お兄ちゃんはおしまい! 第1話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
こんにちは
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がんべあです。
「お兄ちゃんはおしまい!」は私にとっての2023年冬アニメの中で一番のお気に入り。動きがめちゃくちゃ気持ち良くて、アニメならではの魅力をたっぷり堪能できる作品です。
今回はこのアニメに登場する主人公「緒山 まひろ」と主人公の妹「緒山 みはり」の関係ついてのエニアグラム考察。2人は表と裏の主人公の関係となっています。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
【お兄ちゃんはおしまい!のお話】
妹に怪しい薬を飲まされた緒山まひろは女の子の体になってしまう。飛び級で大学に進学した妹の緒山みはりの実験としてまひろは女の子の体のまま生活することになる。
(ウィキペディアより)
【緒山 まひろ(おやま まひろ)】(タイプ9w1:主人公)
お兄ちゃんはおしまい! 第1話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
【緒山 みはり(おやま みはり)】(タイプ5w4:裏の主人公)
お兄ちゃんはおしまい! 第1話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
裏の主人公とは
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公。緒山 みはり(裏の主人公)は緒山 まひろ(主人公)を否定しています。
まひろ:「実の兄を何だと思ってやがるぅ!」
みはり:「引きこもりのダメニート」
お兄ちゃんはおしまい! 第1話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
緒山 まひろ(主人公)は「本能に従い場に波風を立てない様に」行動しています。一方の緒山 みはり(裏の主人公)は「思考に従い自分にルールを課した」行動をしています。
みはり:「一進一退ね さてどうなることやら…」
お兄ちゃんはおしまい! 第1話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
「主人公の行動理由(テーゼ)」と「裏の主人公の行動理由(アンチテーゼ)」は正反対、相反する考えがぶつかり合いながら物語が進む、それが物語に裏の主人公が登場する理由。
【裏の主人公を詳しく知りたい方はこちらの記事で】
主人公と裏の主人公の関係
主人公の緒山 まひろの性格はタイプ9w1。
タイプ9w1(夢見る人)はマイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて真面目で融通が利かない(タイプ1)性格。
一方の裏の主人公、緒山 みはりの性格はタイプ5w4。
二人は正反対の性格で得意・苦手も逆転しています。
緒山 まひろ(9w1:夢見る人)は9w1は良い夢を信じ、平和を維持しようと心がける事は得意ですが、都合の悪い現実から目を逸らしがち。部屋に引きこもってニート生活の日々を過ごしています。
まひろ:「勉強もよくできて大学にも飛び級で入学してしまった優秀な妹の兄と言う立場 周囲の視線 重圧感 別にそれだけが理由では無いけれど…」
お兄ちゃんはおしまい! 第1話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
裏の主人公の緒山 みはり(5w4:偶像破壊者)は現実を見つめ、悪い「偶像」を「破壊」した先に真実があると信じ、破壊するために理想を根拠にして論破します。
緒山 みはりは悪い偶像を破壊した先に真実があると信じ行動しています。しかし攻撃性が高すぎて自身の安息まで壊す恐れがあります。
みはり:「もう2年も外に出ないで自堕落な昼夜逆転 おまけにいかがわしいゲーム三昧 もうそろそろ働いてもらわなきゃね」
お兄ちゃんはおしまい! 第1話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
常に新たな悪の存在を見出し、それを破壊しようと頑張り続けるみはり。
タイプ5w4(偶像破壊者)は悪い「偶像」を「破壊」した先に真実があると信じ行動します。
そしてみはりはとんでもない行動を行います。
みはり:「うんうん まずは成功ね それにしてもお兄ちゃんてば ずいぶん可愛らしくなっちゃって」
お兄ちゃんはおしまい! 第1話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
みはりは天才的な頭脳をフル活用してお兄ちゃんを女の子に変える事に成功します。
この行動は「男である事(諸悪の原因!)を破壊する事で真実に到達できる」と言うみはりの思考回路から来ているのでしょう。
みはり:「せっかく可愛くなったんだから ちゃんとお手入れしてオシャレしてあげなきゃね」
まひろ:「…うん」
お兄ちゃんはおしまい! 第1話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
