わんだふるぷりきゅあ! OPより ©ABC-A・東映アニメーション
こんにちは
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がんべあです。
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。
今回の考察はわんだふるぷりきゅあ!の主人公犬飼 こむぎと裏の主人公犬飼 いろは。2人の性格は正反対、表と裏の関係になっています。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
- 主人公:犬飼 こむぎの性格とその世界観
- 裏の主人公:犬飼 いろはの性格とその世界観
- 主人公を導く者:兎山 悟
- ヒロイン:猫屋敷 ユキ
- 7w6が主人公のストーリーライン
- 「わんだふるぷりきゅあ! 」後半のお話
- 「わんだふるぷりきゅあ!」のお話の全体構成
犬飼 こむぎ(タイプ7w6)
わんだふるぷりきゅあ! 第6話より ©ABC-A・東映アニメーション
犬飼 いろは(いぬかい いろは)(タイプ2w3)
わんだふるぷりきゅあ! 第21話より ©ABC-A・東映アニメーション
主人公:犬飼 こむぎの性格とその世界観
犬飼 こむぎの性格は7w6(エンターテイナー)。
タイプ7w6(エンターテイナー)は基本的に明るく人生を楽しみたい(タイプ7)タイプ、それに加えて協調性を保つために他人を喜ばせたい(タイプ6)性格。
前向きで協調性があり、人付き合いがよい。
犬飼 こむぎ:「わん わんわん わんだふるぅー♪」
犬飼 いろは:「ええー?!」
わんだふるぷりきゅあ! 第1話より ©ABC-A・東映アニメーション
裏の主人公:犬飼 いろはの性格とその世界観
犬飼 いろはの性格は2w3(もてなす人)
タイプ2w3(もてなす人)は献身的に人の役に立ち(タイプ2)、それに加えて「名誉・目標の達成・ステイタス」を求める(タイプ3)性格。
2w1よりも外向的。個人的つながりをつくり、ほかの人たちをよい気持ちにさせることで愛を求める。
いろはの母:「いろはー 時間大丈夫?」
犬飼 いろは:「時間?」
母:「バレーボール部の試合 頼まれて出るのって今日じゃなかった?」
いろは:「やばっ 忘れてたぁ」
わんだふるぷりきゅあ! 第1話より ©ABC-A・東映アニメーション
犬飼 こむぎ(主人公)と犬飼 いろは(裏の主人公)は表と裏の性格。
「裏の主人公の役割は主人公を否定する事」。
犬飼 いろはは犬飼 こむぎに対するアンチテーゼ。両者のぶつかり合いはそのまま2人の成長へと繋がっていきます。
こむぎはいろはのペット。ある日ぷりきゅあの力で人間になる事ができます。
犬飼 いろは:「やっぱり こむぎなのぉ??」
わんだふるぷりきゅあ! 第1話より ©ABC-A・東映アニメーション
人の姿となったこむぎはいろはと話をする事ができる様になりますが、話ができる事は良い事ばかりではありませんでした。
犬飼 いろは:「話せるようになったら もっと仲良くなれると思ってたのに 喧嘩なんかしたくないのに」
兎山 悟:「それはこむぎちゃんも同じだと思うよ こむぎちゃんはいつも 犬飼さんの為に頑張ってる 役に立ちたいんだよ」
犬飼 いろは:「私は仲良くしたいだけなんだけどなぁ」
わんだふるぷりきゅあ! 第6話より ©ABC-A・東映アニメーション
言葉による交流ができる様になった2人は互いの意見の違いに戸惑います。それはそう、2人の性格は正反対で水と油の関係。このままでは相互理解する事はできません。
こむぎ:「いろは ごめんワン 役に立てなくてごめんワン いろは バイバイ…」
わんだふるぷりきゅあ! 第6話より ©ABC-A・東映アニメーション
主人公を導く者:兎山 悟
相反する2人を結び付け、導く役割はいろはの同級生兎山 悟が握っています。
【兎山 悟(とやま さとる)】(タイプ5w4)
5w4(因習を打破する人)は独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)、それに加えて「個性・ロマン・創造性」を求め人とは違う道を進もうとする(タイプ4)性格。
5w6より感情的で内省的で創造的。ひとりで創造的活動に従事する。わんだふるぷりきゅあ! 第21話より ©ABC-A・東映アニメーション
