モブサイコ100 第4話より ©ONE・小学館/「モブサイコ100」製作委員会
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「エニアグラムの裏表」についての考察
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。今回の考察は「モブサイコ100」に登場する「影山 茂夫」と「エクボ」。二人の性格は表と裏の関係となっています。
詳しく解説しましょう。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
【モブサイコ100のお話】
主人公のモブこと影山茂夫は、師匠の霊幻新隆の元で除霊のアルバイトを勤める超能力者の中学二年生。しかし特別な力は生きていく上で不要だと考えており、注目されることなく素朴に生きていた。勉強もスポーツもできず、人付き合いにも不器用な彼だったが、そんな自分を変えるために脳感電波部からの勧誘を断って肉体改造部へ入部するところから物語は始まる。
(ウィキペディアより)
【影山 茂夫(かげやま しげお)】(タイプ9w1:主人公)
【エクボ】(タイプ5w4:裏の主人公)
裏の主人公とは
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公となります。
エクボ(裏の主人公)は影山 茂夫(主人公)を否定します。
エクボ:「待ちなさい 一生そんな顔で生きるつもりですか 君は人生を損してる」
影山 茂夫(主人公)は「本能に従い場に波風を立てない様に」行動しています。一方のエクボ(裏の主人公)は「思考に従い自分にルールを課した」行動をしています。
エクボ:「最も平和で血の流れない宗教形態を選んだつもりだが…」
「主人公の行動理由(テーゼ)」と「裏の主人公の行動理由(アンチテーゼ)」は正反対、相反する考えがぶつかり合いながら物語が進む、それが物語に裏の主人公が登場する理由。
【裏の主人公を詳しく知りたい方はこちらの記事で】
主人公と裏の主人公の関係
主人公の影山 茂夫の性格はタイプ9w1。
タイプ9w1(夢見る人)はマイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて真面目で融通が利かない(タイプ1)性格。
一方の裏の主人公、エクボの性格はタイプ5w4。
二人は正反対の性格で得意・苦手も逆転しています。
影山 茂夫(9w1:夢見る人)は9w1は良い夢を信じ、平和を維持しようと心がける事は得意ですが、都合の悪い現実から目を逸らしがちです。
影山 茂夫:「今日も可愛いなぁ つぼみちゃん」
影山 茂夫:「別にモテなくたっていいんだ つぼみちゃんと仲良くなれれば…」
現実逃避をする茂夫の前に謎の人物が現れます。
???:「ちょっとそこの少年 悩んでますね」
(中略)
???:「…恋の悩み」
茂夫:「なんで分かったんですか!!」
謎の人物の正体は新興宗教(笑い)の信者。
その教祖が茂夫に対する裏の主人公エクボとなります。
エクボ(5w4:偶像破壊者)は現実を見つめ、悪い「偶像」を「破壊」した先に真実があると信じ、破壊するために理想を根拠にして論破します。
エクボは悪い偶像を破壊した先に真実があると信じ行動しています。しかし攻撃性が高すぎて自身の安息まで壊す恐れがあります。
エクボ:「幸せを受け入れる為には心を開放しなければなりません しかしあなた達の心には鍵がかかっている ほら 不幸の原因は一目瞭然 笑顔が無い… 笑いなさい 苦しくても笑っていれば鍵は外れるのです」
常に新たな悪の存在を見出し、それを破壊しようと頑張り続けるエクボ。
エクボ:「邪魔だ小僧 輪を乱す異分子は排除せねばならない」
タイプ5w4(偶像破壊者)は悪い「偶像」を「破壊」した先に真実があると信じ行動します。
影山 茂夫が苦手な「現実世界の問題に真正面から向き合う覚悟を決める」事はエクボの得意分野。しかし向き合う覚悟を決めるのは得意ですが、その問題に上手く対処するのは苦手としています。
霊幻 新隆:「ああ なるほど 典型的なマインドコントロールだ 救いじゃねぇ ただ依存させてるだけだ 集団真理を用いた詐欺に多い手口だが ハイパー空気の読めないお前には効果が無かったと」
