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がんべあです
「闇落ち」キャラクターって実に魅力的ですよね
最初「嫌な奴だなー」と思って見ていた悪役
しかし、その闇落ちの原因が分かると途端にそのキャラクターが愛おしくなり、どっぷりと感情移入してしまいます
今回は「リトルウィッチアカデミア」に登場する「クロア先生」の「闇落ち」をエニアグラムを使って分析します
人はどうして「闇落ち」してしまうのでしょうか?
そして「闇落ちから脱出」する為にはどうすればいいのでしょうか?
その原因・対策を分析します
(ネタバレですのでご注意を)
クロワ先生が闇落ちした理由
その理由は「嫉妬」の心
クロワ先生は元々「真面目で正義感が強く理想を追い求める」性格です
クロワ:「ナインオールドウィッチに誓う
いつか私が究極魔法の封印を解く!」
(第21話「ワガンディア」より)
クロワは大きな理想を掲げ、その理想を愛し、理想に尽くす為に魔法を勉強していきます
真面目で一直線な彼女はルーナノヴァ魔法学校でシャリオと出会います
シャリオは「楽しさ、夢と冒険」を追い求める性格
二人の性格は正反対
シャリオ:「私も誓う!皆を楽しませたい!
悲しみや憎しみじゃなくて、世界中の人達にもっと笑顔を!」
(第21話「ワガンディア」より)
真面目で融通が効かないクロワはシャリオと出会う事で、理想のみを追いかけて一直線に突き進むのではなく、今、目の前に広がる現実世界の「楽しさ」を学び成長していきます
そしてシャリオと共にルーナノヴァで魔法を「楽しみ」「学び」そして魔法の「力」を身に付けていきます
この時のクロアの表情は穏やかで明るく、活き活きとしていました
正常な成長をしている事が分かります
しかしワガンディアの森でシャリオがロッドを受け取った時からクロワは変わりました
ウッドワード:「七つの星の杖が久方ぶりに持ち主を選んだようだ」
クロワ:「シャリオを選んだ!?私ではなく!?」
(第21話「ワガンディア」より)
7つの星の杖「クラウソラス」はクロワではなくシャリオを選びます
クラウソラスはクロワの理想「究極魔法」を呼び覚ます鍵
クロワの心の中には「愛し追い求めてきた【理想】に裏切られ」嫉妬の嵐が吹き荒れます
そして、正常な成長から外れ、「闇落ち」への道を進み始めてしまうのです
闇落ちの過程
エニアグラムによると「闇落ち(人の後退)」には「順番」があるとされています
クロアの性格はエニアグラムではタイプ1(完璧主義者)
タイプ1は次の順番で「闇落ち」していきます
1:「現実から離れ、自分の世界に逃げ込む」
2:「ありがた迷惑、自己中心的な救済を施す」
3:「周りに対して傲慢で強大な力を振るう」
4:「知識の方が人間よりも大切になる」
5:「現実を顧みず、享楽に没頭する」
これがエニアグラムにおけるクロアの闇落ちルート
具体的に見ていきましょう
①【クロワ:闇落ちの第1段階】
タイプ4的な短所を身に付ける
タイプ4の短所は「現実から離れ空想の世界に逃げ込むこと」
七つの星の杖「クラウソラス」を手にする事ができなかったクロワはその現実から目を逸します
そして「魔法科学を使って究極魔法の封印を解く」と言う自分の作り上げた空想の世界に逃げ込みます
クロワ:「シャイニーロッドも、七つの言の葉も、私には必要ない
私は、私が考えた最も力のある方法で、グラントリスケルの封印を解く」
(第21話「ワガンディア」より)
②【クロワ:闇落ちの第2段階】
タイプ2的な短所を身に付ける
タイプ2の短所は「ありがた迷惑、自己中心的な救済を施すこと」
クロワは他人の気持ちや意見を尊重せず、自分の描いた「魔法科学による魔力の復活」と言う理想郷を周りに押し付けようとし始めます
クロワ:「いま世界中の魔力は減少しつつある
何かでそれに代わるエネルギーを作らなければ
人間の感情を、新たなエネルギー源に変えることが出来たら素晴らしいと思わない?」
(第22話「シャリオとクロワ」より)
③【クロワ:闇落ちの第3段階】
タイプ8的な短所を身に付ける
タイプ8の短所は「周りに対して傲慢で強大な力を振るうこと」
クロワは努力して魔法科学の力を身に付けます、しかしそれは「慈愛の為の力」ではなく、「自分勝手な理想を押し付ける為の力」
クロワ:「群衆心理が一番操作しやすい
このアプリで感情を集めれば…
予想以上の成果だわ!
