ひたぎエンド其ノ陸より ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
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今回は「物語シリーズ」のヒロインの一人千石 撫子を例にとってタイプ4(芸術家)キャラクターの「根源的恐れ」と「怒り」ついて分析をしていきます。
参考にするのは「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著
「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」
私のブログで参考にしているドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著の本
より詳しくエニアグラムの事を知りたい方にオススメ
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マンガやアニメの中でキャラクターが激高する時があります。
人が怒りを抑えられない時、それは「触れられたくないものに触れられた時」
いわゆる「虎の尾を踏む」「逆鱗に触れる」時。
キャラクターが触れられたくないもの、それが「根源的恐れ」である事がとても多く、そのパターンはエニアグラムのタイプ毎に一定の傾向があります。
その傾向をリソの本に従って探っていきましょう。
タイプ4の持つ根源的恐れ
タイプ4(芸術家)【千石 撫子】の根源的恐れは
「アイデンティティや個人的存在意義がないこと」
タイプ4のキャラクターは自身の存在意義、個性・唯一性を持っていない事を恐れます
撫子:「何故知ってる 何故知ってる 何故知ってる 何故知ってるぅ わーーーーっ!!!」
北白蛇神社の神様になった撫子ですが、貝木泥舟のある言葉によって感情をあらわに怒りを爆発させます。
千石 撫子(タイプ4)の心の動きを一緒に見ていきましょう。
タイプ4(芸術家)
繊細で人から距離をおくタイプ
表現豊か。ドラマティック。自己陶酔的。気まぐれ。
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
リソの本によるとタイプ4のキャラクターの心理状態は以下の様に記されています。
①タイプ4は自らをほかの人たちとまったく異なる人間と見なすことによって、アイデンティティを維持する。
撫子:「ともだち 二年一組 千石 撫子
わたしはあまりともだちがいません」
②そのためタイプ4は、自分はほかの人間とは違うため、誰も理解してもらえず、ちゃんと愛してくれないと感じる。
撫子:「締め付けられる様で痛いけど 我慢できないほどじゃないよ」
阿良々木 暦「我慢しなきゃいけないのが そもそもおかしいんだよ」
撫子:「………!」
阿良々木 暦「痛い時は痛いでいいんだ」
③自分が独自の不利な欠陥をもっていると考える。
撫子:「そうね そうだったね 撫子が悪いんだった 言い訳の余地なく 情状酌量の余地なく 撫子が悪いんだった」
④ほかのどのタイプよりも、タイプ4は、自分が人と違うこと、欠陥をもっていることを敏感に意識し、そのことに考えを集中します。
撫子:「いやいや本当 どうしてこんな事になってしまったのでしょうか? どうして…?」
⑤健全なタイプ4は自分に正直で、自分自身をありのままに見ることを恐れません。
⑥健全なタイプ4は自分自身のきわめて個人的で恥ともなりかねないことを進んで明らかにします。
⑦なぜなら、自分の体験の真実を理解しようと心に決めているからです。
⑧このことにより、自分が何者であるかを発見し、これまでの感情の動きと折り合いをつけることができます。
撫子:「…でも 漫画を描いて神様って呼ばれた人も居たよね 勿体ないって思うんなら そうなればいいんだよね」
⑨タイプ4は自分自身の暗闇に通じていることにより、ほかのタイプなら参ってしまうかもしれない痛ましい体験を消化しやすくなります。
タイプ4の成長
①タイプ4が、自分は人とは違うと感じるのは確かですが、本当にひとりになりたいわけではありません
撫子:「でもららちゃんは私と遊んでくれます ららちゃんが遊ぼうと言ってくれた時はとても嬉しいです」
②彼らは自分のことをわかってくれる人たちとつながりたいと深く願っています。
撫子:「それとららちゃんには小学6年生のお兄さんがいます
お兄さんの名前はこよみと言って…」
③「ロマンティック」なタイプであるタイプ4は、誰かが自分の人生に入ってきてくれて、これまでそっと大切にし、世界から隠してきた密かな自己を評価してくれることを待ち望みます。
撫子:「好きなお兄ちゃん…暦お兄ちゃん
好きな人…阿良々木 暦」
④もし時間が経ってもこれがかなわないままであれば、自分がいかにほかと違うかということを軸に、アイデンティティーを築きはじめます。
月日:「でもお兄ちゃん 彼女いるよ」
⑤タイプ4は普通、自己評価が低く、否定的な自己イメージの問題をもっています。
撫子:「彼女がいるっていうのなら それなら迷惑をかけるつもりはないし…」
⑥そこで彼らは「空想の自己」理想化された自己イメージを育てることにより、埋め合わせようとします。
クチナワ(撫子):「俺様は神様だぜ」
なでこメドゥーサ 其ノ参より ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
撫子:「せっかく神様になったのに 誰も初詣に来てくれなくて つまらなかったんだ」
⑦タイプ4は、自分のストーリーの大半は真実ではないと知ることで成長します。
貝木 泥舟:「千石 お前神様になんかなりたかった訳じゃないと言ったよなぁ?」
撫子:「言ったけどぉ」
(中略)
貝木 泥舟:「じゃあお前 マンガ家になりたいのかぁ?」
撫子:「何故知ってる 何故知ってる 何故知ってる 何故知ってるぅ わーーーーっ!!!」
(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)
まとめ
撫子の中の怒り。
それは貝木泥舟によって自分自身が「アイデンティティや個人的存在意義を否定してきた事(マンガを描きたいと言う気持ちを隠してきた事)」を明るみされたから。
タイプ4は空想することが得意。
撫子は空想の力でクチナワ(神様)を作り出し、その空想の力によって本当の神様になる事ができます。
しかしその空想の自分を本当の自分と思う事で、本当の自分の姿が分からなくなってしまいます。
貝木 泥舟は撫子の本当の姿を思い起こさせる事のよって、撫子を現実の世界へと導きます。
タイプ4(撫子)は自分が根源的不安から逃れるために築き上げてきた偽りの自分を捨てて、真実の自分の姿に気がつく事で成長できるのです。
撫子:「せっかく神様になれた幸運を蹴っちゃうの勿体なって普通に思うよ……でも 漫画を描いて神様って呼ばれた人も居たよね 勿体ないって思うんなら そうなればいいんだよね」」
リソの本に書かれているタイプ4の心の状態とその成長について簡単にまとめてみました。
いつもながらリソの分析は的確でびっくりします。
タイプ4のキャラクターの心理状況からくる「根源的恐れ」と「怒り」の関係、実に面白いですね。
作品の中で芸術家肌のキャラクターを動かしたい時や、お気に入り作品の分析に活用してもらえると嬉しいです。
今回はここまで
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
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