がんべあの「ぶれない」キャラクター&ストーリーの作り方

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タイプ6の「根源的恐れ」と「怒り」を詳しく知ろう! ラナー王女について分析する

オーバーロードⅢ 第13話より ©丸山くがねKADOKAWA刊/オーバーロード4製作委員会

 

 こんにちは

 アニメ大好き

 みんなと一緒に幸せを見つけていきたい

 がんべあです。

 

 今回はオーバーロードに登場するラナー王女を例にとってタイプ6(堅実家)キャラクターの根源的恐れ怒りについて解説します。

 タイプ6は「考え過ぎで心配性なお姫様気質」。そんな彼女の心の動きを分析すると色々な事が見えてきます。

 

 参考にするのは「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著

 

「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」

 私のブログで参考にしているドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著の本。

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 人は誰しも心の奥底に「恐れ」を持って生きており、その恐れによって「怒り」が引き起こされます。

 

タイプ6の持つ根源的恐れ

タイプ6(堅実家・忠実な人)【ラナー王女】の根源的恐れは

「支えや導きがなく、自力で生存できないこと」

 

 タイプ6のキャラクターは「支えや導き」を失った時や失いそうになった時に憤りを感じ激高する傾向があります。

タイプ6(忠実な人)

真剣にかかわる、安全志向のタイプ。

人を引きつける。責任感が強い。不安。疑り深い。 

(参照:「新板エニアグラム【基礎編】自分を知る9つのタイプ」 ドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著)

 

イビルアイ:「あんな大きな孤児院を作るとは よくそんな金があったな

ラナー王女:「お兄様がお願いを快く聴いてくださったおかげです」

オーバーロードⅣ 第2話より ©丸山くがねKADOKAWA刊/オーバーロード4製作委員会

 

 孤児たちに優しく微笑みを浮かべるラナー王女。

 しかし彼女の心の中は心から安心できる「支えや導き」が欠けている為、怒りと不安に満ち溢れています。

 

オーバーロードⅣ OPより ©丸山くがねKADOKAWA刊/オーバーロード4製作委員会

 

タイプ6の心の流れ

 

 リソの本によるとタイプ6のキャラクターの心理状態は以下の様に記されています。

 「ラナー王女の行動」「リソの本に書かれた内容」を照らし合わせながら見ていきましょう。

 

※以下通し番号が付いている所はリソの本から抜粋。

 

①タイプ6は、すべての性格タイプの中で、友人や信念にもっとも忠実である。

 概して自分自身のためよりも、自分の信念のために激しく闘います。そして自分自身よりも共同体(コミュニティ)や家族を粘り強く守ります。

 

②タイプ6がそんなに人に忠実である理由は、見捨てられ、支えなしに置き去りにされたくない(根源的恐れ)からです。

ラナー王女:「私は悪魔に変えられ永劫の時を生きる事になります 一人は辛いです クライム あなたも悪魔になってくれますか?

オーバーロードⅣ 第13話より ©丸山くがねKADOKAWA刊/オーバーロード4製作委員会

 

③したがってタイプ6にとっての中心的テーマは、自信喪失です。

 タイプ6は人生の挑戦や気まぐれに、自分ひとりで対応する力量がないと信じるようになります。

 そのため、導きを求めて自分の外にあるシステムや味方、信念、支えを頼りにすることが増えます。

 もし適切なシステムが存在しなければ、それを創り出し、維持する手助けをするでしょう。

アルベド:「そんなに緊張する事はないわ 今回の王国を滅ぼす計画はその9割があなたの発案によるもの あなたの実力は十分に理解しているわ

オーバーロードⅣ 第13話より ©丸山くがねKADOKAWA刊/オーバーロード4製作委員会

 