兎山 悟(タイプ5)はこむぎ(タイプ7:主人公)にとっての「主人公を導く者」の位置。
兎山 悟の導きによってこむぎは裏の主人公の犬飼 いろはと心を通じ合わせる事ができるようになります。
こむぎ:「でも いろはに怒られちゃった こむぎ 嫌われたぁぁぁ」
兎山 悟:「どうして嫌われたって思うの?」
こむぎ:「だって タクト使えなくて役にたてなかったし 困らせて怒らせたし」
兎山 悟:「犬飼さんがそう言ったの?」
こむぎ:「ううん 言ってないけど」
わんだふるぷりきゅあ! 第7話より ©ABC-A・東映アニメーション
タイプ7(犬飼 こむぎ)の成長方向はタイプ5(兎山 悟)。タイプ5の長所は「知識・知恵がある事」。
兎山 悟:「ちゃんと聞いてないんだね なら 犬飼さんがこむぎちゃんの事どう思ってるのか 本人に聞いてみなよ」
こむぎ:「………聞く」
悟:「言葉はね 自分の気持ちを伝えるだけじゃない 相手の気持ちを聞く事もできるんだよ 話し合い してみなよ」
こむぎ:「はなしあい…」
わんだふるぷりきゅあ! 第7話より ©ABC-A・東映アニメーション
楽観的に勢いだけで突き進む事で行き詰まっていたタイプ7は知識を得て使いこなす事で、裏の主人公と分かり合い成長する事ができるのです。
こむぎは「お互いの考えや気持ちを話し合う」と言う概念を悟から学び、成長する事ができます。
こむぎ:「みんな元気 みんな仲良し そう言うのがいいんだよね」(中略)
こむぎ:「いろはのわんだふるを守りたい だから私はぷりきゅあに きゅあわんだふるになったんだよ」
いろは:「わんだふる 来てくれてありがとう」
こむぎ:「………うん!!」
わんだふるぷりきゅあ! 第7話より ©ABC-A・東映アニメーション
ヒロイン:猫屋敷 ユキ
主人公の犬飼 こむぎに対するヒロインは猫屋敷 ユキ。
ヒロインは主人公の「憧れ」で同時に「救い出すべき存在」でもあります。
【猫屋敷 ユキ(ねこやしき ユキ)】(タイプ1w2)
1w2は基本的に真面目で理想を求める(タイプ1)完璧主義者、それに加えて理想を示す為の方法として人々を救おうとする(タイプ2)性格。
1w9より現実にかかわりをもつことを好む。気性が激しく、行動的。
わんだふるぷりきゅあ! 第13話より ©ABC-A・東映アニメーション
わんだふるぷりきゅあ! 第13話より ©ABC-A・東映アニメーション
成長したこむぎは「お互いの考えや気持ちを話し合う」事でヒロインのユキを助ける事ができます。
こむぎ:「いろはとわたしは仲良しだけど ケンカしたこともあるよ(中略)」
こむぎ:「いろはとケンカして悲しかったけど もっと仲良くなれたよ わたしといろはは これからもずーっといっしょ ね」(中略)
いろは:「うん」
いろは:「明日喧嘩するかもしれないからって 今日仲良くするのを止めちゃうのは 寂しいよ」
ユキ:「傷ついて 辛い想いをするよりはいい」
いろは:「私はユキちゃんともっと仲良くなりたい 喧嘩しちゃうかもしれないけど それでも」
ユキ:「どうして…」
こむぎ:「だって いっしょに遊んだ方が わんだふるぅ~♪」
こむぎ:「でしょ」
わんだふるぷりきゅあ! 第21話より ©ABC-A・東映アニメーション
犬飼 こむぎが兎山 悟に導かれ、犬飼 いろはと相互理解する事で成長して、ユキ(ヒロイン)の心を救う。
これが「わんだふるぷりきゅあ!」前半(1・2クール)のお話の基本構成。
上で紹介したメインキャラクターの関係をまとめると以下の図になります。
7w6が主人公のストーリーライン
【7w6(犬飼 こむぎ)のストーリーライン】
「知的な子供のエンタメ」を提供する主人公が壁にあたり、その問題を解決する為に「心をこめた大人のもてなし」をしようとする。
犬飼 こむぎ:「こむぎ あのリードじゃなきゃ嫌ワン」
犬飼 いろは:「そんな事言ったって無いんだからしょうがないでしょ」(中略)
こむぎ:「絶対嫌ワン 絶対嫌ワン あれじゃなきゃ 絶対お散歩しないワン」
いろは:「じゃあ 今日のお散歩は中止ぃ~!」
わんだふるぷりきゅあ! 第6話より ©ABC-A・東映アニメーション
