響け! ユーフォニアム シーズン3 第7話より ©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
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今回は「響け!ユーフォニアム3」に登場する「黄前 久美子」(6w5)と「黒江 真由」(6w7)について性格の共通点&相違点をエニアグラム分析します。
黄前 久美子と黒江 真由の性格の違いを考察していくと、2人をヒロインとする「主人公」が見えてきました。その主人公とは北宇治高校吹奏楽部。
今回の考察をしていく中で「響け!ユーフォニアム3」はタイプ9の主人公、北宇治高校吹奏楽部(9w8)に対するダブルヒロインが黄前 久美子(6w5)と黒江 真由(6w7)と言うお話の構成だった事が分ってかなりビックリしています。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
「響け!ユーフォニアム」では2人の主人公が登場しています。表面上の主人公は「黄前 久美子」となりますが、真の主人公は「北宇治高校吹奏楽部」。
「響け!ユーフォニアム」は「北宇治高校吹奏楽部」を主人公とする物語構成で出来ています。
物語を構成するキャラクターは個人とは限りません。時には人間以外の自然やルール、組織等が「主人公」「主人公を導く者」「ヒロイン」「裏の主人公」となる事があります。
6w5と6w7は「Fate/stay night」のセイバー(6w5)と間桐 桜(6w7)等、タイプ9の主人公に対するダブルヒロインとして登場するパターンがアニメの中で多く見られます。
主人公は物語の最後でどちらのヒロインを選ぶのかを決断する必要があります。ここが物語の盛り上がりポイント。
現在「響け!ユーフォニアム3」は第8話。これから主人公である北宇治高校吹奏楽部が黄前 久美子と黒江 真由のどちらのヒロインを選ぶ展開になるのかがとても気になります。
【黄前 久美子:6w5】(※メイン主人公でもあります)響け! ユーフォニアム シーズン3 第2話より ©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
【黒江 真由:6w7】
響け! ユーフォニアム シーズン3 第2話より ©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
北宇治高校吹奏楽部を9w8と判断した理由
北宇治高校吹奏楽部を9w8と思う様になったきっかけは3つあります。
理由①:物語での初代部長小笠原 晴香が9w8である事。
理由②:顧問の滝先生(4w5)の裏人格(9w8)である事。
理由③:上記に加えて何よりも北宇治高校吹奏楽部の雰囲気が9w8らしくある事。
北宇治高校吹奏楽部が9w8の主人公と仮定して「響け!ユーフォニアム」の物語を見てみると色々と面白い事が見えてきました。
【北宇治高校吹奏楽部(9w8)の性格とストーリーの流れ】
9w8は人々の争いを収めたい「調停者」であり、収めるために前向きな代案や気分転換を示す。しかし場当たり的で根本的な問題に蓋をしがちであり、その解決には裏人格4w5が必要になる。
これが9w8の基本ストーリー展開。そしてこの展開がそのまま北宇治高校吹奏楽部(9w8)を主人公としたお話の流れとなっています。
物語当初、クラブを率いる幹部は小笠原 晴香(9w8)を部長にして田中 あすか(6w7)中世古 香織(6w5)の3名。
響け! ユーフォニアム シーズン1 第3話より ©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
吹奏楽部(=部長・小笠原 晴香:9w8)は田中 あすかと中世古 香織(タイプ6:闇落方向)に引っ張られて不健全な状態。場当たり的で根本的な問題に蓋をする事で2年生が大量に辞めてしまう事件が起こります。
※ここでも北宇治高校吹奏楽部(9w8:主人公)に対して6w5(中世古 香織)と6w7(田中 あすか)のダブルヒロイン構成となっているのが面白いですね。
