Fate/stay night [Unlimited Blade Works] OPより ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
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「エニアグラムの裏表」についての考察
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクターを「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ
今回取り上げるのはFate/stay night"Unlimited Blade Works"の主人公、衛宮士郎(えみや しろう)
Fate/stay night [Unlimited Blade Works] OPより ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
Fate/stay nightは「聖杯戦争」と呼ばれる魔術師同士の闘いに巻き込まれた主人公、衛宮 士郎の物語
お話は3つのルートから成り立っており、今回紹介するのは2つ目の「Unlimited Blade Works」ルート(メインヒロインは遠坂 凛)
物語の主人公、衛宮 士郎はアーチャーと己の信念を掛けて命がけの闘いを繰り広げます
Fate/stay nightは多くのキャラクター達の想いが入り乱れたお話で、 私はアニメを見終わった直後、二人が何故闘い、何故勝負が決まったのか、本能的には納得するものの、言葉として表現する事ができませんでした
このブログでは二人の闘いをメインにエニアグラムで分析、その謎に迫ってみたいと思います
エニアグラムの性格には裏表があり、困難に追い詰められて「表の性格」では対処ができなくなった時に「裏の性格」が現れると言う仮説があります
【エニアグラムを知らない方はこちらの記事をどうぞ】
最近、この「エニアグアムの表裏の性格」と言う仮説にとても興味を持っていて、色々なキャラクターを検証していますが、この作業が実に楽しい!
円周上の正反対の位置にある性格が同一人物の性格の表裏と言うのがとても不思議なのです
さて、「衛宮 士郎」と「アーチャーとの闘い」について、解説を始めましょう
メインキャラクターとお話の流れ
このお話のメインキャラクターは主人公衛宮 士郎とヒロイン遠坂 凛、そしてアーチャーの3人
彼(彼女)達はそれぞれ異なった「行動基準」で動いています
衛宮 士郎は「本能」の赴くまま
遠坂 凛は「感情」に突き動かされ
アーチャーは「理性」に支配されています
最初、他の価値基準が全く理解できない3人が聖杯戦争を通じて、お互いの事を理解し受け入れ変化していく
それが「Unlimited Blade Works」のお話の大きな流れだと感じます
衛宮 士郎の「表」と「裏」の性格
アーチャー:「…それがこの俺 英霊エミヤの正体だ」
Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 19話より ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
柳洞一成(生徒会長):「ストーブだけで良かったものを 私物まで引き受けて来るとは…」士郎:「気にすんな 乗りかかった船だ」
Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 第1話より ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
【タイプ9】(調停者)の特徴
肯定的な呼び方「寛容な人」
否定的な呼び方「怠惰な人」
・忍耐強い
・自己主張がしにくい
・変化を好まない
・のんびり屋さん(ですが、時折すごいパワーを発揮して行動します)
・自分自身の考えを持たず、周りに流されやすい
・分析や洞察は苦手
・闘いは嫌い(ですが、追い詰められると他のタイプのどれよりも攻撃的になります)
・仲間から疎外されるのが恐怖
・不器用
・無欲
・裏表がなく誠実
・優柔不断
・無自覚な行動が多い
・忘れっぽい
①「想像力に富み、創造的、往々にして、さまざまな思想や視点を、ある理想的な世界のヴィジョンにまとめることができる」
②「w8より冒険を好まず控えめ」
③「厳格さや潔癖さ、礼儀正しさ、完璧主義的な所がある」
【9w1と9w8の見分け方に興味がある方はこちらの記事をどうぞ】
アーチャー:「確かにこれは私の誤算だった 令呪と言うものは曖昧な命令には効きが弱くなる 君の先程の令呪は正にそれだ 全ての言動に絶対服従など令呪が100あっても実現できない」
Fate/stay night [Unlimited Blade Works] OPより ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
【タイプ5】(観察者)の特徴
【タイプ5の特徴】
肯定的な呼び方「学究な人タイプ」
否定的な呼び方「偏屈な人タイプ」
・観察力がある
・本好き、知識の吸収に貪欲だが、得た知識を活用する事には興味が薄い
・客観的に物事を把握する
・論理的、合理主義
・感情的な人は苦手
・人間に関心が薄い、一人でいる方が好き、周りに迎合しない
・ダメだと思うとあきらめが早い
・物事を複雑に見る
・現実逃避傾向が強い
・人間的な弱みを見せたがらない、その為に変人で偏屈に見える
士郎:「そして誰かを助けようとして その誰かも死んでいった事そう言うのは嫌だ 頑張った人が犠牲になるような出来事は頭にくる誰もが助かって 幸福で 笑い会えるような結末を望むのは欲張りなのか…」
Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 第1話より ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
アーチャー:「ああ、形の上だけはな 故に形式上は君に従ってやる だが戦うのは私自身だ 君はこの家の地下にでも隠れて 聖杯戦争が終わるまでじっとしていればいい」
Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 0話より ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
タイプ9w1と5w4は上図の通り、エニアグラムの正反対の位置にあり、表と裏の関係にあります
士郎とアーチャーが戦う理由
士郎とアーチャーが戦う理由、それはお互いの足りない所を補う為
【9w1(夢見る人:The Dreamer)(衛宮 士郎)が裏人格5w4(アーチャー)を必要とする理由】
士郎:「俺の想いは偽物だ けど美しいと感じたんだ…」
Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 21話より ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
タイプ9w1(夢見る人)は良い夢を「見る」事で真実を悟れると信じ、夢を見るために心の平穏をもたらす材料を得ます
しかし都合の悪い現実から目を逸しがちであり、その認識には裏人格5w4が必要となります
【5w4(偶像破壊者:The Iconoclast)(アーチャー)が裏人格9w1(士郎)を必要とする理由】
アーチャー:「正しい救いを求めれば求めるほど お前は自己矛盾に食い尽くされる ただの殺し屋に成り下がる それが分からないのなら 死ね その思想ごと砕け散れ!」
Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 21話より ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
タイプ5w4(偶像破壊者)は「偶像」を「破壊」した先に真実があると信じ、破壊するために理想を根拠にして論破します
しかし攻撃性が高すぎて安息まで壊す恐れがあり、その回復には裏人格9w1が必要となります
アーチャー:「くだらん…くだらん くだらん くだらん! 最早見るに耐えん 愚昧ここに極まったな 衛宮 士郎!!正義の味方になる? ただ正しいだけのもの そこまで解っていながら 何故間違いに気付かない!」
Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 21話より ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
士郎:「お前は正しい 俺の想いは偽物だ けど美しいと感じたんだ…
自分の事より他人が大切などと言うことは偽善だと解っている」
士郎とアーチャーはお互いの足りない所を補い合う関係
二人が戦う理由、それは自分に足りないモノを理解し合う為
「表」と「裏」の性格はお互いに必要な存在
両方の性格のちょど良いバランスを見つける為に「闘い(心の葛藤)」が必要なのです
士郎がアーチャーに勝てた理由
アーチャーはその人生で何度も何度も自らの表と裏の性格を心の中で戦わせてきました
その結果は堂々巡り、遂に疲れ果てて闇落ちしてしまいます
しかし今回の闘いでは表の性格である士郎がアーチャーに勝利する事ができます
永遠とも思える堂々巡りの闘いは今回に限って何故決着する事ができたのでしょうか?
それは戦いが終わった直後のセリフで表されています
遠坂 凛:「士郎! アーチャー!
士郎 無事? …ってアーチャー!
あんたその傷 どうしちゃったのぉ?
アーチャー:「…全く つくづく甘い 彼女がもう少し非道な人間なら 私もかつての自分に戻らなかったものを…」
アーチャー:「ともあれ決着は着いた お前を認めてしまった以上 エミヤ等と言う英雄はここにはいられない 敗者は早々に立ち去るとしよう」
Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 21話より ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
士郎がアーチャーに勝てた理由
それは士郎が遠坂 凛(タイプ3)と聖杯戦争を通じて心を通わせ「”感情”の持つ大切さを認められた」から
遠坂 凛(タイプ3:感情)は士郎(タイプ9:本能)の「成長方向」の存在
士郎は「聖杯戦争」を通じて遠坂 凛と分かり合う事で「感情」(タイプ3:タイプ9の成長方向)の大切さを知る事ができました(遠坂 凛ルート)
しかし一方のアーチャーは遠坂 凛と深く関係する事がなく「感情」(タイプ3:タイプ9の成長方向)を捨てて、「理性」(タイプ6:タイプ9の闇落ち方向)に重きを置く人生を進んだ未来の士郎の姿(セイバールート?)
「感情」の大切さを学んだ(理解し受け入れた)事、これが士郎がアーチャーに勝てた理由だと思います
遠坂 凛ルートは「主人公の正しい成長ルート」
それがFate/stay night[Unlimited Blade Works]"で描かれたテーマなのだと感じました
今回はここまで
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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