干物妹!うまるちゃん 第1話「うまるとおにいちゃん」より ©2015 サンカクヘッド／集英社 「干物妹！うまるちゃん」製作委員会
こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
「エニアグラムの裏表」についての考察
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクターを「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ
今回取り上げるのは「干物妹!うまるちゃん」に登場する主人公土間 埋 （どま うまる）
「ものがたりを解釈する」のブログの中で紹介されている「脳内会議を行ううまるちゃん」にとても興味を持ったので、今回の分析を行う事になりました♪
他の人の書いた分析を読むと、想像もしていなかった色んな見方があり、とても刺激的で楽しいです
【参考ブログ：ものがたりを解釈する】
【土間 埋 】
干物妹!うまるちゃん 第1話「うまるとおにいちゃん」より ©2015 サンカクヘッド／集英社 「干物妹！うまるちゃん」製作委員会
エニアグラムの性格には裏表があり、困難に追い詰められて「表の性格」では対処ができなくなった時に「裏の性格」が現れると言う仮説があります
【エニアグラムを知らない方はこちらで】
エニアグラムの「円周上の正反対の位置」にある性格が同一人物の性格の表裏と言う仮説ですが、これが不思議なことに意外とあっているのです
土間 埋（うまる）はお話の中で性格が大きく変化します
この性格の変化をエニアグラムの表と裏理論で説明できるかどうか、検証してみます
では分析を進めましょう
土間 埋（うまる）の「表」と「裏」の性格
オープニング「かくしん的☆めたまるふぉ～ぜっ！」より♪ いつだって全身全霊遊び倒せ！もっと もっと 楽しめよ乙女みんなに気付かれないようにいざ、ゆけ！ 干物妹（ひもうと）ライフお気にのフードかぶり今日も今日とてゴロゴロして大好物のポテチを手にパソコンとにらめっこしよう ♪
干物妹!うまるちゃん OPより ©2015 サンカクヘッド／集英社 「干物妹！うまるちゃん」製作委員会
防御型・周りの世界がキライ
肯定的な呼び方「快活な人」
否定的な呼び方「自分勝手な人」
・人生を楽しみつくそうとする
・落ち着きがない
・気さくでさっぱりとした性格
・ヤンチャで子供っぽい
・感情的な人を嫌う
・アイデアマン、思いつきが多い
・逃げ足が早い
・あき性
・用心深く慎重なところがある
・暗くて神経質、堅物な側面がある
・寂しがり屋で、かまわれたがり
・軽薄
①「人付合いは苦手、ひとりでいる事を恐れない」
②「ユーモア感覚は辛口」
③「人生で欲しいと思っているものを何としてでも手に入れようと心に決めている」
【7ｗ6と7ｗ8の見分け方に興味がある方はこちらの記事をどうぞ】
オープニング「かくしん的☆めたまるふぉ～ぜっ！」より♪ 立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花誰もが羨む完璧JKほら玄関くぐったら変身だ！さぁグータラしよう ♪
干物妹!うまるちゃん OPより ©2015 サンカクヘッド／集英社 「干物妹！うまるちゃん」製作委員会
肯定的な呼び方「進取の人タイプ」
否定的な呼び方「見栄っ張りな人タイプ」
・負けず嫌いで競争心が強いが、それを隠す
・洗練された上品な振る舞いを大切にする
・親切でやさしい
・他人と同じ事はしたがらない
・多くの人に賞賛されたがり、見栄っ張りで自慢屋
・寂しがりやで孤独を恐れる
・失敗を極端に恐れる
・利にさとく計算高くて、したたか
・完璧にできるようにしたがり、禁欲的にもなる
・第一印象や服そうなどを大事にする
・大人びて、冷静沈着
①「外向的で元気」
②「愛されることを望み、人と親密でいたいという衝動を持つ」