その問題を解決する為に物語に裏の主人公の滝先生(4w5)が登場します。
響け! ユーフォニアム 第1話より ©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
大きな壁に当たっていた主人公が「裏の主人公と相互理解」する事で問題を解決するのが物語の基本構成。
【9w8(北宇治高校吹奏楽部)の得手不得手】
人々の争いを収めたい「調停者」であり、収めるために前向きな代案や気分転換を示す。しかし場当たり的で根本的な問題に蓋をしがちであり、その解決には裏人格4w5が必要になる。
しかし北宇治高校吹奏楽部(表の主人公)と滝先生(裏の主人公)は水と油の関係。お互いに理解し合う事ができません。そんな2人を導くのがタイプ3(主人公を導くもの)。
お話の構成として興味深いのは物語の最初(第1シーズン)で主人公の久美子が先輩の中川 夏紀(タイプ3)のやる気を取り戻すエピソードが描かれている事。
久美子の活躍によって北宇治高校吹奏楽部を引っ張って行く幹部に2年生のタイプ3コンビ、中川 夏紀(3w4)と吉川 優子(3w2)が加わります。
響け! ユーフォニアム シーズン2 第13話より ©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
タイプ3(主人公を導く者)の2年生の2人が幹部に加わる事によって北宇治高校吹奏楽部(表の主人公)と滝先生(裏の主人公)は共に分かり合う事ができて前に進む事ができるようになります。
【ストーリーライン(世界観)】
9w8:「リアルな現実世界」に「不可思議な空想世界」が侵入してくる。
もう少し詳しく表すと「周りの環境(リアルな現実世界)を平和に保つ為に人々の調停をしてきた」主人公が壁に当たり、その問題を解決する為に「自分の望み(内面の空想世界)を悟って行き先を決めようとする」お話。
「響け!ユーフォニアム」は部内の調整を重視する事に専念してきた主人公(吹奏楽部)が2年生の大量退部と言う壁に当たり、その問題を解決する為に「全国大会金賞」を目指す(行先を決めようとする)物語。
「北宇治高校吹奏楽部を主人公」とした物語は9w8の「ストーリー展開」や「キャラクター配置」がキレイに当てはまっており、分析していてビックリしました。
これが北宇治高校吹奏楽部を9w8とした大きな理由。
前置きが長くなりました。では黄前 久美子と黒江 真由 の性格の違いについて解説していきましょう。
黄前 久美子と黒江 真由の性格の共通点
まずは二人の共通点から見ていきます。
それは「自分自身より自分の信念の為に生き、自分を犠牲にしてでも周りの共同体を守る(共同体の中で自分の位置を確保しようとする)性格である事」。
タイプ6(堅実家)のこだわりは「ルール・堅実・責任感」
タイプ6の特徴を簡単に表すと
「自分の事より周りの共同体の事を気にする、考え過ぎで未来に対する不安がいっぱい」
黄前 久美子:「あたしやっぱり部長向いてないのかなぁ」
響け! ユーフォニアム シーズン3 第2話より ©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
黒江 真由:「それはそうした方がみんなが喜んでくれるから…」
響け! ユーフォニアム シーズン3 第7話より ©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
黄前 久美子と黒江 真由は共に「北宇治高校吹奏楽部の部員達(二人に対する主人公)」の事に対して思い悩んでいます。
自分自身の事より周りとの関係性を気にするのがタイプ6の共通点。
タイプ6がお姫様気質である所以となります。
黄前 久美子と黒江 真由の相違点
次は「黄前 久美子」と「黒江 真由」の相違点。
タイプ6の共通点は「自分の事より周りの共同体の事を気にする、考え過ぎで未来に対する不安がいっぱい」。
しかし2人には大きな相違点があります。
それはいったい何なのでしょう?