それが原因でエクボは常に大きなストレスにさらされています。一方エクボの苦手な「周りとの安息を見出す(対処する・平和を望む)」のは影山 茂夫の得意とする所。
エクボ:「まだ消えたくねぇよぉ もう悪さしねぇよ」
茂夫:「本当かなぁ」
エクボ:「ホントだよぉ~」
茂夫:「解った じゃあ師匠に相談してみる」(中略)
エクボ:(けっ お人よしか こいつは スキを見てその身体乗っ取ってやんよぉ)
影山 茂夫とエクボは同一人物の裏表の関係。その為、似ている所もあります。
エクボ:「これ茂夫に似てねぇか?」(中略)
エクボ:「なるほど あいつらが拠り所を茂夫に鞍替えしたって訳か…」
エクボが作り上げた宗教組織が壊滅した後、茂夫は取り残された信者たちに新たな教祖として担ぎ出されることになります。
茂夫とエクボはどちらも現実とは異なる世界を見て正しさを追い求める性格。違いは正しさの求め方。
影山 茂夫(タイプ9w1)は良い「夢」を「見る」事で真実を悟れると信じています。
エクボ(タイプ5w4)は悪い「偶像」を「破壊」した先に真実があると信じています。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
影山 茂夫(主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
9w1:「リアルな現実世界」で壁に当たった主人公が、問題を解決する為に「現実とは異なる新たな世界(異世界)」へ旅立つ。
エクボ(裏の主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
5w4:「理論の世界(異世界)」にいた主人公に「現実世界」が浸透してくる。
【5w4のお話についての詳しい解説はこちら】
「モブサイコ100」のストーリーは影山 茂夫にとっては「現実の問題に向き合っていく道」を見つけるお話、エクボにとっては「問題を平和的に解決しようとしていく道」を見つけるお話。
エクボのやり方(問題に真面目に立ち向かいすぎて心を壊してしまう)は決して良いやり方ではありません。しかしそのやり方をただ否定するだけ(問題から目を逸らす)では影山 茂夫の未来は行き詰ってしまいます。
影山 茂夫(テーゼ)とエクボ(アンチテーゼ)は互いにぶつかる必要があります。しかしそのぶつかり合いは相手を否定するものではなく、新たな道(ジンテーゼ)を見つける手段でなくてはいけません。
「モブサイコ100」のお話の基本構造
9w1が主人公(影山 茂夫)の「お話の黄金パターン」は一言でいうと「タイプ6のヒロインを助け出す(守る)」事が目的。それができればハッピーエンド、できなければ悲劇のお話となります。
メインのお話は主人公影山 茂夫が「ヒロインである高嶺 ツボミ(タイプ6)の心を救う事」。
【高嶺 ツボミ(たかね ツボミ)】(タイプ6w5:ヒロイン)
主人公(影山 茂夫)がヒロイン(高嶺 ツボミ)を救い出す為には、その前に裏の主人公(エクボ)と相互理解する事が必要となります。
そして相互理解の為に必要なキーキャラクターは主人公を導く者である霊幻 新隆。
【霊幻 新隆(れいげん あらたか)】(タイプ3:主人公を導く者)
霊幻 新隆は「霊とか相談所」のアルバイトとして茂夫を雇います。そして茂夫とエクボを進むべき道に導きます。
茂夫:「ぼくのノリが悪いせいで楽しそうな人たちの空気が台無しになった…」
霊幻 新隆:「はん 何故 お前がそいつらに合わせる必要がある? お前の人生の主役はお前だろ?」
「霊幻 新隆の導き」によって茂夫とエクボの二人はお互いを理解し合い、高嶺 ツボミ(ヒロイン)の心を救う事ができるのでしょうか?
第3シーズンも面白さ爆発のモブサイコ100。シーズン後半ではいよいよ影山 茂夫(主人公)と高嶺 ツボミ(ヒロイン)との関係が深まるエピソードがあるのでしょうか?とても気になります。
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【参考資料】
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。