こんにちは
楽しくないと生きていけない
がんべあです
このブログはエニアグラムを使ってアニメやマンガのキャラクターを分析、創作の参考にしようというものです
今回は銀河英雄伝説の主人公ラインハルトに注目してみました
ラインハルトが本当の幸せを掴む為にできた事は何でしょう?
エニアグラム理論ではラインハルト:タイプ8(挑戦する人)はタイプ2(博愛主義)の心を学んで前に進むことが本人の幸せに繋がるとあります
意味が分からないですね、順を追って説明しましょう
まずは物語の核となるラインハルトとキルヒアイス、ヤン・ウェンリーの3人の関係をエニアグラム理論を使って考察してみます
作品を見ていない(読んでいない)人の為に簡単な説明をします
遥かな未来、銀河に進出した人類は銀河帝国と自由惑星同盟に分かれ150年に渡って終わりの見えない戦争を行っていた
そこに二人の英雄が現れる
銀河の統一を目指すラインハルトはその野望の達成の為、一番の親友であるキルヒアイスとの距離を置こうとします
しかし、その結果ラインハルトはキルヒアイスを永遠に失ってしまう事になるのです
3人のタイプをエニアグラムで分析すると
彼ら3人の関係をエニアグラムの各タイプの憧れに当てはめると
という関係になります
前回までに説明した恋の三角関係と同じ構図ですね
両脇の2と5を女の子にすると切ない三角関係のマンガが描けそうです
前回記事:キャラクターの作り方:三角関係① ハイスコアガールにおけるエニアグラム
今回、注目したいポイントはラインハルトが自らの野望の為にキルヒアイスを結果的に切り捨てた形になった所です
もし、ラインハルトがキルヒアイスを切り捨てなかったら?
本編ではラインハルトはキルヒアイスを失ってから、それまでの活気溢れる状態を失い、とても苦しい道を進む事になります
話か進むにつれ、彼の情熱は冷えきっていきます
帝国を支配し、銀河を統一しても彼の心は沈んだままです
ではどうすればラインハルトは幸せになれたのでしょうか?
答えはみなさんもお解りの通り、遠回りになったとしてもキルヒアイス(の持つタイプ2的な人を助けたいと言う心)を切り捨てずに、銀河を手に入れると言う目標に向かって進む事
その結果、銀河を統一する道のりで同様にキルヒアイスを失う事になったとします
しかしタイプ2の持つ「博愛」の精神を身に着けたラインハルトは、きっとその苦しみを乗り越える事ができるでしょう
キルヒアイスの意志と共に活力を失わずに前進する事ができたと思います
エニアグラムではこれを「各タイプの成長方向」と名付けています
各タイプによって成長方向に進むための身につけるべき資質は異なります
主人公のタイプ➡成長方向のタイプ
タイプ1(完璧主義)➡タイプ7(熱中する人)
タイプ2(博愛主義)➡タイプ4(芸術家)
タイプ3(達成する人)➡タイプ6(忠実な人)
タイプ4(芸術家)➡タイプ1(完璧主義)
タイプ5(学者)➡タイプ8(挑戦する人)
タイプ6(忠実な人)➡タイプ9(平和主義)
タイプ7(熱中する人)➡タイプ5(学者)
タイプ8(挑戦する人)➡タイプ2(博愛主義)
タイプ9(平和主義)➡タイプ3(達成する人)
これは前に説明した主人公の憧れのタイプと逆方向のタイプとなっています
主人公のタイプ➡憧れのタイプ
タイプ1(完璧主義)➡タイプ4(芸術家)
タイプ2(博愛主義)➡タイプ8(挑戦する人)
タイプ3(達成する人)➡タイプ9(平和主義)
タイプ4(芸術家)➡タイプ2(博愛主義)
タイプ5(学者)➡タイプ7(熱中する人)
タイプ6(忠実な人)➡タイプ3(達成する人)
タイプ7(熱中する人)➡タイプ1(完璧主義)
タイプ8(挑戦する人)➡タイプ5(学者)
タイプ9(平和主義)➡タイプ6(忠実な人)
タイプ8のキャラクターは先ずタイプ2の「他人を助ける心」を身に付ける事が前向きに成長できる為の条件になります
これを切り捨てて一直線に憧れに突き進むと悲劇が待っているのです
エニアグラムにおける成長方向
エニアグラム理論では
主人公は自分の憧れと反対方向のタイプに向けて進む事で情熱を失わずに前に進む事ができます
「憧れと反対方向?」
なんか不思議な感じがしますね
次回以降、この点をもう少し踏み込んでエニアグラムの解説をしていきます
今回はここまで
少しでも皆様の作品創りの参考になると嬉しいのですが
今日の記事のご意見お待ちしています
分かりにくかった点、参考になった点などありましたら、ご意見ください
次回はこの世界の片隅にのすずさんの成長の様子をエニアグラム分析したいと思います
お楽しみに