五等分の花嫁 第1話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
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アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。
今回の考察は「五等分の花嫁」に登場する上杉 風太郎と中野 五月。2人は物語の「表と裏の主人公」の関係。
「五等分の花嫁」は主人公の上杉 風太郎と五つ子姉妹が繰り広げるラブコメディー。メインキャラクター6人の人物関係についても一緒に考察していきます。
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「五等分の花嫁のストーリー」
結婚式当日、式場の部屋で微睡んでいた新郎の上杉風太郎は妻と初めて出会ったときを思い出す。
当時、高校2年生の風太郎は、成績優秀だが生家が借金を抱えており、貧乏生活を送っていた。ある日、風太郎は中野五月という転校生と知り合い、勉強を教えるよう乞われる。しかし風太郎はこれを断り、さらに放った一言が彼女の怒りを買ってしまう。その直後、風太郎は妹から「富豪の娘の家庭教師」というアルバイトの話を聞かされ、借金返済のためにその仕事を引き受ける。
風太郎の仕事は、五月を含む五つ子姉妹に勉強を教え、全員を高校卒業まで導くというものだった。落第寸前の成績であるにもかかわらず勉強する意欲すら見せない5人に頭を抱える風太郎だったが、夏祭りなどを通して五つ子と交流する中で、はじめから比較的協力的だった四女・四葉に加え、三女・三玖と長女・一花の信頼を勝ち取ることに成功する。だが、次女・二乃と五女・五月の協力は得られないまま、風太郎が家庭教師に就いて初となる中間試験を迎える。テストの結果は前回より上昇していたものの、赤点は避けられず、家庭教師を続ける条件として5人全員が赤点を回避することを課されていた風太郎は、5人にアドバイスを残し去ろうとする。しかし、それまでは非協力的だった二乃が「(それぞれ個別の1科目だけだが)赤点を回避した」と報告し風太郎を庇ったことで、ひとまず家庭教師を続けられることになる。
(ウィキペディアより)
主人公:上杉 風太郎(1w2)
「五等分の花嫁」のお話は主人公の上杉 風太郎が結婚式当日に彼女と過ごしてきた想い出を辿る形で進みます。
風太郎の妻となる娘は五つ子の中の一人。アニメを見ている視聴者には5人の中の誰が最終的に風太郎の妻となるのかが解りません。
今回メインで取り上げるのは5人の姉妹の末娘、中野 五月。彼女は主人公の風太郎に対する裏の主人公となっています。
【上杉 風太郎(うえすぎ ふうたろう)】(タイプ1w2)
1w2は基本的に真面目で理想を求める(タイプ1)完璧主義者、それに加えて理想を示す為の方法として人々を救おうとする(タイプ2)性格。
1w9より現実にかかわりをもつことを好む。気性が激しく、行動的。
五等分の花嫁 第1話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
主人公の上杉 風太郎は妹想いの貧乏学生。
真面目な完璧主義者。信念を持って何事も論理的に行わなければ気が済みません。
上杉 風太郎:「うちの借金が無くなる?」
風太郎の妹:「お父さんがいいバイト見つけたんだって 最近引っ越してきたお金持ちが 娘さんの家庭教師を探してるらしいんだ(中略)でもこれでお腹いっぱい食べれるようになるね お兄ちゃん」
五等分の花嫁 第1話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
上杉 風太郎:「焼肉定食 焼肉抜きで」(この学校での最安値はライスと思われがちだが実は違う 焼肉定食から焼肉皿200円分引くと ライス単品の値段でみそ汁と御新香が着くのだ 水も飲み放題だし 学食最高!)
