よふかしのうた 第5話より Ⓒ2022コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会
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「エニアグラムの裏表」についての考察
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。
今回の考察は「よふかしのうた」に登場する「夜守 コウ」と「白河 清澄」。
前回の「よふかしのうた」考察ではまだ裏の主人公が登場していなかった為、裏の主人公の性格予想を行いました。
第5話では9w8の裏の主人公「白河 清澄」が登場、そして第6話では彼女と夜守 コウとの触れ合いが描かれます。
果たして「裏の主人公」は前回ブログの予想通りの性格だったのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。
【前回記事(4話時点)】
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
「よふかしのうた」のお話
不登校の中学2年生夜守コウは、ある日、初めて誰にも言わずに、夜一人で外に出る。昼間とは違う世界に心地よさを感じる中、コウは吸血鬼である七草ナズナと出会う。コウは吸血鬼になりたいと頼むが、それには吸血鬼に恋をする必要があった。こうして、コウはナズナに恋するために、毎日夜ふかしをするのであった。
(ウィキペディアより)
【夜守 コウ(やもり コウ) 】(主人公)
【白河 清澄(しらかわ きよすみ)】(裏の主人公)
裏の主人公とは
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公。表と裏の主人公は相反する性格をしています。
白河 清澄は強烈に夜守 コウの考えを否定します。
白河 清澄「君はまだ子供だから分からないよ 仕事なんだよ 会社なんだよ 学校とは違うんだよ 上司に呼ばれたら行かなきゃいけないんだよ まともな大人は泣く程嫌な事でも我慢しなきゃ…」
裏の主人公は主人公の成長にとって重要な位置を占めるキャラクター。その様子を詳しく見てみましょう。
夜守 コウは現実から目を背け、自らの心の世界へ閉じこもっています。
夜守 コウ:「俺 不登校で 体力使わなくなって 眠れなくなって 何を思ったのか 夜中に始めて一人で外に出たんですね 何なんでしょうかね あれ」
一方の白河 清澄は現実主義者、現実から目を背けずに強か(したたか)に生きています。
白河 清澄:「会社の飲み会 これが良くない 早く帰りたいのに なんなら帰れなくてもいいから 会社で仕事していたい これってセクハラになっちゃう~じゃねぇんだよ ふざけんな 送ってくよじゃねぇんだよ」
夜守 コウ(苦しい現実から目を背ける)と白河 清澄(強かに現実と向き合う)とは正反対の性格。
「主人公の行動理由(テーゼ)」と「裏の主人公の行動理由(アンチテーゼ)」は正反対、相反する考えがぶつかり合いながら物語が進む、それが物語に裏の主人公が登場する理由です。
【裏の主人公を詳しく知りたい方はこちらの記事で】
「夜守 コウ」と「白河 清澄」の関係
主人公の夜守 コウの性格はタイプ4w5。
一方、裏の主人公の白河 清澄の性格はタイプ9w8。
9w8(調停者)はマイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて現実的で社交的、人と仕事をするのを好む(タイプ8)性格。
二人は正反対の性格で得意・苦手も逆転しています。
夜守 コウ(4w5:ボヘミアン)は自分の「内面」と向き合う事は得意ですが、内面に潜り過ぎて「現実」を見失いがち。
夜守 コウ:「そして吸血鬼はまともじゃなくていいんだ 人間じゃないから」
白河 清澄:(なんて馬鹿げた話だろう 要するに 夜遊びしたいから吸血鬼になるって言ってるのだ…)
白河 清澄(9w8:調停者)はその逆で「現実」を見ることは得意ですが、自身の「内面」と深く向き合う事は苦手としています。
白河 清澄:「もう10年も前になっちゃうな 始めて夜に外出して コンビニで肉まんとお茶買って 自分だけの場所みたいな感覚 ずっと忘れてたな…」
二人は「内面」と「現実」と言う相反する世界に生きています。
「夜守 コウ」と「白河 清澄」のお話のガイドライン
夜守 コウ(主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
4w5:「空想世界」に引きこもっていた主人公が壁に当たり、その問題を解決するためにリアルな「現実世界」へ飛び出す(認識する・目を向ける)決心をする。
白河 清澄(裏の主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
9w8:「リアルな現実世界」に「不可思議な空想(人の内面)世界」が侵入してくる。
【9w8のお話についての詳しい解説はこちら】
「よふかしのうた」のストーリーは夜守 コウにとっては「内面から現実」へ歩みだすお話、白河 清澄にとっては「現実から内面」へ進むお話。
夜守 コウ:「いや違う そんな事じゃない 俺だ…この人は俺だ 俺と同じなんだ」
夜守 コウと白河 清澄は同一人物の裏表の関係となっています。
夜守 コウの主張「自分の世界を守る為には人間(現実)を捨てても良い」(テーゼ)と白河 清澄の考え方「大人は自分を殺してでも現実の中で生きなければならない」(アンチテーゼ)はどちらも正解でどちらも不正解。
2人が共に満足できる第3の道(ジンテーゼ)を導き出す事が「よふかしのうた」のテーマ。
白河 清澄:「いやなにそれ 君変だよ」
夜守 コウ:「え なんで笑ってるの」
白河 清澄:「だって だってそんな理由で吸血鬼って考えぶっ飛びすぎでしょ アハ…アハハハハ」
夜守 コウ:(そうかな………そうかも)
私の予想では裏の主人公は「サマータイムレンダの小舟 潮」の様にもっと元気なキャラクターをイメージしていたのですが、けっこう物静かな女の子でしたね。
これは白河 清澄(タイプ9:マイペースな性格)が闇落ち方向のタイプ6(人との付き合いを重視する性格)に引きずられているからでしょう。
これからどの様な展開が待ち受けているのでしょうか。今後のお話が楽しみです。
今日はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。