「表の性格」と「裏の性格」メイドインアビス「リコ」と「ボンドルド」について考察する　エニアグラム5ｗ6→1ｗ9

f:id:gunber:20201110092540j:plain 劇場版メイド・イン・アビス「深き魂の黎明」より ©つくしあきひと・竹書房／メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会

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今回は「エニアグラムの裏表」について考察します。

取り上げるのはメイドインアビスの主人公リコと物語中盤最大の敵であるボンドルド。

リコとボンドルドの性格はエニアグラムの裏表の関係となっています。

【リコ】

劇場版メイド・イン・アビス「深き魂の黎明」より ©つくしあきひと・竹書房／メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会

【ボンドルド】

劇場版メイド・イン・アビス「深き魂の黎明」より ©つくしあきひと・竹書房／メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会

エニアグラムの性格には裏表があり、困難に追い詰められて「表の性格」では対処ができなくなった時に「裏の性格」が現れると言う仮説があります。

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具体的なアニメのシーンを振り返りながら、二人の関係を詳しく見ていきましょう。

リコとボンドルドの性格

まずは二人の基本的な性格を確認してみます。

リコの性格はタイプ5（観察者）

タイプ5のキャラクターは「観察者であり、他のどのタイプよりも、ものごとがなぜこの様になっているのかを調べたいと思う性格」。

こだわり＝「知識・分析・倹約」

リコ：「それで分かったわ　あなた　自分自身を笛の供物にしたのね」

ボンドルド：「これはこれは　ご明察ですね」

リコ：「カートリッジに繋がる実験も　ユアワース（命を響く石）を創り出すやり方をいじっているうちに閃いたんでしょう…」

劇場版メイド・イン・アビス「深き魂の黎明」より ©つくしあきひと・竹書房／メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会

【タイプ5】（観察者）の特徴

こだわり＝「知識・分析・倹約」

肯定的な呼び方「学究な人タイプ」

否定的な呼び方「偏屈な人タイプ」

・観察力がある

・本好き、知識の吸収に貪欲だが、得た知識を活用する事には興味が薄い

・客観的に物事を把握する

・論理的、合理主義

・感情的な人は苦手

・人間に関心が薄い、一人でいる方が好き、周りに迎合しない

・ダメだと思うとあきらめが早い

・物事を複雑に見る

・現実逃避傾向が強い

・人間的な弱みを見せたがらない、その為に変人で偏屈に見える

更に細かく分析をするとタイプ5の中でもタイプ6寄りの性格5ｗ6（問題を解決する人 The Problem Solver）となります

【5w6の特徴】

①「人よりモノに関心を持つ、ただし、人生の重要な人物には強く同一化します」

②「寄り大きなシステムに適合し、安全を提供してくれるような適所を求める」

③「5ｗ4より議論好き」

【5ｗ4と5ｗ6の見分け方に興味がある方はこちらの記事をどうぞ】

gunber.hatenablog.com

ボンドルドの性格はタイプ1（完璧主義者）

タイプ1のキャラクターは「人一倍正義感が強いが、生真面目で不器用な性格」。

こだわり＝「完璧主義・理想・正義」

ボンドルド：「さあ　次の二千年へ踏み入る準備は整いました

共に夜明けを見届けましょう」

劇場版メイド・イン・アビス「深き魂の黎明」より ©つくしあきひと・竹書房／メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会

【タイプ1】（完璧主義者）の特徴

こだわり＝「完璧主義・理想・正義」

肯定的な呼び方「公正な人タイプ」

否定的な呼び方「堅苦しいタイプ」

・リラックス下手、怠け方が分からない

・神経質で几帳面

・公正・公平であろうとする

・約束や時間は守る

・シャイで人見知り

・自分の感情を素直に出せない

・気が小さくて臆病

・堅実で現実的

・人にも自分にも厳しい

・柔軟な考え方は苦手

更に細かく分析をするとタイプ1の中でもタイプ9寄りの性格1ｗ9（理想主義者：The Idealist）となります

【1w9の特徴】

①「内向的で隠遁を好む」

②「感情はあまり表現しませんが、寛容で、親切で、思いやりがある」

③「自分の正当性を個人的に説得しようとするよりも、理想について語る」

【1ｗ9と1ｗ2の見分け方に興味がある方はこちらの記事をどうぞ】

gunber.hatenablog.com

リコ（5ｗ6）は基本的に観察眼がするどく知識を重視する（タイプ5）性格、それに加えて仲間を大切にする（タイプ6）性格です。

ボンドルド（1ｗ9）は基本的に理想や高次の原理を求める（タイプ1）タイプ、それに加えて内向的で隠遁を好む（タイプ9）性格。

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タイプ5ｗ6と1ｗ9は上図の通り、エニアグラムの正反対の位置にあり、表と裏の関係にあります。

二人の関係

リコとボンドルドは鏡の存在、お互いの足りない所を補う関係となっています。

タイプ5ｗ6のリコは「問題を解決する人 The Problem Solver」。

目の前の「問題」を解決する事が得意ですが、その先にある「理想的な世界」を考えるのは苦手。

その理解には裏人格である1ｗ9が必要となります。

一方、タイプ1ｗ9のボンドルドは「夢見る人 The Dreamer」。

「夢（理想）」を考え語る事を得意としていますが、その理想を実現する上で起こる現実的な「問題」を考えるのは苦手。

その発見には裏人格である5ｗ6が必要となります。

リコの成長の為には、闘いを通じてボンドルドとの関係を深め、自身の求める「理想の世界」を見つけていく必要があるのです。

ボンドルト：「…君は私が思ってるより　ずっとこちら側なのかもしれませんね」

リコ：「私はロマンは分かるのよ　あなたはこれっぽっちも許せないけど」

劇場版メイド・イン・アビス「深き魂の黎明」より ©つくしあきひと・竹書房／メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会

ジオフロント編の最後にボンドルドは「夜明けの花」をリコに託します。

リコだけでもボンドルドだけでも「アビスの祝福」の謎を解明する事はできないでしょう 。

ボンドルド：「共に夜明けを見届けましょう」

メイドインアビス「深き魂の黎明」より ©つくしあきひと・竹書房／メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会

ボンドルド：「喜びしか知らぬ者から祈りは生まれません　生を呪う苦しみを　君にしかできない事があります　君の名は　プルシュカ　夜明けの花を意味する言葉です　パパです　私がパパですよ　プルシュカ」

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