SLAM DUNK 劇場版より ©井上雄彦・アイティープランニング・東映アニメーション
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今回はちょっと変わった趣向として「リコリス・リコイル」と「SLAM DUNK」の主要人物関係をエニアグラムで分析します。
2つのお話の人物関係は共に「新人3人組とベテラン3人組」の組み合わせ。非常に似た人物構成となっています。
詳しく見ていきましょう。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
新人3人組
まずは2つの物語に登場する新人3人組に注目。
新人3人組は「夢を追いかける楽天家」の主人公を中心にした「生真面目な完璧主義者」「学者タイプ」の3名で構成されています。
「リコリス・リコイル」の新人3人組。
【錦木 千束(にしきぎ ちさと)】(タイプ7w8:現実主義者)
基本的に明るく人生を楽しみたい(タイプ7)タイプ、それに加えて現実的で社交的、人と仕事をするのを好む(タイプ8)性格。
7w6より仕事中毒の傾向があり、人とのつながりよりも、出来事を引き起こすことに関心がある。ひとりでいることを恐れない。
【井ノ上 たきな(いのうえ たきな)】(タイプ1w2:擁護者)
基本的に真面目で理想を求める(タイプ1)完璧主義者、それに加えて理想を示す為の方法として人々を救おうとする(タイプ2)性格
1w9より現実にかかわりをもつことを好む。気性が激しく、行動的。
【クルミ】(タイプ5w4:偶像破壊者)
独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)、それに加えて「個性・ロマン・創造性」を求め人とは違う道を進もうとする(タイプ4)性格。
5w6より感情的で内省的で創造的。ひとりで創造的活動に従事する。リコリス・リコイル 第4話より ©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
「SLAM DUNK」の新人(1年生)3人組。
【桜木 花道(さくらぎ はなみち)】(タイプ7w8:現実主義者)
基本的に明るく人生を楽しみたい(タイプ7)タイプ、それに加えて現実的で社交的、人と仕事をするのを好む(タイプ8)性格。
7w6より仕事中毒の傾向があり、人とのつながりよりも、出来事を引き起こすことに関心がある。ひとりでいることを恐れない。
【流川 楓(るかわ かえで)】(タイプ1w2:擁護者)
基本的に真面目で理想を求める(タイプ1)完璧主義者、それに加えて理想を示す為の方法として人々を救おうとする(タイプ2)性格
1w9より現実にかかわりをもつことを好む。気性が激しく、行動的。
【木暮 公延(こぐれ きみのぶ)】(タイプ5w4:偶像破壊者)※
独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)、それに加えて「個性・ロマン・創造性」を求め人とは違う道を進もうとする(タイプ4)性格。
5w6より感情的で内省的で創造的。ひとりで創造的活動に従事する。
※木暮 公延は3年生なので新人ではありませんが、桜木・流川に対して「先輩」と言うより「同じ立場」で行動する存在として描かれています。
錦木 千束・桜木 花道はタイプ7の楽天家。
井ノ上 たきな・流川 楓はタイプ1、生真面目な完璧主義者。
クルミ・木暮 公延はタイプ5の学者気質。
エニアグラムで表すと錦木 千束・桜木 花道を中心とした安定した3人組である事が見て取れます。
そして新人に対する「ベテラン3人組」がこの3人。
ベテラン3人組は「マイペースで落ち着いた」主人公を中心に「プライドが高い目立ちたがり屋」「考えすぎで心配性のお嬢様(お坊ちゃま)」の3名で構成されています。
ベテラン3人組
「リコリス・リコイル」のベテラン3人組。
【ミカ】(タイプ9w1:夢見る人)
マイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて真面目で融通が利かない(タイプ1)性格。
9w8より内向的。冒険を好まず控えめ。リコリス・リコイル 第1話より ©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
【楠木(くすのき)】(タイプ6w5:守る人)
自分の事より周りの共同体の事を気にする心配性(タイプ6)、それに加えて独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)な性格。
6w7より集中力に優れているが、関心事は狭まる。往々にして、不利な立場にある人やグループの代弁をしたり擁護をする。リコリス・リコイル 第1話より ©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