④タイプ6は、思考センターの「根源的タイプ」です。それは、自分自身の内なる導きに接触するのが、もっとも難しいということを意味します。

ラナー王女:「そうですぅ クライムはもっと私を甘やかしてもいいと思います(中略)だからもっと甘やかしてください 取りあえずは子供の時と同じ様にお昼寝を一緒に」

クライン:「いや 姫様…」

オーバーロードⅣ 第2話より ©丸山くがねKADOKAWA刊/オーバーロード4製作委員会

 

⑤タイプ6は常に、自分の不安に気づいています。そしていつも、不安に抗するための「社会保障」を築く方法を探しています。

ラナー王女:「ありがとうございます 魔導王陛下にも感謝をお伝えください ご厚意に見合うだけの いえ それ以上の働きでお返しいたします」

オーバーロードⅣ 第1話より ©丸山くがねKADOKAWA刊/オーバーロード4製作委員会

 十分な支援があると感じたら、ある程度の自信をもって前に進めます。

ラナー王女:「みなさんが何の理由もなく仲間を傷つけるとは思いません」

オーバーロードⅣ 第12話より ©丸山くがねKADOKAWA刊/オーバーロード4製作委員会

しかし支援が崩れたら、不安になり、自信喪失し、根源的恐れを再び目覚めさせます。

 

自分自身の内なる導きに触れられるまで、タイプ6は、たえずその時々でもっとも影響力の強いところになびく、卓球のボールのようなものです。

ラナー王女:「もはや魅力をこれっぽっちも感じない 遅すぎるご提案ですわ…」

オーバーロードⅣ 第1話より ©丸山くがねKADOKAWA刊/オーバーロード4製作委員会

 

⑦タイプ6にとっての一番大きな問題は、彼らが自分自身の感情的不安を解決せずに、周囲の環境の中に安全を確立しようとすることです。

ラナー王女:「でもなんて私は幸運なのでしょう 王国一つ売り渡す程度の代価で夢が叶うなんて クライム 私と一緒に永遠にむつみ合いましょう

オーバーロードⅣ 第13話より ©丸山くがねKADOKAWA刊/オーバーロード4製作委員会

 オーバーロードⅣのお話ではラナー王女が「リ・エスティーゼ王国」から「アインズ・ウール・ゴウン魔導国に自分の心の支えの求めを乗り換える姿が描かれています。王国の全てを犠牲にして自分と彼女の護衛騎士クライムを助ける道を選びます。

ラナー王女:「屍の上に立つ舞台に 2人以外の誰もいらない

オーバーロードⅣ 第13話より ©丸山くがねKADOKAWA刊/オーバーロード4製作委員会

【クライム】(タイプ9)

オーバーロードⅣ 第1話より ©丸山くがねKADOKAWA刊/オーバーロード4製作委員会

 

 しかしラナー王女が求める本当の答えは外ではなく「自分の心の中」に見つけ出さなくてはなりません。

 タイプ6の不安は他人に頼るのではなく「自分自身の内なる導き」に触れられる事でようやく解決するのです。

 

ラナー王女:「アハハハハハハハ…

オーバーロードⅣ 第1話より ©丸山くがねKADOKAWA刊/オーバーロード4製作委員会

 

 クライム(タイプ9:主人公を導く者)はラナー王女(タイプ6:主人公)を正しい道に導く事ができるのでしょうか。それとも彼女と共に闇落ちしてしまうのでしょうか。

 クライム(9)を主人公とするとラナー王女(6)は救い出すべきヒロインの位置となります。

 

 クライムほんと大変そう…これからのお話がどうなっていくのかドキドキが止まりません。

 今回はここまで。

 

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 まだまだ勉強中ですので、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います。

 みなさんと一緒に勉強していけると嬉しい限り。

 疑問点などありましたら是非教えてください。

 

 この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います。

 みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!

 

【タイプ6のキャラクターをもっと知りたいと言うあなたに】

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【参考資料】

「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」

 私のブログで参考にしているドン・リチャード・リソ, ラス・ハドソン他著の本

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