー様!大変な秀才なうえハンサムだとか」

 

アッコ:「えっ、ハンサム!?」

 

先生:「あなたはダメ!部屋で基礎変身魔法のマスターに努める事!」

 

アッコ:「ガーン…」

 

(6話「ポラリスの泉」冒頭より)

 

成長の第一段階

「魔法」に興味の対象を集中して「勉強」を始める

 

落ち着きがなくフラフラしていたアッコ

しかしポラリスの泉に行き、自分が本当にやりたい事に気付く事ができます

 

アーシュラ先生:「ポラリスの泉は、輝きを秘めた魔女に大いなる星々の魔力を与える。

 

だがまだその魔法にふさわしくない未熟な者が訪れると、泉は目の前から消えてしまう…

 

あなたは、まだここに来るには早すぎたようね」

 

アッコ:「はい…。私、期待してたんです…。

 

ポラリスの泉を見つけられれば、輝きを秘めた魔女として認めてくれるんじゃないかって…

 

でもそれは誰かが認めてくれるものなんじゃなくて、自分が努力してなるものなんですよね」

 

アーシュラ先生:「そうね。あなたも本当ははじめから分かっていたんじゃない?」

 

アッコ:「私、なりたい…!シャリオみたいに…いつかきっとなりたい!」

 

(6話「ポラリスの泉」最後より)

 

ポラリスの泉」のお話の後、アッコは変わります

アッコを遊びに誘うにスーシィ

そんなスーシィアッコは言います

 

スーシィ:「コンスタンツェがこっそり作った映写機で、半魚人アプカルルの2本立てやるって」

 

アッコ:「私はいいや!もうすぐ試験だし!

頑張って少しでもシャリオに近づきたいんだ!」

 

(7話「オレンジサブマリナ―」冒頭より) 

 

「勉強すること」

何でもかんでも手を広げるのではなく「1つの事を集中して学ぶ」

それがタイプ7のキャラクター成長の第一段階

第6話「ポラリスの泉」はアッコが成長に向けて前に進み出す最初の一歩

とってもいいお話でした!

 

成長の第二段階

「勉強」した成果を「力」として身に付ける

 

アーシュラ先生によるマンツーマンの特訓に励むアッコ

 

アッコ:「はぁ…もう1月だよ、アーシュラ先生の放課後レッスン」

 

ロッテ:「毎日だなんて、先生ほんといい人だよね」

 

アッコ自身は自分の成長をなかなか実感できていませんが、少しずつ確実に魔法を使う力は身についてきています

 

アーシュラ先生:「惜しい!修復魔法100回目はあとひといき!」

 

 

そしてアッコブルームーンの夜にしか現れないと言う太古の亡霊の元へ出かけ、そこで2つ目の言の葉を蘇らせます

 

アーシュラ先生(シャリオ):「お久しぶりです。最後にお会いした時からもう随分経ちますね、ウッドワード先生」

 

ウッドワード:「シャリオか。失われたクラウソラスが蘇ったようだな」

 

アーシュラ先生:「この子を試したんですね。昔の私のように」

 

ウッドワード:「かなりの頑固者のようだ。言の葉を蘇らせた」

 

(11話「ブルームーン」より)

 

 「実力」をつける事

「勉強」した成果を実際に使える「力」として身に付ける

それがタイプ7のキャラクター成長の第二段階です

  

成長の第三段階

身に付けた「力」を使って他人を「助ける」

 

中盤のクライマックス、ルーナノヴァ魔法祭

アッコ達はくじ引きによって「生け贄係」となります

そこでアッコバハロアを救います

それはかつて誰も思いつかず、出来なかった事

 

アッコ:「よし、この生け贄儀式で、バハロアを笑わせちゃおう!

 

シャリオは魔法祭で月光の魔女に選ばれたけど、その時は選ばれたい気持ちはなくて、それよりもみんなをワクワクさせたいって気持ちでいっぱいだったと思うの

 

だから私達も嘆きのバハロアが笑い転げちゃうような変身魔法で、楽しいステージにしようよ!」

 

アッコ:「バハロア、思い出して!たくさん笑った事、みんなの笑顔を!