犬の時のこむぎは明るく無邪気な子供の関係(7w6:エンターテイメント)で周りとの関係を保っていますが、人間の姿となったこむぎはこの方法(無邪気なだけ)では壁に当たってしまいます。そんなこむぎが裏の性格(2w3)の長所を身に付け(話し合いによる)大人の関係を作り上げていく事で壁を乗り越えていく。それが7w6の物語の基本パターン。
骨太なストーリーが第1話からこむぎがヒロインのユキを助ける21話までとても丁寧に描かれていて、子供番組だと思って軽くみていた私には衝撃でした。
21話以降は新たな展開となるのですが、これがまた良い流れになりそうです。少し解説してみましょう。
【7w6のストーリーラインの詳しい解説はこちらをご覧ください】
「わんだふるぷりきゅあ! 」後半のお話
わんだふるぷりきゅあ!のお話は21話でこむぎがユキを救うお話でひと段落。22話はエピローグ的な箸休め回。
23話から本格的に後半のお話が始まり、新たなキャラクターが加わります。
物語前半のメインキャラクター
メイン主人公:犬飼 こむぎ
※「裏の主人公」:犬飼 いろは
主人公を導く者:兎山 悟
※「主人公を導く者の裏キャラ」:大福
ヒロイン:猫屋敷 ユキ
※「ヒロインの裏キャラ」:猫屋敷 まゆ
物語後半で新たに登場するメインキャラクター
物語後半ではぷりきゅあの力の大元であるユニとユニの宿敵ガオウが復活して物語に登場します。
ニコ(タイプ4w3)
4w3(貴族)は基本的に個性を尊重する(タイプ4)性格、それに加えて周りに対しての承認欲求が非常に高い性格(タイプ3)を合わせ持っています。
4w5より社交的。自らの創造の成果についてほかの人たちに伝える必要性を感じている。わんだふるぷりきゅあ! 第29話より ©ABC-A・東映アニメーション
【ガオウ】(タイプ3w4)
3w4(専門家)は見た目を気にする成功志向で実際的(タイプ3)、それに加えて「個性・ロマン・創造性」を求め人とは違う道を進もうとする(タイプ4)性格。
3w2より有能で落ち着いた様子を見せるが、非社交的。わんだふるぷりきゅあ! 第21話より ©ABC-A・東映アニメーション
この2人を先ほどの図に入れ込むと下図の関係となっています。
この図を見るとニコ(ヒロイン①)を救うのはユキ。ガオウ(ヒロイン②)を救うのはまゆと言う関係が見えてきます。後半のお話はまだ始まったばかりですが、おそらくユキとまゆがニコとガオウを救うキーキャラクターになってくるのでしょう。
※8が抜けていますが、ここにはガオウ(3w4)の力によって闇落ちしたガルガル達(8w7:ガオウ3w4の裏)が入るのでしょう。タイプ8のガルガル達(ヒロイン③)を救うのはタイプ2のいろはと言う関係。
※ガオウの手下の幹部トラメも8w7(ガオウの裏)っぽいかな。
※ニコ(4w3)の裏はメエメエ(8w9)と言う関係となっていると思われます。
※ニコとガオウの性格が4w3/3w4と反転している関係なのも面白いですね。
「わんだふるぷりきゅあ!」のお話の全体構成
勝手な予想ですが「わんだふるぷりきゅあ!」のストーリー全体の流れは兎山 悟が犬飼 いろはを救うお話と言う構成なのかなとも考えています。
今(33話)までのお話の流れから今後のお話の展開を予想してみました。
(1~7話まで)
①兎山 悟(タイプ5)が犬飼 こむぎ(タイプ7)を導き救う話
(8~22話まで)
②悟に救われた犬飼 こむぎ(タイプ7)が猫屋敷 ユキ(タイプ1)を導き救う話
(23話~放映中)
③こむぎに救われた猫屋敷 ユキがニコ(タイプ4)を導き救う話
(ラスト予想)
④ユキに救われたニコ(タイプ4)が犬飼 いろは(タイプ2)を導き救う話
ぐるっと巡って「兎山 悟(メイン主人公)が犬飼 いろは(メインヒロイン)を救うお話」の構成になっているのでは等と勝手に想像してみました。
さてこれからのお話ではどんな展開が待っているのでしょうか。後半の物語展開が楽しみでたまりません。
映画も楽しかったですよ♪
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今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【参考資料】
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