お兄ちゃん(まひろ)は女の子になる事によって独りぼっちのニート生活から徐々に仲間と共に進む事ができるようになっていきます。
緒山 まひろが苦手な「現実世界の問題に真正面から向き合う覚悟を決める」事はみはりの得意分野。しかし向き合う覚悟を決めるのは得意ですが、その問題に上手く対処するのは苦手としています。
かえで:「昔は優しかったお兄ちゃん それがいつからかだんだん遊んでくれなくなって お兄ちゃんに褒められたくて勉強もスポーツも頑張ったんだけどなぁ」
お兄ちゃんはおしまい! 第3話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
まひろとみはりはどちらも現実とは異なる世界を見て正しさを追い求める性格。違いは正しさの求め方。
緒山 まひろ(タイプ9w1)は良い「夢」を「見る」事で真実を悟れると信じています。
緒山 みはり(タイプ5w4)は悪い「偶像」を「破壊」した先に真実があると信じています。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
緒山 まひろ(主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
9w1:「リアルな現実世界」で壁に当たった主人公が、問題を解決する為に「現実とは異なる新たな世界(異世界)」へ旅立つ。
緒山 みはり(裏の主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
5w4:「理論の世界(異世界)」にいた主人公に「現実世界」が浸透してくる。
【5w4のお話についての詳しい解説はこちら】
「お兄ちゃんはおしまい!」のストーリーは緒山 まひろにとっては「現実の問題に向き合っていく道」を見つけるお話、緒山 みはりにとっては「問題を平和的に解決しようとしていく道」を見つけるお話。
みはりのやり方(お兄ちゃんを女の子にしてしまう)は決して良いやり方ではありません。しかしそのやり方をただ否定するだけ(問題から目を逸らす)では緒山 まひろの未来は行き詰ってしまいます。
緒山 まひろ(テーゼ)と緒山 みはり(アンチテーゼ)は互いにぶつかる必要があります。しかしそのぶつかり合いは相手を否定するものではなく、新たな道(ジンテーゼ)を見つける手段でなくてはいけません。
「お兄ちゃんはおしまい!」のお話の基本構造
9w1が主人公(緒山 まひろ)の「お話の黄金パターン」は一言でいうと「タイプ6のヒロインを助け出す(友達になる)」事が目的。
【穂月 もみじ(ほづき もみじ)】(タイプ6:ヒロイン)
お兄ちゃんはおしまい! 第4話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
そして2人が友達になる為に主人公を導く者である桜花 朝日が登場します。
【桜花 朝日(おうか あさひ)】(タイプ3:主人公を導く者)
お兄ちゃんはおしまい! 第8話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
上の図の三角形の3名(まひろ・もみじ・あさひ)に裏の主人公(みはり)を加えた4名がメインキャラクター。この4人に加えて物語には室崎 美夜と穂月 かえでと言う重要人物が登場しています。
【室崎 美夜(むろさき みよ)】(タイプ2w1)
お兄ちゃんはおしまい! 第8話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
室崎 美夜はもみじとあさひの友達。彼女達3名組は女の子となった主人公のまひろのクラスメイトとして物語の中で重要な位置にいます。
みよ:「今日は楽しいお泊り会って聞いたけど」
もみじ:「まひろちゃんのお誘いでしょ」
もみじ・あさひ・みよ:「おじゃましまーす」
お兄ちゃんはおしまい! 第8話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
そしてもう一人の重要人物は穂月 かえで。
彼女はみはり(裏の主人公)の友人であり、もみじ(ヒロイン)の姉。
【穂月 かえで(ほづき かえで)】(タイプ7w8)
お兄ちゃんはおしまい! 第3話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
かえでは女の子になったまひろにとっては頼れるお姉ちゃんの存在。
まひろ:「お姉ちゃん…」
お兄ちゃんはおしまい! 第3話より ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」制作委員会
上で挙げたメインキャラクターの6人はそれぞれが対応する裏と表の関係として物語の中に配置されています。
緒山 まひろ(9w1)⇔緒山 みはり(5w4)
穂月 もみじ(6w7)⇔室崎 美夜(2w1)
桜花 朝日(3w2)⇔穂月 かえで(7w8)
それぞれの表と裏の関係に注目してアニメを見てみると新たな気付きがあると思います。
ほんと毎週が楽しみ♪
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【参考資料】
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。