こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
「エニアグアラムの基本」についての不定期連載
第13回 ハーモニクスによる三分類 失望から自分を守る基本方法
前回のブログで「性格は根源的欲求によって作られている」とのお話をしました
今回は「根源的欲求が満たされなかった時、各タイプがどう対応するのか」について解説します
今回の内容も創作活動にはとても参考になります
同じ問題が起こった時でもキャラクター別に対応が異なってくる事が両者のすれ違いに繋がりドラマになるのです
【1回目がまだの方はこちらからどうぞ】
ハーモニクスによる三分類
今回も引き続き、ドン・リチャード・リソの本を参考にして説明をいたします
欲求が得られなかった時の「自分を守る方法」について述べられているのが「ハーモニクスによる三分類」と言う考え方
ハーモニクス(the Harmonic Groups)とはリソが見つけた9つのタイプを三分類する方法のひとつ
その分類はタイプ7-9-2、タイプ1-3-5、タイプ4-6-8の3グループに分けられます(下図参照)
これらの分類は「葛藤や困難に対処する方法」によって分けられており、その方法は以下の通りとなります
楽観的グループ(タイプ9・2・7)
困難に対し、できるだけ「楽観的(positive)」な態度を取ろうとするグループ
【タイプ2】:自分自身の欲求や失望、怒りを見ることを避ける
【タイプ7】:心の痛みや空虚感、自分自身や人に苦しみを生み出していることを見ることを避ける
【タイプ9】:愛する人たちや周囲の問題、自分自身が成長していないことを見ることを避ける
【2-7-9共通の傾向】
・失望したことを前向きにとらえ直す
・人生の肯定的な側面を強調し、ものごとの明るい面に目を向ける
・周囲の士気を高める
・人がいい気分になる助けをすることが楽しいのは、自分自身もいい気分のままでいたいから(「私には問題がない」というように)
・自分自身の暗黒面に向き合うことが困難
・自分自身の中にある、痛みを伴ったり、否定的であるものは見たくない
・自分自身のニーズと他人のニーズとのバランスをとるのが難しい
【タイプ2】:おもに、他人のニーズに意識が集中する
【タイプ7】:おもに自分自身のニーズに意識が集中する
【タイプ9】:両方のニーズに集中しようとするが、往々にして、どちらも適切に満たすことがむずかしい
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
【具体的な解説はこちらで】
合理的グループ(タイプ3・1・5)
個人的感情を脇に置き、客観的で効果的で有能であろうとすることによって困難に対処しようとするグループ
【タイプ1】:気持ちを抑圧し、否認することによって対処する。気持ちは行動や完璧に物事を仕上げることに変換される
【タイプ3】:気持ちを抑圧し、課題に注意を集中し、活動的であり続けることによって、痛みを伴う気持ちを埋め合わせる
【タイプ5】:気持ちを切り離し、概念化することによって対処する。自分の気持ちがあたたかも第三者に生じているかのように、頭の中の世界に没頭する
【1-3-5共通の傾向】
・主観的ニーズや気持ちを後回しにする
・問題を論理的に解決しようとし、人にも同じことを期待する
・何らかの構造やシステムの制約の中で機能することに関する課題を抱える
(システムの中で、自分はどう機能するか?自分にとってプラスになるようにシステムを使えるか?そのシステムは、自分がやりたいことの妨げになるか?)
・システムに対する各タイプの態度は、家族との関係から発達しました
そのシステムの価値観に自分をどれだけ合わせたらいいのか、逆に、どれだけ距離を置いたほうがいのか、確信がもてません
【タイプ1】:ルールの中で機能する、システムと連動したい、いい子であろうとする
【タイプ5】:ルールの外で機能しがち、ルールを曲げ、抜け道を探す
【タイプ3】:ルールの外でも中でもプレーしたい、ルールや仕組みのメリットを享受しつつ、制約されたくない
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
【具体的な解説はこちらで】
反応的グループ(タイプ6・4・8)
葛藤や問題に対して感情的に反応するグループ
問題が起きたときに、自分の懸念に見合った感情的反応を相手に求める
【タイプ4】:見捨てられることー誰も自分のことをきにかけてくれないことを恐れる
【タイプ6】:見捨てられ、支えがないことを恐れる。しかし同時に、人に依存的になりすきることを恐れる
【タイプ8】:人からコントロールされ、支配されることを恐れる。そのため親密さを恐れる。また人を信頼することで自分が弱くなることを恐れる
【4-6-8共通の傾向】
・ 好き嫌いがはっきりしている
・問題があれば、人にいわずにいられない
・問題があれば、まず自分の気持ちに対処する必要がある
・いったん気持ちを発散できれば、かなり速やかに治まる
・しかし気持ちを発散できなければ、怒りや恨みが増大する可能性がある
・人を信頼すると同時に、信頼しない
・人からの愛情やサポートを受けたいという深い願いがあるが、実際にそうすることは、自分自身や周囲の状況をコントロールできなくなることのように感じる
・裏切られることを恐れ、相手がどう考え、感じているかを知るために、相手からのフィードバックを欲する
・アドバイスや指示(親であること)を求めるか、逆らったり、反抗する
・ニーズのバランスがむずかしい、自立し、自己決定したい一方で、人にケアされ、サポートされたい
【タイプ4】:無意識のレベルで親を求める
【タイプ8】:無意識のレベルで親や扶養者の立場に立ちたい
【タイプ6】:無意識のレベルで両方を求める。時には親になり、時には誰かに親になってもらいたい
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
【具体的な解説はこちらで】
まとめ
自分では解決できない問題に出会った時、人はその性格の違いによって3パターンの異なる対応で乗り切ろうとする傾向があります
①「問題を無視する(楽観的になる)」
②「合理的(システム的)に対応する」
③「自分ではなく周りにいる他人の(感情的)反応を参考にする」
問題が起こった時の対応方法がエニアグラムで綺麗に3グループに分けられるのがとても興味深く感じます
エニアグラムの分類ってホント不思議ですよね
今日はここまで。
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