こんにちは
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がんべあです
宮崎監督作品の魅力を分析する(第2回目)
前回「宮崎監督作品の基本パターン」について説明をいたしました
今回は基本パターンについて一歩踏み込んだ分析をしてみます
一回目がまだの方はこちらからお読み下さい
宮崎駿監督作品、「基本パターン」の詳しい分析
宮崎監督作品の基本パターン4作品に共通する特徴
それは「宮崎監督の本音が全面に出ている事」
「基本パターンでは無い」作品は自分の言いたい事を抑えた「綺麗な作品」作りをしています
しかし、「基本パターン」の作品は監督の切なる想い、希望、苦しみが直接テーマとなり作品の全面に出ています
では、宮崎監督は作品作りを通じて「何を目指していたのか」
それをエニアグラムを使って分析してみます
【宮崎監督の求めていたもの】
それは宮崎監督自身の「憧れ」
「憧れ」とは何でしょうか?
エニアグラムの重要なファクターに「憧れ」と「成長」があります
各タイプには「憧れ」のタイプが存在します
ただし、人は簡単には憧れに辿り着くことはできません
眼の前にあるのに手が届かないもの
それが憧れ
では憧れに辿り着くためにはどうすれば良いのでしょうか?
エニアグラムでは「憧れと逆方向に進めば良い」とされています
一気に登れない坂は遠回りをして近づく事が結局一番の近道となります
その方向をエニアグラムの「成長方向」と言います
「憧れ」とは「成長した先に辿り着くもの」
宮崎監督の憧れとは?
宮崎監督の求めていた「憧れ」とは何でしょうか?
それは作品の中の監督の分身を見つける事で理解しやすくなります
作品の中での監督の位置
それはタイプ9「ユパ」「ポルコ」「アシタカ」「ハク」の位置になります
そして監督の憧れの存在
では、タイプ3「クシャナ」「ジーナ」「エボシ御前」「湯婆婆」は何でしょうか?
それは監督が憧れに向かって進むのに超えなくてはならない壁、「成長方向」となるのです
作品ごとに主人公はタイプ6・タイプ9に分かれていますが、タイプ3が主人公のお話はありません
それはタイプ3は監督自身が成長する為に乗り越えるべきものだから
タイプ9の宮崎監督がタイプ3の壁を乗り越えて、憧れであるタイプ6に辿り着くお話
これらの作品は全て「宮崎監督自身が憧れに向かって進む道のり」を示した作品なのです
宮崎監督の具体的な憧れとは?
それを分析するには宮崎監督自身のタイプ9
その憧れであるタイプ6
憧れに至る道の壁であるタイプ3
それぞれの特徴を詳しく見るのが一番です
【宮崎監督の憧れ】
タイプ6(堅実家)
こだわり=「ルール・堅実・責任感」
安心できる指導者の元では絶対服従し尽くすタイプ
しかし自分が認めない指導者に対しては牙を向いてその座から引きずり落とし、正しい指導者に入れ替えようとする
アニメ等では小国を守る健気で勇ましい「お姫様」に多く見られます
「頭」で考え行動するタイプ
【宮崎監督自身の性格】
タイプ9(調停者)
こだわり=「平和・安らぎ・マイペース」
日頃は穏やかな性格、周りに流され自分と言う存在を全面に出さない
しかし、追い詰められると変貌し、強力な力を持って敵を打ちのめします
爆発した時の力は全タイプで随一ですが、その力は長くは持たない瞬間的な力
「本能」に従って行動するタイプ
ユパ・アシタカ・ハク・ポルコ
【憧れ(タイプ6)に到達する前に克服するべき壁(タイプ3)】
タイプ3(達成者)
こだわり=「名誉・目標の達成・ステイタス」
良く言うと「努力家」「かっこよくて粋なタイプ」
悪く言うと「キザで見栄っ張り」
スネ夫などお金持ちのぼっちゃんによく見られます
「感情」に動かされ行動するタイプ
元々タイプ9的な平和と安らぎを愛する宮崎監督
しかし憧れに近づくためにタイプ3的な目標を持って行動する事を学びます
そしてタイプ6的な世界に対する責任感を持った存在へと成長する
これが宮崎監督が憧れへと進む道のりになります
タイプ6的な正しい「ルール・堅実さ・責任感」を持ってみんなが安心して暮らせる社会
それが宮崎監督の憧れだったのだと思います
今回はここまで
次回は作品を通じて見られる具体的な「宮崎監督の成長」について分析します
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しいものになりますように!
【次回記事】