メイドインアビス 烈日の黄金郷 第12話より ©つくしあきひと・竹書房／メイドインアビス「烈日の黄金郷」製作委員会
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アニメを見ていると時々「主人公の成長の順番」に対応した「新たなキャラクターとの出会い」が描かれる作品と出会う事があります。
今回はそんな作品の一つ「メイドインアビス」の「主人公レグ（達のパーティ）の成長の順番」と「新しい仲間達との出会い」について考察します。
「メイドインアビス」のお話
人類最後の秘境と呼ばれる、未だ底知れぬ巨大な縦穴「アビス」。その大穴の縁に作られた街には、アビスの探検を担う「探窟家」たちが暮らしていた。彼らは命がけの危険と引き換えに、日々の糧や超常の「遺物」、そして未知へのロマンを求め、今日も奈落に挑み続けている。
ヒロインのリコは孤児院で暮らす探窟家見習い。アビスへの憧れが人一倍強い彼女は、母のような偉大な探窟家になることを夢見ていた。ある日の探窟で、リコは謎の存在に生命の危機を救われる。その何者かが放った熱線の跡を辿ると、そこには人間の少年そっくりのロボットが倒れていた。
リコはロボットにレグという名前を付け、孤児院の大人達の目を欺きながら、共に過ごすようになる。 レグが孤児院に入って2カ月が経つ頃、リコの母親であるライザの白笛と封書が地上に上がってくる。封書には、誰も見たことがない深層の生物の情報と「奈落の底で待つ」と書かれた紙が同封されており、その中にはレグに似たロボットのような絵も描かれていた。
ライザの封書を読んだ2人は、アビスの深層を目指すこととなる。リコは母親に会うために、レグは自分が何者なのか知るために。
（ウィキペディアより）
レグの仲間達（パーティ）
【レグ】（タイプ7：楽天家）
『明るく人生を楽しみたい楽天家』楽しいことが好きで、多忙なタイプ
自然体。 多才。 欲しがり。 散漫。
【リコ】（タイプ5：観察者）
『理性的な学者気質』強烈に思考する、理性的タイプ
知覚が鋭い。 革新的。 秘密主義的。 孤立している。
【ナナチ】（タイプ2：慈善家）
『人を助けたい慈善家』思いやりがあり、人間関係を重視するタイプ
寛容。 気持ちを表現する。 へつらう。 所有欲が強い。
【プルシュカ】（タイプ1：完璧主義者）
『高潔な完璧主義者』良識的で、理想主義のタイプ
高潔。 目的意識がある。 自己抑制的。 完全主義的。
【ファプタ】（タイプ6：堅実家）
『考えすぎで心配性のお嬢様・お坊ちゃま』真剣にかかわる、安全志向のタイプ
人を引きつける。 責任感が強い。 不安。 疑い深い。
レグ達のパーティーは現在（2022年10月）のアニメ放映時にはこの5名の構成となっています。
エニアグラムで見ると一見バラバラの関係に見えますが、実はレグの成長方向に沿った順番で仲間となっています。
解りやすいようにレグの成長方向を赤線の矢印で示してみました（下図）。
この図を見るとレグはリコ→ナナチ→プルシュカと成長方向の順番で仲間となっています。
8と4が抜けていますが、ここにはミーティとマアアが入っているのだと考察します。
⓪レグの旅立ち
レグはハク（一番大切なもの）を捜してアビスの最下層から上に向かって旅を行っていました。
レグ：「僕もハクを捜して この穴を登っている 頼まれた事があるのだ」
①リコとの出会い
アビスの最上層に辿り着いたレグはリコと出会い、リコはレグの最初の仲間となります。
リコ：「ねえねえロボット君 私解る？ 君が助けてくれたんだよ」
②ミーティとナナチとの出会い
レグはリコと共にアビスの最下層に向けた旅を始めナナチと出会います。
ナナチを仲間に誘うレグ。
しかしナナチはレグ達のパーティーに加わる事を望みません。（7：レグ→5：リコ→2：ナナチ）。
