チェインソーマン 第5話より ©藤本タツキ/集英社・MAPPA
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アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。
今回の考察はチェインソーマンの主人公デンジとパワー。2人の性格は正反対、表と裏の関係になっています。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
「チェインソーマン」のお話
悪魔と呼ばれる存在が日常に蔓延る世界。少年デンジは死んだ父の借金を返すべく、「チェンソーの悪魔」であるポチタと共に、悪魔を駆除する「デビルハンター」として生計を立てていた。しかし借金は中々減らず、ごく普通の日常を願いながら、叶えるには到底届かなかった。
ある日、デンジは仕事を斡旋していたヤクザに騙され、「ゾンビの悪魔」によって殺害されてしまうが、ポチタが心臓となったことで復活。「チェンソーの悪魔」へと変身する力を手に入れたデンジはゾンビの集団を一掃し、現場に駆け付けた公安のデビルハンターであるマキマに導かれ、その身を管理されることになる。(ウィキペディアより)
【デンジ:タイプ3w4(専門家)】
【パワー:タイプ8w7(一匹狼)】
デンジの性格とその世界観
デンジの性格は3w4(専門家)
タイプ3w4は見た目を気にする成功志向で、実際的(タイプ3)、それに加えて「個性・ロマン・創造性」を求め人とは違う道を進もうとする(タイプ4)性格。
デンジ:「決めた 今日寝たら見る夢 食パンにジャム塗って ポチタと食って 女とイチャイチャしたりして 一緒で部屋でゲームして抱かれながら眠るんだ いいだろ」
パワーの性格とその世界観
パワーの性格は8w7(一匹狼)
タイプ8w7は「自分の運命は自分で決めると言う強い意思と実行力(タイプ8)」を持つ、それに加えて「楽しさ・夢・冒険を追い求める(タイプ7)」性格。
パワー:「死んだ命は無じゃ 心の中にいるなど何だのは 浅ましい慰めじゃ」
2人の性格は正反対、裏と表の関係となっています。
裏の主人公とは
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公。表と裏の主人公は相反する性格をしています。
「他人の賞賛を得たい」デンジと「周りを気にせず我が道を進む」パワー。二人の想いは相反するもの。表と裏の主人公の関係となっています。
デンジ:(ぜってー仲良くなれねぇな コイツ…)
裏の主人公は主人公の成長にとって重要な位置を占めるキャラクター。その様子を詳しく見てみましょう。
デンジは人一倍承認欲求が高い性格。しかし誰からも認められない人生を歩んできました。
ヤクザの親玉:「ガキ 物乞いするなり 身体売るなりして 明日までに70万用意しろ じゃなきゃお前の死体をバラして売る…」
一方のパワーは他人からの承認は求めず、一匹狼としての人生を生きてきました。
パワー:「目が合ってた奴は全て殺して来たからのう 悲鳴じゃない声を聞くのは久しぶりじゃ」
デンジ(承認欲求が強い)とパワー(周りを気にせず自分の勘のみを信じる)とは正反対の性格。
「主人公の行動理由(テーゼ)」と「裏の主人公の行動理由(アンチテーゼ)」は正反対、相反する考えがぶつかり合いながら物語が進む、それが物語に裏の主人公が登場する理由となります。
【裏の主人公を詳しく知りたい方はこちらの記事で】
「デンジ」と「パワー」のお話のガイドライン
デンジ(主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
3w4:「既存社会で認められる分野の専門家」になり地道な鍛錬を積んできた主人公が壁に当たり、その問題を解決するために「自身(の勘)を信じて」前に進もうとする。
【3w4のお話についての詳しい解説はこちら】
パワー(裏の主人公)のお話
8w7:「自身(の勘)を信じて」生きてきた主人公が壁にあたり「実力(既存社会で認められる分野の技能・地位)」を手に入れる事で前に進もうとする。
【8w7のお話についての詳しい解説はこちら】
「チェインソーマン」のストーリーはデンジにとっては「現実から内面(自身の願い)」へ歩みだすお話、パワーにとっては「内面(空想)から現実」へ進むお話。
しかし2人は正反対の性格。そのままではその関係を深める事はできません。
デンジとパワー、表と裏の主人公を引き合わせ、導くのは第3のキーキャラクター「主人公を導く者」の役割となります。
【マキマ】(タイプ6:主人公を導く者)
タイプ6:忠実な人(考えすぎで心配性のお嬢様・お坊ちゃま)
マキマ:「君の選択肢は2つ 悪魔として私に殺されるか 人として私に飼われるか 飼うならちゃんとエサはあげるよ」
「主人公を導く者」の導きによって成長した「主人公」は物語を通じて「裏の主人公」と相互理解(お互いの持つ自身の「裏の性格」を使いこなせるようになる)をしていきます。そして最終的に二人で力を合わせて「ヒロイン」を助ける。
これが4人のキーキャラクター達の構成。成長物語(ビルドゥングスロマン)のお話のパターン。
そしてデンジが助け出すべきヒロインはポチタ(タイプ9)となります。
【ポチタ】(タイプ9)
タイプ9:平和をもたらす人(マイペースで争いが苦手、平和をこよなく愛する)
「チェインソーマン」はデンジ(主人公)とパワー(裏の主人公)がマキマ(主人公を導く者)の導きによって相反する想いを統合し、力を合わせてポチタ(ヒロイン)を助けるお話が基本構成。
………と、いつもの様に締めたかったのですが、残念ながら今回はそうはいかなさそうな感じがしています。
その理由は「チェインソーマン」はお話ではデンジ(主人公)はマキマ(主人公を導く者)と出会う前にポチタ(ヒロイン)との関係を最大限まで深めてしまっている事。
ポチタ:「これは契約だ 私の心臓をやる 代わりにデンジの夢を私に見せてくれ」
ポチタ(ヒロイン)はデンジ(主人公)にとっての「憧れ方向」ですが、それは同時に「闇落ち方向」でもあります。
主人公が成長を伴わずに「憧れ方向」へ進むと無理が生じて闇落ちの危険があるのです。
未熟なデンジは無理をしてポチタとの関係を深めようとする事で悪魔の身体(闇落ち)となってしまいます。
そしてその後に「2段階目の闇落ち方向」のマキマとの関係を深めていく最悪のストーリー展開。
果たしてデンジはこれからどうなっていくのでしょうか?手に汗握って今後の展開を追っていきたいです。
タイプ3w4が主人公のお話は数が少ないので新鮮な気持ちでブログを書く事ができました。
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。