五等分の花嫁 第1話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
妹想いの優しい風太郎ですが、生真面目な性格が災いして人との付き合い方は苦手。その為学校の中では独りぼっちの生活をしています。
女子学生:「上杉くん また一人」
男子学生:「やっべー」
五等分の花嫁 第1話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
裏の主人公:中野 五月(6w5)
【中野 五月(なかの いつき)】(タイプ6w5)
タイプ6w5(守る人)は自分の事より周りの共同体の事を気にする心配性(タイプ6)、それに加えて独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)な性格。
6w7より集中力に優れているが、関心事は狭まる。往々にして、不利な立場にある人やグループの代弁をしたり擁護をする。
五等分の花嫁 OPより ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
一方、裏の主人公の中野 五月は上杉 風太郎とは正反対の性格。周りと上手く合わせる事は得意ですが、確固とした自分の信念は持ち合わせていません。
物語はそんな2人の出会いからスタートします。
五等分の花嫁 第1話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公。
風太郎と五月は正反対の性格ですが、どちらも社会的に必要なものを守るために正しさを武器にしている似たもの同士でもあります。違いは、守りたいもの。
表1w2(上杉 風太郎):思想などの概念を「擁護」し、その思想の正当性を主張する。
裏6w5(中野 五月):金銭などの物質を「守り」、その物質の安全性を確保する。
五月は風太郎を否定します。
五月:「何がしたいのですがあなたは 私は今から家庭教師の先生が来てくださるので…」
風太郎:「それ 俺」
五月:「はい?」
風太郎:「家庭教師 俺」
五月:「ガーン」
五月:「だ、断固拒否します!!」
五等分の花嫁 第1話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
「目の前の状況に上手く適応できる」五月は目の前の状況対応が下手で、デリカシーの欠片も無い風太郎の事が気に入りません。
しかし心の奥底では「信念を持って行動している」風太郎の事を気にかけています。
五月:「あなたの事を少しは見直していたんですが 私の見込み違いだったようですね」
五等分の花嫁 第6話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
五月は人付き合いの下手な風太郎を否定しますが、その存在が気になってしかたありません。
2人はお互いの足りない所を補い合う「表と裏の主人公」関係。
2人の成長の為には「お互いの良い所」を学び身に付けていく必要があります。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
1w2(主人公:風太郎)のお話は通常以下の流れとなっています。
【ストーリーライン(世界観)】
1w2(擁護者):守るべき大きな(広い)世界の為に「理想」を主張していた主人公が、世界を守る為の「現実的な実現性」を見つけ出す。
風太郎と五月は同一人物の表と裏の関係。その為「似た者同士」。
しかし相反する性格の為なかなか気が合いません。
一花:「素直になればいいのに」
五月:「どうも彼とはウマが合いません この前もいさかいを起こしてしまいました 些細な事でむきになってしまう自分がいます」
五等分の花嫁 第7話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
相反する2人を結びつける為に、その関係を取り持って導くのが「主人公を導く者」となります。
ヒロインと主人公を導く者
風太郎にとっての「主人公を導く者」は中野 四葉と上杉 らいはの2人。
上杉 風太郎(表の主人公)と中野 五月(裏の主人公)は水と油の関係。2人が理解し合う為には第3のキーキャラクター「主人公を導く者(タイプ7)」の導きが必要となります。
中野 四葉(なかの よつば)(タイプ7w8)
7w8(現実主義者)は基本的に明るく人生を楽しみたい(タイプ7)タイプ、それに加えて現実的で社交的、人と仕事をするのを好む(タイプ8)性格。
7w6より仕事中毒の傾向があり、人とのつながりよりも、出来事を引き起こすことに関心がある。ひとりでいることを恐れない。
五等分の花嫁 OPより ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
上杉 らいは(うえすぎ らいは)(タイプ7w6)
7w6(エンターテイナー)は基本的に明るく人生を楽しみたい(タイプ7)タイプ、それに加えて協調性を保つために他人を喜ばせたい(タイプ6)性格。
7w8より前向きで協調性があり、人付き合いがよい。
五等分の花嫁 第1話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
相反する風太郎と中野 五月は四葉の導き(仲介)によって相互理解をするきかっけを掴めます。
五つ子たちの家庭教師となった風太郎。しかし状況は前途多難。そんな中で四葉だけは風太郎と五月達姉妹の間を取り持つ為に協力的な態度をします。