レグ：「君も奈落の底に着いて来てくれればいいのに」
ナナチが素直にレグの仲間にならないのはレグ（のパーティ）の成長がまだそのレベルに達していないから。
レグ達がナナチ（タイプ2）を仲間にする前に会わなくてはならない人物がいます。それはミーティ（タイプ8）。
【ミーティ】（タイプ8：統率者）
『パワフルで決断力があるリーダータイプ』パワフルで、 掌握するタイプ
自信がある。 決断力がある。 強情。 対決的。
レグ（とリコ）はミーティー（タイプ8）と向き合う事で成長します。
レグ：「なら僕に任せろ ありったけの想いで送り出してやる…」
リコ：「怖くなっても 目の前にもっと怖がっている子がいて 声も出せないけど 眼だけで大丈夫だよって ずっとずっと（中略）私がずっと見てきた探掘家達と同じ 憧れにあふれた目 それで私 自分が何になりたいのかを思い出して 行かなきゃって思って…」
ミーティー（タイプ8）との交流によって成長したレグ達のパーティはようやくナナチ（タイプ2）を仲間にする事ができるのです。
（7：レグ→5：リコ→8：ミーティー→2：ナナチ）
レグがナナチを仲間に加わる為にはまずミーティーと向き合う事が必要。仲間となる順番とレグ達パーティの成長がリンクして描かれている事が分ります。
③マアアとプルシュカとの出会い
「烈日の黄金郷（成れ果て村編）」でもこのパターンが再び使用されています。
レグ達は劇場版「深き魂の黎明」で新たに白笛となったプルシュカ（タイプ1）を仲間に加えます。
しかしプルシュカはまだ不完全な状態。その力を発揮する事ができません。
（7：レグ→5：リコ→8：ミーティー→2：ナナチ→1：プルシュカ）
【プルシュカ（白笛：不完全な状態）】
プルシュカ（タイプ1）を真の仲間とする為にはその前の段階であるマアア（タイプ4）と向き合う必要があります。
【マアア】（タイプ4：芸術家）
『繊細できまぐれな芸術家気質』繊細で人から距離をおくタイプ
表現豊か。 ドラマティック。 自己 陶酔的。 気まぐれ。
マアア（タイプ4）と心を通じ合う事によって初めてプルシュカ（タイプ1）はレグ達パーティの真の仲間となる事ができるのです。
（7：レグ→5：リコ→8：ミーティー→2：ナナチ→4：マアア→1：プルシュカ）
リコ：「マアアさん だ 大丈夫？ ごめんね私が一緒に来てって言っちゃったから」
ヴエコ：「その子は君に選ばれたんだね」
リコ：「行くよ プルシュカ」
この2人を先ほどの図に加えるとレグはリコ→（ミーティ）→ナナチ→（マアア）→プルシュカのエニアグラムの成長の順番で仲間を増やしている事が分ります。
ミーティとマアアはもうこの世にはいませんが2人とも立派なレグ達のパーティの一員なのでしょう。
④ファプタとの出会い
7→5→8→2→4→1とエニアグラムの成長方向を1周したレグ達のパーティは次に裏のルートであるファプタを仲間に加えます。
レグ：「来て…くれないのか？」
ファプタ：「考えておくそす」
ファプタは表のルートの最終地点であるプルシュカの裏の性格となっています。
⑤これからのお話
レグの最終目標はライザ（タイプ3）。
今後のレグ達のパーティーはライザを目指して裏の成長ルートである6→9→3の道を辿る事になるのでしょうか？
【ライザ】（タイプ3）
『プライドが高く成功を追い求める』成功志向で、実際的なタイプ
適応力がある。 卓越している。 駆り立てられる。 イメージ を重視する。
ライザはレグの裏人格ともなっています。レグの目指す最終目標が自身の裏の性格と言う展開はとてもいい流れですね。
ほんとメイドインアビスの考察はやればやる程色んな事が見つかってとても楽しいです。
今日はここまで。
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