薬屋のひとりごと 第2話より ©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会
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アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。
今回の考察は「薬屋のひとりごと」に登場する猫猫と壬氏。2人は物語の「表と裏の主人公」の関係となっています。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
主人公:猫猫(6w5)
【猫猫(マオマオ)】(タイプ6w5:主人公)
タイプ6w5(守る人)は自分の事より周りの共同体の事を気にする心配性(タイプ6)、それに加えて独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)な性格。
6w7より集中力に優れているが、関心事は狭まる。往々にして、不利な立場にある人やグループの代弁をしたり擁護をする。
物語の冒頭、主人公の猫猫(マオマオ)は養父と共に平穏な日々を過ごしています。
猫猫は薬、特に「毒」に対して常軌を逸した興味を持っており、自分の身体で毒の効果を確かめるのが趣味と言う変わった女の子。
猫猫の養父:「猫猫 緑青館に薬を届けてくれないか」
猫猫:「うん 解った おやじ」
猫猫の養父:「最近 女狩りが多いから気を付けて行くんだよ」
猫猫:「大丈夫だって 帰りに畑寄っていくよ」
そんな猫猫に事件が降りかかります。
猫猫は人さらいにあい、後宮務めの下級女官として売り飛ばされてしまいます。
猫猫:「御殿も花街もたいして変わらないなぁ できれば後宮なんて一生関わりたくなかったが はぁ まあ来てしまったものはしかたない せっかく薬師としてそれなりの生活をしてたのに」
裏の主人公:壬氏(1w2)
裏の主人公の壬氏(ジンシ)は後宮の管理を担当する宦官。美形で周りの人から羨望のまなざしで見られている。
後宮ではお気楽でお調子者の姿を演じているが「素の性格」は真面目で人情深い性格。
【壬氏(ジンシ)】(タイプ1w2:裏の主人公)
1w2は基本的に真面目で理想を求める(タイプ1)完璧主義者、それに加えて理想を示す為の方法として人々を救おうとする(タイプ2)性格。
1w9より現実にかかわりをもつことを好む。気性が激しく、行動的。
壬氏は猫猫とは正反対の性格。
「主人公」の猫猫が目的が無く日々を無難に過ごしている状態なのに対して「裏の主人公」の壬氏は陰謀渦巻く後宮の中で自身の秘めたる想いを実現する為に行動しています。
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公。
猫猫と壬氏は正反対の性格ですが、どちらも社会的に必要なものを守るために正しさを武器にしている似たもの同士でもあります。違いは、守りたいもの。
表6w5(猫猫):金銭などの物質を「守り」、その物質の安全性を確保する。
裏1w2(壬氏):思想などの概念を「擁護」し、その思想の正当性を主張する。
壬氏は猫猫を否定します。
猫猫:「文字が読めて お給金が上がったとしても 結局人さらいに間引かれる金額が増えるだけ(中略)」
猫猫:「悪目立ちして命の危険が増える位なら 今のままがいい」
「宮廷の中で信念を持って行動している」壬氏は信念を持たずにフラフラしている猫猫の事が気に入りません。
しかし心の奥底では「目の前の状況に上手く適応できる」猫猫の事を気にかけており、必要以上に猫猫にちょっかいをかけてきます。
壬氏:「ダメじゃないか 君は居残りだよね だまって着いて来い」(中略)
玉葉(ギョクヨウ)妃:「いいえ どれほど感謝しても しきれません あなたは稚児の恩人ですもの」
猫猫:「人違いではありませんか 何か勘違いをされているのです…」
猫猫:(否定して首を刎ねられると困るが 関わり合いにもなりたくない)
壬氏は無難に過ごそうとしている猫猫を否定し、後宮の中心に引っ張り上げるのです。
2人は「お互いの足りない所を補い合う」理想的な「表と裏の主人公」関係。
2人の成長の為には「お互いの良い所」を学び身に付けていく必要があります。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
6w5(主人公)のお話は通常以下の流れとなっています。
【ストーリーライン(世界観)】
6w5(守る人):「現実の物質(や関係)」を守っていた主人公が「それを守るべき理由」を見つけ出す。
猫猫は危険を回避して日々を無難に過ごしており、何が何でも自分が守りたいと言うものは持っていません。
そんな猫猫が陰謀渦巻く後宮の世界に飛び込み、壬氏との交流を通じて「真に自分が守りたいもの」を見つけるのが物語の第一段階。
そして物語の第二段階では「自分がそれを何故守りたいのか」の意味を見出していく。
それが薬屋のひとりごとの基本ストーリーだと思われます。
しかし猫猫と壬氏は相反する性格でとても気が合いません。
ヒロインと主人公を導く者
猫猫にとっての「主人公を導く者」は高順。
猫猫(表の主人公)と壬氏(裏の主人公)は相反する性格、水と油の関係。2人が理解し合う為には第3のキーキャラクター「主人公を導く者」の導きが必要となります。
高順(ガオシュン)(タイプ9w8:主人公を導く者)
9w8はマイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて現実的で社交的、人と仕事をするのを好みます(タイプ8)。
9w1より社交的。人と仕事をするのを好む。
相反する猫猫と壬氏は高順の導き(仲介)によって相互理解をするきかっけを掴めます。
高順:「壬氏様に毛虫でも見る様な目を向けるのは 止めていただけませんか」
猫猫:(やべ バレてらぁ…)
高順:「先ほども 戻るなり 毛虫でも見る様な目をされたと 悦に浸りながら報告されました」
猫猫:「うぇぇ 以後気を付けます………」
そして猫猫にとって助け出すべき「ヒロイン(タイプ3)」は玉葉妃。
玉葉(ギョクヨウ)妃(タイプ3w2:ヒロイン)
基本的に目立ちたがり屋(タイプ3)の性格、それに加えて他人の事が気になるおせっかい焼き(タイプ2)な面があります。
3w4より人と親密でいたいという衝動を持っていますが、ときに、より充実した私生活や家庭的安定の代わりに、公的な生活やそこで認められることを選びます。感情に動かされやすくのびのびしている。
物語はまだ始まったばかり、猫猫と壬氏の関係はどう進んでいくのでしょうか。後の展開をとても楽しみにしています。
猫猫:「壬氏さま…」
壬氏:「もう少しだけだ 少しだけ 暖めてくれ…」
今日はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。