映画「君の名は。」より ©2016「君の名は。」製作委員会
こんにちは
楽しくないと生きていけない
がんべあです
今回は「君の名は」の13フェイズにおけるラストフェイズの仕掛けについて紹介します
13フェイズの事を初めて聞くと言う方はまずはこちらをご覧ください
13フェイズの重ねがけ
最後に瀧くんと三葉ちゃんが出会うシーン、第13フェイズ【満足】の中に更に13フェイズが仕込まれています
私も今回作品を見直してようやく気付く事ができました
具体的に紹介します
①【日常】
都内の電車の中の瀧くん、ぼーっとしている 何か覇気のない姿
②【事件】
電車の窓から反対側のホームに見覚えのある女性の後ろ姿を発見
③【決意】
ハッとする瀧くん、電車を降り、女性の姿が消えた反対側のホームをじっと見つめる
④【苦境】
就職のための面接を受ける瀧くん 必死になって喋るが段々と自分に自信がなくなっていく 探しているものが見つからないもどかしさ
⑤【助け】
友達・奥村先輩に励まされる
⑥【成長・工夫】
就活に勤しむ瀧くん、その周りにはかつての糸守村の住人の姿が だんだんと何かを感じ始める瀧くん
⑦【転換】
雪の降る歩道橋で女性とすれ違う 女性の後髪は組紐で結ばれている 立ち止まる瀧くん しかし人違いかと歩みを進める
歩みを進める瀧くんの後ろ姿をその女性はじっと見つめているが、諦めたように彼女も歩き出す
⑧【試練】
糸守町の写真集を眺める瀧くん なぜこれほど心を締め付けられるのだろう
⑨【破滅】
朝ベットの上、目が醒めた直後の瀧くん じっと右の手のひらを見つめている 夢で見ていたはずの大切な事を思い出せない絶望感
⑩【契機】
すれ違う電車の中でお互いの姿を見つける瀧くんと三葉ちゃん
⑪【対決】
電車から飛び降り相手を捜す為に街を走り回る二人
⑫【排除】
階段での出会い
⑬【満足】
二人で同時に「君の名前は？」
改めてラストの出会いをしっかり描き込む事で盛り上がりを倍増させています
劇場では千尋とハクの様に「いつかきっと出会えるから」と言う終わり方だとやだなーと思ってドキドキしながら見ていました
（千と千尋の神隠しの場合は作品の中で再開するシーンは無くても満足でしたが）
13フェイズの重ねがけ
こうやって特に強調したい場面に小さな13フェイズ入れ込む事を「13フェイズの重ねがけ」といいます
強調したいフェイズに上手く使うと実に効果的なテクニック
よく見ると色んな作品の中に小さな13フェイズが隠されています
それを探してみると、その作品の新しい魅力に気付く事があるかもしれません
大好きな作品はとことんしゃぶり尽くしたいですよね
この記事があなたの「創作活動」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの創作活動が楽しいものになりますように！
次回はエニアグラム、各タイプの長所について説明していきます
お楽しみに
今日の記事のご意見お待ちしています
分かりにくかった点、参考になった点などありましたら、ご意見ください
より多くの皆様に上手く伝わる様、今後このブログを改善していきたいので、ご協力くださると幸いです
「13フェイズ」について詳しく知りたい人は沼田やすひろ先生の本がオススメです
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