【吉松 シンジ(よしまつ しんじ)】(タイプ3w2:魅了する人)
基本的に目立ちたがり屋(タイプ3)の性格、それに加えて他人の事が気になるおせっかい焼き(タイプ2)な面があります。
3w4より人と親密でいたいという衝動を持っていますが、ときに、より充実した私生活や家庭的安定の代わりに、公的な生活やそこで認められることを選びます。感情に動かされやすくのびのびしている。リコリス・リコイル 第1話より ©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
「SLAM DUNK」のベテラン(2・3年生)3人組。
【赤木 剛憲(あかぎ たけのり)】(タイプ9w1:夢見る人)
マイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて真面目で融通が利かない(タイプ1)性格。
9w8より内向的。冒険を好まず控えめ。
【三井 寿(みつい ひさし)】(タイプ6w5:守る人)
自分の事より周りの共同体の事を気にする心配性(タイプ6)、それに加えて独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)な性格。
6w7より集中力に優れているが、関心事は狭まる。往々にして、不利な立場にある人やグループの代弁をしたり擁護をする。
【宮城 リョータ(みやぎ リョータ)】(タイプ3w2:魅了する人)
基本的に目立ちたがり屋(タイプ3)の性格、それに加えて他人の事が気になるおせっかい焼き(タイプ2)な面があります。
3w4より人と親密でいたいという衝動を持っていますが、ときに、より充実した私生活や家庭的安定の代わりに、公的な生活やそこで認められることを選びます。感情に動かされやすくのびのびしている。
ミカ・赤木 剛憲はタイプ9。マイペースで争いが苦手、平和をこよなく愛する性格。(ただし、周りの平和が脅かされた時には人が変わった様に攻撃的になります)
楠木・三井 寿はタイプ6。考えすぎで心配性のお嬢様(お坊ちゃま)。
吉松 シンジ・宮城 リョータはタイプ3。プライドが高く成功を追い求める性格。
タイプ9・3・6の3人組は相性が良い組み合わせでミカ・赤木を中心とした三角関係。
木暮 公延がちょっと例外となっていますが、2つの作品は非常に似た人物関係となっている事が分ります。
「子供のお話」と「大人のお話」
物語を良く見てみると、新人とベテランを分けるのは単に年齢の違いではなく挫折の有無にあるのだと感じます。
「7・1・5の若手のストーリー」は挫折を知らない前向きな「子供目線」のお話。
一方、「9・3・6の先輩のストーリー」は挫折を知っている「大人目線」のお話。
「リコリス・リコイル」と「SLAM DUNK」は子供目線の屈託のないお話をメインに据えながら、裏で汚く苦しい(その現実に一度は挫折してしまった・挫折しそうになっている)大人の世界のお話が進む展開。
そして個別に展開される「子供と大人のお話」が交わり合いながら進んでいくストーリー構成が見えてきます。
気になったので他の作品も調べてみた所、ヒカルの碁もこの関係となっている事を発見しました。
おまけ
「ヒカルの碁」の新人3人組。
【進藤 ヒカル(しんどう ヒカル)】(タイプ7w8:現実主義者)
【塔矢 アキラ(とうや アキラ)】(タイプ1w2:擁護者)
【越智 康介(おち こうすけ)】(タイプ5w4:偶像破壊者)
「ヒカルの碁」のベテラン3人組。
【塔矢行洋(とうや こうよう)】(タイプ9w1:夢見る人)
【藤原佐為(ふじわら の さい)】(タイプ6w5:守る人)
【緒方精次(おがた せいじ)】(タイプ3w2:魅了する人)
他にも色々な作品で使われていそうな人物構成ですね。今後更に検証数を増やして考察を深めていきたいです。
先人たちが作り上げてきた「こうすれば物語は面白くなる」と言う基本パターンの一つを見つけた気がします。
こういった新たな発見があるのでエニアグラム分析は楽しくて止められません。
それにしても不思議です。
一流のクリエイター達はこうした法則を見つけて使いこなしているのに、どうして誰も教えてくれないのでしょうか。ひょっとして企業秘密?
ちなみに今回紹介した「新人とベテランの3人組」の関係にはまだ大きな秘密があります。興味がある方は下の記事をどうぞ。
【表と裏、2つの三角関係について】
今日はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
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【用語出典まとめ】
【参考資料】
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