 

アライアリーラ!

 

 (バハロア、友達は悲しみの中で生きたいなんて思ってない!)

 

開け心よ!笑おう、一緒に!」

 

アーシュラ先生:「ルーナノヴァはもう生け贄の儀式を行う事はなさそうですね」

 

(13話「サムハインの魔法」より)

 

他人を「助ける」

シャイニーロッドを使って3つ目の言の葉を蘇らせるアッコ

そして長きに渡って嘆きと悲しみに囚われていたバハロア救う事ができるのです

身に付けた「力」を使い他人を「助ける」

それがタイプ7のキャラクター成長の第三段階です

 

成長の第四段階

他人を「助ける」事を通じ「自分の個性」を見つける

 

アッコはついに憧れのシャリオと会う事ができます

ここに至る道は険しく苦しいものがありました

それらを乗り越えてきたアッコ

そして「本当の自分」を見つける事ができたのです

 

シャリオ:「アッコ…」

 

アッコ:「シャリオ、やっと会えた

これを」

 

シャリオ:「これは、私のものじゃ…」

 

アッコ:「決めてたんです。シャリオに会ったら返すって

 

私、子供の頃にシャリオのショーを観たんです!ものすごく感動しました!

 

それで私は魔女になるって決めたんです

 

魔女になれば、きっとまたシャリオに会えるって信じてた!それが私の夢だったんです

 

私は、あなたに会えた。夢が叶いました

 

でも、それもみんなのおかげなんです!

 

みんなに迷惑かけたり、助けてもらったり、そのおかげなんです

 

みんながいなかったら私ここまで来れなかった

みんなと、それと…それと…先生のおかげ

 

先生がシャリオなんてやっぱりピンと来ないよ

私にとって、先生は先生だから

 

だから、これからもアーシュラ先生でいてくれませんか?」

 

シャリオ:「アッコ…私は、あなたの力を…」

 

アッコ:「先生、私分かってるの

私はシャリオにはなれないって!

 

華麗に空を飛んで、キレイな変身魔法が使える。そんなシャリオになりたかった!

 

でも、シャリオはシャリオ。私は私

 

(24話「アルクトゥルスへの道」より)

 

「他人のものまね」ではなく「自分ならでは個性」を発見し身に付ける

それがタイプ7のキャラクター成長の第四段階です

 

成長の最終段階

「個性」を身に着けた事により、あるがままの「現実」を受け入れる事ができる

 最終回のラストシーン

まだ箒に乗って空を飛べないアッコ

その周りにはロッテ・スーシィ・ダイアナ・アマンダ・コンスタンツェ・ヤスミンカ・ハンナにバーバラ、先生たちまで集まっている

 

ダイアナ:「自信満々で誘うから来てみましたが、どうやら決定的瞬間は見られそうにないですね」

 

ぶすーっとふくれ顔のアッコの後ろからロッテスーシィが声をかける

 

ロッテ:「 アッコ。信じる心は」

 

スーシィー:「魔法なんでしょ?」

 

アッコ:「あはは!」

 

(最終回25話「言の葉の樹」より)

 

仲間と一緒に笑いあい、魔法の練習を「楽しんで頑張る」アッコ

 

 「今の私はまだ箒に乗って空を飛ぶ事は出来ない」

 

自分にはできる事、できない事がある

世の中には厳しい事、楽しい事がある

それが現実

 

そう言った現実から目を逸らさず、その全てを受け入れる

そして、今できる事を精一杯行い成長していく

 

タイプ7のキャラクター成長の最終段階です

 

 どうでしょうか?

 

アッコが「エニアグラムでの成長の順番」に従って一歩ずつ成長している事が分かります

 

エニアグラムは「人の性格タイプ」「それぞれのタイプの成長の順番・過程」「成長できずに闇落ちしてしまう順路」「親友」「ライバル」など色々な王道パターンを集め、分析、まとめあげた理論

王道パターンを集めた「虎の巻」「あんちょこ」なのです

 

 

 

今回はここまで

 

 

次回はシャリオがどうして最終段階まで成長できなかったのか?

その謎を分析します 

 

 

この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います

みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!

 

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