それでも歩は寄せてくる 第1話より ©山本崇一朗・講談社/「それでも歩は寄せてくる」製作委員会
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今回のエニアグラム分析には山本 崇一朗先生が描く「からかい上手の高木さん」と「それでも歩は寄せてくる」の2作品を選びました。
この2つの作品では共に「主人公がヒロインに攻められて赤面する姿」がコメディタッチで描かれています。
しかし2つの作品には大きな違いもあります。「それでも歩は寄せてくる」は安心して見る事ができるのに対して「からかい上手の高木さん」の主人公とヒロインの関係はとても不安定な魅力があります。
この違いに注目して分析していきます。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
「からかい上手の高木さん」のお話
中学校の同級生同士である「西片」と「高木さん」のやりとりを描くラブコメディ。高木さんが西片をからかい、西片は高木さんに仕返しをしようとするが、高木さんに見破られてしまうという2人の関係性を軸に、西片の視点から描かれている。
(ウィキペディアより)
「からかい上手の高木さん」の人物関係
高木さんが西片を攻める(からかう)お話。
【高木さん】(タイプ6:堅実家)ヒロイン
からかい上手の高木さん シーズン3 第1話より ©2018 山本崇一朗・小学館/からかい上手の高木さん製作委員会
【西片】(タイプ9:調停者)主人公
からかい上手の高木さん シーズン3 第1話より ©2018 山本崇一朗・小学館/からかい上手の高木さん製作委員会
ヒロインの高木さんはタイプ6。考えすぎで心配性のお嬢様ですが、決して自身が心配する姿を周りに見せようとはしません。
彼女は西片をからかう事によって自分の心配を和らげる事ができるのに気が付きます。それは西片(タイプ9)が高木さん(タイプ6)の成長方向だから。高木さんは西片と接する事で心の安定を得る事ができるのです。
一方、主人公の西片はタイプ9。タイプ9はマイペースで争いが苦手、平和をこよなく愛する性格。しかし自身の周りの平和を脅かす者(からかわれる事)に対しては激しい闘争心を表します。
上の図の通り「からかい上手の高木さん」には西片の成長方向であるタイプ3(達成者:主人公を導く者)のキャラクターが見当たりません。
タイプ6(高木さん)はタイプ9(西片)と行動を共にする事で心の安定が強まりますが、タイプ9(西片)にとってタイプ6(高木さん)は闇落ち方向。彼の心はどんどん不安定になっていき、この不安定さが作品の面白さに繋がっています。
それにしてもこの状態(二人きり)で心が折れない西片の精神力の強さ、心の広さは正に驚異的。私の中では西片は最強のチートキャラとなっています。
「それでも歩は寄せてくる」の人物関係
歩がうるしを攻める(寄せる)お話。
【八乙女 うるし】(タイプ3:達成者)主人公
それでも歩は寄せてくる 第1話より ©山本崇一朗・講談社/「それでも歩は寄せてくる」製作委員会
【田中 歩】(タイプ9:調停者)ヒロイン
それでも歩は寄せてくる 第1話より ©山本崇一朗・講談社/「それでも歩は寄せてくる」製作委員会
【マキ】(タイプ6:堅実家)主人公を導く者
田中 歩は私の分析ではヒロイン役。
【ヒロイン】
私のブログで「ヒロイン」とは俗に言う意味とは異なり「憧れ(方向)・宿敵」と同じ存在を示しています。
ヒロインは主人公の憧れであると同時に最終的に攻略(救い出す)すべき存在(宿敵として描かれる場合も有)。
歩は西片と同じくタイプ9(調停者)。マイペースで争いが苦手、平和をこよなく愛する性格。西片とは異なり成長方向の八乙女 うるしとの関係を深めるお話なので、二人の付き合いが深まれば深まる程、歩は安定して成長する事ができます。
八乙女 うるしはタイプ3(達成者)。プライドが高く成功を追い求める性格。うるしにとって歩は闇落ち方向。
「闇落ち方向」は「憧れ方向」と同じ方向。憧れは主人公の最終目標。しかし憧れは遠すぎてなかなか辿り着く事ができません。
その為、憧れに向かって一直線に進むと心が不安定な状態となります。
うるしは西片と異なり精神的にチートではありません。 そのまま歩との関係を深めようとすると心が壊れ闇落ちしてしまいます。その為、彼女の救済役としてマキが物語に配置されています。
マキはタイプ6(堅実家)。考えすぎで心配性のお嬢様。
タイプ6はタイプ3(うるし)の成長方向。うるしはマキの存在を介して歩との関係を深める事によって「闇落ちの危険性」から逃れる事ができるのです。
マキ:「なんかご機嫌だねぇ」
タイプ3・6・9の3人組は相性が良い組み合わせ。
「それでも歩は寄せてくる」は「からかい上手の高木さん」に比べて安定したお話となっています。
完全に安心して見る事ができる「それでも歩は寄せてくる」とちょっと不安定なドキドキ感が魅力の「からかい上手の高木さん」。
両作品の異なる魅力の謎は「主人公を導く者」の存在の有り無しにあるのだと思われます。
それにしても西片のメンタル強いですね。
今日はここまで。
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