こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
長い連載でしたが、そろそろラストに近づいてきました
宮崎監督の作品は宮崎監督の生き方そのものを表している様な気がします
自分の生きる道を真剣に捜し取り組む監督の姿に尊敬の意を感じます
この10分の1,いや100分の1でいいので、私も人生について真剣に立ち向かっていきたいと思います
宮崎監督にとって「ハウルの動く城」は成功した作品だったと思います
それは作品の最後で宮崎監督が自身の「憧れ」を見つける事ができたから
では、詳しく解説していきます
宮崎監督作品の魅力を分析する(第6回目)
今回は「ハウルの動く城」で宮崎監督が見つけた「憧れ」について解説します
一回目がまだの方はこちらからお読み下さい
「ハウルの動く城」で宮崎監督が見つけた自身の「憧れ」
今回は宮崎監督が「ハウルの動く城」で何を見つけたのかを分析します
それを知るには作品中での宮崎監督の分身に注目するのが一番
宮崎監督の分身、それはマルクル
マルクル(宮崎監督)の見つけたもの、それは物語の終盤、マルクルとソフィーとの会話に現れています
マルクル「ソフィー 行かないで!
僕 ソフィーが好きだ ここにいて」
ソフィー「私もよ マルクル 大丈夫 行かない」
マルクル「ほんと!」
ソフィー「うん」
マルクル「僕ら 家族?」
ソフィー「そう 家族よ」
マルクル「良かった!」
「家族」
宮崎監督が憧れ、求めていたもの
その答えは「家族」
「ハウルの動く城」のラストで主人公のソフィーは大家族を手に入れます
ソフィーとハウルを中心にカルシファー、カブ、マルクル、荒地の魔女、ヒンと実に個性に溢れた賑やかな家族が一つ屋根の元で暮らす事になります
その中ではお互いが信頼し安心して暮らせる理想の世界が実現しているのです
これこそが監督の捜し求めていた「憧れ」の姿
このブログの第2回目で宮崎監督の憧れについて分析をしました
その時に書いた事をもう一度記します
元々タイプ9的な平和と安らぎを愛する宮崎監督
しかし憧れに近づくためにタイプ3的な目標を持って行動する事を学びます
そしてタイプ6的な世界に対する責任感を持った存在へと成長する
これが宮崎監督が憧れへと進む道のりになります
宮崎監督は若い頃、東映動画労働組合の書記長に就任し、アニメーターの待遇の改善に尽力する等、労働者が正しく報われる世界を目指していました
タイプ6的な正しい「ルール・堅実さ・責任感」を持ってみんなが安心して暮らせる社会
それが宮崎監督の憧れだったのだと思います
「みんなが安心して暮らせる社会」
それは「家族」そのものの姿
マルクル(宮崎監督)はソフィーのおかげで自身の憧れを手に入れる事ができました
「ハウルの動く城」は監督にとって成功した作品だと思います
なぜなら今までずっと見つからなかった自身の「憧れ」を見つける事ができたから
ただ、今回はマルクル(宮崎監督)は物語を自分の意志を持って進んでいません
ソフィーに着いていっただけ
宮崎監督が本当の憧れを手にする為にはタイプ9のキャラクター(宮崎監督)が「家族を作る」と言う強い意志を持ったお話を作る事が必要になります
「ユパやアシタカ、ハクの様な宮崎監督自身の分身である主人公が自らの意思を持って家族を作りあげる」
次回作はそんなお話を期待してしまうのです
しかし、その後の宮崎監督の苦しみは続きます
せっかく「憧れ」への道を見つけたと言うのに、いったいどうしてしまったのでしょうか?
今回はここまで
次回最終回「宮崎監督とタタリ神」
「ハウルの動く城」後の宮崎監督について語ります
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しいものになりますように!