もういっぽん! 第6話より ©村岡ユウ（秋田書店）／もういっぽん！製作委員会
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アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター（や裏表の関係のキャラクター）を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。
今回の考察はもういっぽん！の主人公園田 未知と主人公の親友南雲 安奈。2人の性格は正反対、表と裏の関係になっています。
このブログを書いている時点で もういっぽん！は第7話。ようやくメインキャラクターが出揃いました。一人一人のエピソードがしっかりと描かれていて毎週が楽しみ。柔道シーンの作画も気合が入っていて目が離せません♬
魅力的な登場人物の関係を詳しくみていきましょう。
もういっぽん！のお話
一本勝ちの快感のみを求めて柔道を続けてきた青葉中学3年園田未知。3年の大会を最後に綺麗に一本勝ちして柔道を引退するつもりだった。しかし、大会で当たった相手は見たこともない強敵で健闘空しく締め技で失神一本負けしてしまい、それが最後の試合になるはずだった。
敗戦から9か月。どうにか希望の青葉西高校に進学した未知は、恋に遊びに目一杯高校生活を満喫するつもりだったが、剣道部・南雲安奈の謀略で武道場に誘導され、そこで中学最後の試合で敗北を喫した氷浦永遠と再会する。柔道部入部を決めていた永遠の熱心な勧誘に期せずして乱取りを始めてしまった未知は、見事に永遠を背中から叩き付け、再び一本の快感に酔いしれる。未知の生き生きとした姿を見ていた親友の滝川早苗は再び柔道へと未知を誘うのだった。
（ウィキペディアより）
【園田未知（そのだ みち）】（タイプ7ｗ8）
【南雲安奈（なぐも あんな）】（タイプ3ｗ2）
主人公：園田 未知の性格とその世界観
園田 未知の性格は7ｗ8（現実主義者）
タイプ7w8は基本的に明るく人生を楽しみたい（タイプ7）タイプ、それに加えて現実的で社交的、人と仕事をするのを好む（タイプ8）性格ですが、「人とのつながり」よりも「出来事を引き起こす事」に関心があります。
アニメの中では人生を楽しみ、満喫している園田 未知の姿が活き活きと描かれています。
園田 未知：「滝川ちゃん 部活決めた？ 女子少ないから入らない？ 柔道部 いっぽーんっつてさ 最高に気持ちいいよぉ」
裏の主人公：南雲 安奈の性格とその世界観
南雲 安奈の性格は3ｗ2（魅了する人）
タイプ3w2は基本的にプライドが高く目立ちたがり屋（タイプ3）の性格、それに加えて他人の事が気になるおせっかい焼き（タイプ2）な面があります。
南雲 安奈：「なんなら学年5位のこの南雲 安奈が勉強に付き合ってやらなくも」
園田 未知（主人公）と南雲 安奈（裏の主人公）は表と裏の性格。
「裏の主人公の役割は主人公を否定する事」。
南雲 安奈は園田 未知に対するアンチテーゼ。2人のぶつかり合いがそのまま彼女達の成長へと繋がっていきます。
南雲 安奈：「柔道部は休止ね やはり園田は剣道部に入る運命なのよ」
「自分のやりたい事」を目指していた園田 未知（主人公）が南雲 安奈（裏の主人公）とのぶつかり合いを通じて成長し「周りからの賞賛」を得る事で、自身の抱えている問題点を乗り越えていくストーリー。それが園田 未知のお話。
主人公を導く者：滝川早苗
しかし2人の性格は正反対で水と油の関係。2人の関係を導く存在が必要となります。
その役割は未知の親友、滝川早苗。
【滝川 早苗（たきがわ さなえ）】
（タイプ5ｗ6：問題解決者）
※独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意（タイプ5）、それに加えて協調性を保つために他人の問題を解決したい（タイプ6）性格。
5ｗ4より実践的なことに興味をもち、ときにきわめて利益の多い成果を得る。
滝川 早苗（タイプ5）は園田 未知（タイプ7：主人公）にとっての「主人公を導く者」の位置。
滝川 早苗の導きによって園田 未知は裏の主人公である南雲 安奈の良い影響を受ける（理解する）事が可能となります。
滝川 早苗：「未知 もっかいやらない？」
南雲 安奈：「無視すんぁ」
滝川 早苗：「南雲ちゃんも来る？」
南雲 安奈：「行ってあげなくもない」
ヒロイン：氷浦 永遠
主人公の園田 未知に対するヒロインは氷浦 永遠。
そんな3人の前にヒロインが登場します。ヒロインは主人公の憧れであり、同時に救い出すべき存在。
物語の当初、氷浦 永遠は自分に自信が持てなく停滞しています。しかし主人公の園田 未知と出会う事で前に進む事ができるのです。
氷浦 永遠は園田 未知にとっての「憧れ方向」。彼女に追いつく事が園田 未知の目標。
【氷浦 永遠（ひうら とわ）】
（タイプ1ｗ2：擁護者）
※基本的に真面目で理想を求める（タイプ1）完璧主義者、それに加えて理想を示す為の方法として人々を救おうとする（タイプ2）性格
1ｗ9より現実にかかわりをもつことを好む。気性が激しく、行動的。
上で紹介したメインキャラクターの関係をまとめると以下の図になります。
【7ｗ8（園田 未知）のストーリーライン】
「現実」の利益を得る為に勝利できる戦略を練ってきた主人公が壁にあたり、その問題を解決するために「人々の賞賛」を得ようとする。
【7ｗ8のストーリーラインの詳しい解説はこちらをご覧ください】
おまけ：子供と大人の物語
昨年から「子供と大人の物語」と言う仮説にハマっています。この仮説とはタイプ1-7-5の子供たちとタイプ3-6-9の大人たちの織りなすストーリー構成。
もういっぽん！もこの仮説にほぼ沿ったお話となっています。
【子供と大人の世界が交わるお話とは】
【子供たち】
【園田 未知（そのだ みち）】
（タイプ7：楽天家）
※明るく人生を楽しみたい楽天家
※明るく人生を楽しみたい楽天家
【滝川 早苗（たきがわ さなえ）】
（タイプ5：観察者）
※理性的な学者気質
【氷浦 永遠（ひうら とわ）】
（タイプ1：完璧主義者）
※高潔な完璧主義者
【大人たち】
【南雲 安奈（なぐも あんな）】
（タイプ3：達成者）
※プライドが高く成功を追い求める
【姫野 紬（ひめの つむぎ）】（柔道部先輩）
（タイプ6：堅実家）
※考えすぎで心配性のお嬢様
【夏目 紫乃（なつめ しの）】（柔道部顧問）
（タイプ9：調停者）
※マイペースで争いが苦手、平和をこよなく愛する
南雲 安奈は大人（顧問・先輩）ではありませんがほぼ子供と大人の三角関係の構成。また彼女達はそれぞれが対応する裏と表の関係として配置されています。
氷浦 永遠（1ｗ2）⇔姫野 紬（6ｗ5）
園田 未知（7ｗ8）⇔南雲 安奈（3ｗ2）
滝川 早苗（5ｗ4）⇔夏目 紫乃（9ｗ1）
この６人がもういっぽん！のメインキャラクター。それぞれの表と裏の関係がどう進んでいくのか。今後のお話がとても楽しみです。
今日はここまで。
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。