上杉 風太郎:「何故だ 何故誰もいな~い!!」
中野 四葉:「はいはいーい 私がいまーす」(中略)
四葉:「さあ 他のみんなを呼びに行きましょう~!」
五等分の花嫁 第1話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
四葉:「大丈夫ですって 五月はすごく真面目な子です よほどの事が無い限り協力してくれますよ」
五等分の花嫁 第1話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
また五月は風太郎の妹上杉 らいはに誘われて風太郎の家で一緒に食事をする事になります。
五月:「これに懲りたら 私たちの家庭教師は諦める事です」
風太郎:「それはできない」
五月:「何故そこまで」
らいは:「ああ やっぱり お兄ちゃんだ」
風太郎:「らいは…」(中略)
らいは:「あのう よかったら家でご飯食べていきませんか?」(中略)
らいは:「嫌…ですかぁ…」
五月:「♡」
五等分の花嫁 第1話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
らいは:「お兄ちゃんはクズで自己中で最低の人間だけど…」
風太郎:「ら らいは…」
らいは:「いい所もいっぱいあるんだ だから その また食べに来てくれる?」
五月:「…もちろんです 頭を使うとお腹がすきますから またご馳走してください」
五等分の花嫁 第1話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
四葉とらいはは相反する風太郎と五月を結びつける「架け橋」の存在となっています。
風太郎:「やっぱり お前らだけで…」
らいは:「逃がさないよ ほら五月さんも」
五月:「あ はい」
らいは:「へへ なんかこれ家族写真みたいだねぇ」
五等分の花嫁 第4話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
表と裏の主人公は主人公を導く者の導きによって相互理解をしながら成長し、最終的にヒロインを助けるのが物語の基本パターン。
そして風太郎にとっての助け出すべき「ヒロイン(タイプ4)」は中野 三玖となります。
中野 三玖(なかの みく)(タイプ4w5)
基本的に「個性・ロマン・創造性」を求め人とは違う道を進もうとします(タイプ4)、 それに加えて独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)な性格。
4w3より内向的。ステイタスや人から受け入れられることを気にしない。
五等分の花嫁 OPより ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
以上の5人が主人公を中心としたメインキャラクター。
では五つ子の内、残りの2人はどういった関係になるのでしょうか?
中野 一花(なかの いちか)(タイプ9w8)
基本的にマイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて現実的で社交的、人と仕事をするのを好みます(タイプ8)。
9w1より社交的。人と仕事をするのを好む。
五等分の花嫁 OPより ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
中野 二乃(なかの にの)(タイプ3w2)
基本的に目立ちたがり屋(タイプ3)の性格、それに加えて他人の事が気になるおせっかい焼き(タイプ2)な面があります。
3w4より人と親密でいたいという衝動を持っていますが、ときに、より充実した私生活や家庭的安定の代わりに、公的な生活やそこで認められることを選びます。感情に動かされやすくのびのびしている。
五等分の花嫁 OPより ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
一花と二乃はそれぞれ三玖(主人公を導く者)と四葉(ヒロイン)に対する裏の性格のキャラクター。
言うなれば裏のヒロインと裏の主人公を導く者の位置にいます。
まとめるとこんな感じでキレイにまとまっています。
上杉 風太郎(表:1w2)⇔中野 五月(裏:6w5)
中野 三玖(表:4w5)⇔中野 一花(裏:9w8)
中野 四葉(表:7w8)⇔中野 二乃(裏:3w2)
左から順に
中野 二乃・中野 三玖・中野 五月・中野 四葉・中野 一花
(3w2) (4w5) (6w5) (7w8) (9w8)
五等分の花嫁 第1話より ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会
こうやって調べて見ると実に良く考えられた人間関係でビックリしています。
多くのキャラクターが登場する作品なのにキャラの関係がすんなりと受け入れられる人気作品なのはこういった理由があるのですね。
今日はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
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みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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