③「ときに、より充足的な私生活や家庭的安定の代わりに、公的な生活やそこで認められることを選ぶ」
タイプ7ｗ8と3ｗ2は上図の通り、エニアグラムの正反対の位置にあり、表と裏の関係にあります
何故うまるの性格が変化したのか？
その謎に迫る為、まずは「うまるを取り巻く人間関係」に注目してみましょう
うまるの人物関係
うまる（表）の憧れ方向にはお兄さんの土間 大平（どま たいへい）がいます
【土間 大平】（タイプ1：完璧主義者）
こだわり＝「完璧主義・理想・正義」
太平：「うまるが俺の部屋に来てから1年 どんどんグータラでワガママになっていく…俺の責任だ」
干物妹!うまるちゃん 第1話「うまるとおにいちゃん」より ©2015 サンカクヘッド／集英社 「干物妹！うまるちゃん」製作委員会
そして学校では裏人格（タイプ3）に対応した友達に囲まれています
【海老名 菜々（えびな なな）】
（タイプ9：調停者）
こだわり＝「平和・安らぎ・マイペース」
海老名：「都会のレストランうんめ～な～」
干物妹!うまるちゃん 第2話「うまると海老名ちゃん」より ©2015 サンカクヘッド／集英社 「干物妹！うまるちゃん」製作委員会
【橘（たちばな）・シルフィンフォード】
（タイプ3：達成者）
こだわり＝「名誉・目標の達成・ステイタス」
橘：「うまるさん！今度の中間テスト貴方には負けませんわよ！」
干物妹!うまるちゃん 第3話「うまると弟子」より ©2015 サンカクヘッド／集英社 「干物妹！うまるちゃん」製作委員会
【本場 切絵（もとば きりえ）】
表面（タイプ6：堅実家）
（6ｗ5 守る人：The Defender）
こだわり＝「ルール・堅実・責任感」
切絵：「はい！うまるさんはこの私がお守りします！」
干物妹!うまるちゃん 第3話「うまると弟子」より ©2015 サンカクヘッド／集英社 「干物妹！うまるちゃん」製作委員会
そして、この3人の中で「切絵だけ」は「表裏両方のうまる」との関係を持っています
切絵：「し、師匠って呼んでもいいでしょうかぁ～」
切絵の元々の性格はおそらく6ｗ5
（守る人：The Defender）
しかし切絵はアニメ本編で裏面の1ｗ2的な性格の方が強く出ています、その為、3人の中では（アニメ1期の段階では）唯一人「干物妹状態のうまる（タイプ7）」とも仲が良いのだと思います（タイプ1-7は相性が良い）
【本場 切絵（もとば きりえ）】
裏面（タイプ1：完璧主義者）（1ｗ2）
こだわり＝「完璧主義・理想・正義」
タイプ1は超真面目な性格で、人との関係を作るのがとても苦手です
うまる：「今日友達になった切絵ちゃん」
太平：「あ、よろしくね」
太平：（か…感じ悪い！）
うまる：（そっか。超人見知りで子供としか話せないんだ）
干物妹!うまるちゃん 第3話「うまると弟子」より ©2015 サンカクヘッド／集英社 「干物妹！うまるちゃん」製作委員会
こうしてうまるの人間関係を見てみると「表のうまる（タイプ7）」は大好きな太平お兄ちゃん（タイプ1）と相性が良い関係
そして「裏のうまる（タイプ3）」は学校でタイプ3・6・9の3人の友達と関係を深めている事が分かります
「何故うまるは裏人格になる必要があったのか」の謎に迫る前に、もう1つ確認しなければならない事項があります
それはうまるの第3の人格（性格）
うまるの本当の性格
本編をよくよく見てみるとうまるの第3の人格が表現されています
それがよく分かるのは第1話での「お兄さんの回想場面」と11話の「うまるの脳内会議」の2つのシーン
第1話でのお兄さんの回想シーンで、太平がうまると最初に会った時、うまるは「大人しく控えめで麦わら帽子が良く似合うお嬢様」として描かれています
太平：「16歳になる妹は マンガを読みたいと駄々をこね、転がりまわる これはマズイ
うまるが俺の部屋に来てから1年 どんどんグータラでワガママになっていく…俺の責任だ」
干物妹!うまるちゃん 第1話より ©2015 サンカクヘッド／集英社 「干物妹！うまるちゃん」製作委員会