2人の違いを一言で言うとこうなります。
「黄前 久美子」は【内向的】
「黒江 真由」は【外向的】
もう少し詳しく説明しましょう。
エニアグラムでの分析では同じタイプ6でも黄前 久美子はタイプ5寄り、黒江 真由はタイプ7寄りな性格
(ネコ矢印は「ねこ画伯コハクちゃん」 無料イラストから使用させてもらいました)
この違いをウィングと呼び、タイプ7寄りの性格を6w7、タイプ5寄りの性格を6w5と表します。
2つの性格は以下の特徴を持っています。
6w5 守る人(ディフェンダー) (黄前 久美子)
【内向的】
・往々にしてさまざまな専門知識に秀でている
・実際的な問題解決に卓越している
・分析家、社会評論家、教師、オピニオンリーダー的
・ルールや範囲がかなり確定された知識体系(数学・法律・科学など)に惹かれる
・w7より集中力に優れているが、関心事は狭い
・w7より自立していて真面目
・政治的主張や社会奉仕といった分野に関心がある
・往々にして不利な立場にある人やグループの代弁をしたり養護する
・多くの場合、ひとりで行動する
・システムや信念から安心を得る一方、懐疑性を保つ
・世界を危険なものと見がちで、党派心の強い姿勢や反動的立場に至る
・秘密主義の為、周りに疑念を持たれることがある
・刺激に反応しやすく、強く主張する
・安全を脅かすとおぼしきものを責めたり、スケープゴードにしがち
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
6w7 良き友(バディ)(黒江 真由)
【外向的】
・魅力的で面白い
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
黄前 久美子はタイプ5寄り
タイプ5のこだわりは「知識・分析・倹約」
タイプ5特有の「知識・分析」の傾向が強い6w5のキャラクターは、w7より独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意です。
黄前 久美子:「でもね つばめちゃんもすずめちゃんもサインは出していたんだよねぇ きっと優子先輩だったら気付いて先にケアしてたと思う」
響け! ユーフォニアム シーズン3 第2話より ©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
6w5(黄前 久美子)は6w7(黒江 真由)に比べて以下の特徴があります。
①「6w7より独立的」
②「集めた知識を分析して活用する事が得意」
③「6w7より感情的」
黒江 真由はタイプ7寄り
タイプ7のこだわりは「楽しさ・夢・冒険」
タイプ7特有の「今この時を楽しむ能力」を持ち、その為、w5に比べて今を楽しむ事ができます。
ただ、その楽しみは「タイプ6が根源的に持つ心の奥にある不安を忘れる為に行っているもの」その辺りもタイプ7と通じる所があります。
黒江 真由:「あだ名かぁ ちょっと恥ずかしいな 小学校の頃はママって呼ばれてました」
響け! ユーフォニアム シーズン3 第2話より ©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
黒江 真由は明るく落ち着きがあり周りの雰囲気を楽しく安定させる為に行動していますが自分自身の事はいつも後回し。
不安を隠し、やりたいことを我慢しています。
6w5(黄前 久美子)に比べて以下の特徴があります。
①「仲間とのつき合いや冗談を楽しみ、人とのつながりを強調する」
②「不安を静めるために、気晴らしや娯楽に耽る傾向がある」
③「w5ほど生真面目ではない」
タイプ6w7(黒江 真由)は甘えん坊で守ってもらいたい。一方の6w5(黄前 久美子)は弱みを見せずに守られるよりも守りたい。
同じタイプ6でもウィングが異なると行動がこんなにも違ってくるのが面白いです。
最後に
今回の考察で黄前 久美子と黒江 真由の性格の違いをまとめていく内にふと2人に対しての主人公が「北宇治高校吹奏楽部」である事に思い至りました。
慌てて「北宇治高校吹奏楽部」を9w8の主人公と考えて物語構成を見返してみると「響け!ユーフォニアム」のストーリー展開と「9w8の基本ストーリー」が見事に一致していてめちゃくちゃビックリ!!
主人公が交代していく大河ドラマ的な物語ではしばしばキャラクターが所属する組織自体が性格を持ち、主人公となるお話があります。面白そうなので、今後そう言った物語にも気を付けて考察していきたいです。
今日はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【響け!ユーフォニアムの人物関係】
【他の作品の6w5/6w7のダブルヒロイン】
【参考資料(兼オススメ本)】
「究極のエニアグラム性格学―人の性格って、おもしろい!」
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。