これだけあれば私の世界改変計画も成就する
誰もが魔法の力を見直すわ」
(第22話「シャリオとクロワ」より)
④【クロワ:闇落ちの第4段階】
タイプ5的な短所を身に付ける
タイプ5の短所は「人間に関心がない事、知識の方が人間よりも大切なこと」
クロワの行動は押し付けとは言え「人々を救う為に魔法の力を蘇らせよう」と言う心で始まったものでした
しかし、後退を続けるクロワは第4段階に入り、遂に人間への興味が失われていきます
そして世界の知識・純粋な魔法そのものだけを求め始める様になります
シャリオ:「大成功よ!見た?みんなの笑顔」
クロワ:「かつてない力だわ。これがあれば魔法界も再び、昔のような活気を取り戻せる
それに比べれば…多少の犠牲は仕方は無い」
シャリオ:「…犠牲!?」
クロワ:「ドリーム・フューエル・スピリットは、観客の夢を見るエネルギーを吸い取って、それを魔力に変換しているの」
シャリオ:「そんなこと、聞いてなかったけど…」
クロワ:「そうだっけ?っま、大したことじゃないわ」
シャリオ:「そ…そんな…
吸い取られた人はどうなるの?」
クロワ:「べつに、ただ一部の才能を失うだけよ
普通の人が必要としない才能なんか失っても問題ないでしょ?」
(第23話「Yesterday」より)
⑤【クロワ:闇落ちの第5段階・最終段階】
タイプ7的な短所を身に付ける
タイプ7の短所は「現実を顧みず、享楽に没頭すること」
第5段階に後退したクロワはすでに現実の事はどうでもよく、ただ眼の前の享楽、知識への欲求を求め続ける存在になってしまうのです
まさかこれほどのエネルギーが集まるとは
人の愚かさは想像以上だわ
わざわざ起動させるまでもない。もうノワールロッドは動き出した
さぁ、アルクトゥルスの森へ
(第24話「アルクトゥルスへの道」より)
この様な流れでクロワ先生は闇落ちしていったのです
「闇落ち」からの脱出
一度「闇落ち」してしまうとそこから抜け出すことはできないのでしょうか?
1つだけその方法はあります
それは「他人に助けてもらう事」
一度「闇落ち」すると自力でそこから抜け出すことは非常に困難
クロワ先生は必要以上にシャリオを挑発します
シャリオ:「クロワ、もうやめて!こんなやり方間違ってる」
クロワ:「よくそんなことが言えるわねぇ
10年前、あんなことをしでかしたあなたが
その子に教えてあげれば?シャリオが表舞台から姿を消すことになったあの日、あなたが月になにをしたか」
クロワ:「これでもう、彼女が言の葉を追うことはないわね
あなたはまた届かなかったのよ。七つ目の言の葉に」
(第22話「シャリオとクロワ」より)
クロワがルーナノヴァに先生として赴任してきた訳
それはクロワの無意識がシャリオに助けを求めていたからだと私は思います
クロワはシャリオにちょっかいを出しまくります
それはクロワからのちょっと迷惑な「私を助けて」と言うサイン
そしてシャリオとアッコの活躍でクロワは救われます
人は弱い存在、いつ「闇落ち」してしまうか分かりません
そんな時は信頼できる仲間に助けを求めるのが一番
人は一人では生きていけない存在なのですから
自分がある人から必要以上に迷惑行為を受けているとな思った時
それはひょっとするとその人からの「私を助けて」と言う必死のサインかもしれませんよ
今回はここまで
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