このシーンを見て、うまるの元々の性格はタイプ6（堅実家）ではないかと思う様になりました
タイプ6（堅実家）の根源的恐れは「支えや導きをもたないこと」
その為、周りの人たちとの関係を良く保つ事を得意としています
タイプ6のキャラクターは人に会う度に自身の性格を使い分ける（ペルソナとして演じる）事がとても得意
「うまるの本来の性格はタイプ6と言う考え」は第11話での「うまるの脳内会議」シーンを見て更に強くなりました
第11話「うまるの日々」で、実はうまるは心の中に沢山の「別人格」を持っている事が判明します
うまる：「さて、どのお菓子を買おうか？ 甘さ重視…いやっ、しょっぱい系？ しかしパン系も捨てがたい…」
脳内うまる1：「ええい、じれったい！お菓子と言ったらポテートチップス！これは定石であり、至極当然の選択であるぞ！」
脳内うまる2：「くっくっく…これだから年寄りはいけない」
脳内うまる3：「あんなうまる居たっけ？」
脳内うまる4：「あー、あれでしょお たまに偽物っぽくなる時の…」
干物妹!うまるちゃん 第11話「うまるの日々」より ©2015 サンカクヘッド／集英社 「干物妹！うまるちゃん」製作委員会
この中で只一人フードを被っていないうまるがオリジナルの性格だと推測できます
うまる：「あのー、うまるは…元気が出るやつかな…」
干物妹!うまるちゃん 第11話「うまるの日々」より ©2015 サンカクヘッド／集英社 「干物妹！うまるちゃん」製作委員会
このうまるの性格は「大人し目」でタイプ6か9に見えますが、前半で述べた表裏の人格であるタイプ3や7には見えません
太平の回想シーンと合わせて見るとタイプ6の可能性が高いと言う思いが強くなりました
うまるは本当の自分自身（タイプ6）に自信がなく、他人と付き合う度に、その人に合ったタイプの「嘘の自分」を演じているのでしょう
そして太平と共に過ごす事になった時に「お兄さんと良い関係を築く為」に、お兄さん（タイプ1）と相性の良いタイプ7の性格を演技する様になったのだと思います
うまるの性格について、とりあえずの結論
うまるの元々の性格はタイプ6（堅実家）
相方によって色々な性格を演じ分ける事ができるが、今はタイプ7ｗ8（表）/3ｗ2（裏）をメインの性格として演じている
と言う感じがアニメ第1期を見終わった時点での私の推論
うまるは本当の自分（脳内会議の中でフードを被っていないうまる：タイプ6）を押し殺して、お兄ちゃんの前では楽天家（タイプ7）を演じ、学校では立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、誰もが羨む完璧JK（タイプ3）の姿の明るい姿を演じています
しかしその明るい姿は共に「嘘の自分」で、本当のうまるは誰にも理解されておらず、あまつさえ自分自身の脳内会議でも隅っこで小さくうずくまっている状態
実はとても可愛そうな境遇にいるのだと感じました
干物妹!うまるちゃん 第11話「うまるの日々」より ©2015 サンカクヘッド／集英社 「干物妹！うまるちゃん」製作委員会
果たして最終回までにうまるは「本当の自分の姿」を誰かに理解してもらう事ができるのでしょうか？？？
キーキャラクターはタイプ6の成長方向にいる海老名ちゃん？
「干物妹!うまるちゃん」は明るく軽いだけのお話だと思っていましたが、実は結構ハードなお話なのかも…最終回までの展開が非常に気になります
第2期や原作でうまるがどうなっていくのか、気になってしかたがありません
今回はちょっと暴走気味、考えすぎかもしれません
でもこうして妄想するのはとても楽しい作業でした
今回はここまで
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように！
【参考資料（兼オススメ本）】
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