よふかしのうた 第3話より Ⓒ2022コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会
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このブログはエニアグラムを利用した創作論。今回は「よふかしのうた」を例にして三角関係のルールを解説します。
【エニアグラムを知らない方はこちらから(1分弱で読めます)】
創作活動をしている人は今回の記事の内容を抑えておくと人物関係を作るのがとても楽になりますよ。詳しく見ていきましょう。
「よふかしのうた」のお話
不登校の中学2年生夜守コウは、ある日、初めて誰にも言わずに、夜一人で外に出る。昼間とは違う世界に心地よさを感じる中、コウは吸血鬼である七草ナズナと出会う。コウは吸血鬼になりたいと頼むが、それには吸血鬼に恋をする必要があった。こうして、コウはナズナに恋するために、毎日夜ふかしをするのであった。
(ウィキペディアより)
三角関係とは?
まずは三角関係の定義からスタート。WIKIによると以下の定義となっており、他の辞書で調べてもおおむね似た意味として述べられています。
このブログではもう少し意味を広げて恋愛だけでなく友情、尊敬、憧れ、敵意などの強い感情を抱く相手との関係として捕えていきます。
三角関係のルール:その①
基本的な三角関係は「主人公」・「主人公を導く者」・「主人公の憧れ」の3人で構成されています。
三角関係のルール:その②
三角関係を構成する3人の関係は立場の上下があり、その順番は以下の様になります。
立場が強い:「主人公の憧れ」
立場が中間:「主人公」
立場が弱い:「主人公を導く者」
※恋愛アニメの三角関係は「ヒロイン(主人公の憧れ)」>「主人公」>「幼馴染み(主人公を導く者)」と言う形で構成されている事が多いです。
三角関係のルール:その③
主人公が成長する為には「主人公を導く者」との関係を深める必要があります。主人公が成長する前に「主人公の憧れ」との関係を深めようとすると闇落ちの危険性が高まります。
多くのドラマの主人公はまずは「主人公を導く者」との関係を深める事で成長し、最終的に「主人公の憧れ」との関係を築く流れとなっています。
よふかしのうたの三角関係
「よふかしのうた」では主人公「夜守 コウ(タイプ4)」を中心にした三角関係が描かれています。
【主人公(タイプ4:芸術家)】
※繊細できまぐれな芸術家気質、人と合わせるのが苦手、自身の内面に価値を見出す。
夜守 コウ(やもり コウ)
【主人公を導く者(タイプ1:完璧主義者)】
※高潔な完璧主義者、真面目で肩ひじがはっている不器用な性格。
朝井 アキラ(あさい アキラ)
【主人公の憧れ(タイプ2:献身家)】
※人を助けたい慈善家、おせっかいでありがた迷惑な性格。
3人の関係はアキラはコウに憧れを抱き、コウはナズナに憧れを抱く関係となっています。
朝井 アキラ:「夜守そっけなかったし 本当に友達って思ってくれてるのかなって不安だったんだけど あんたなりに考えて気持ちを形にしてくれたんだなって うれしかったよ ありがと」
夜守 コウ:「始めてなりたいものが出会たんだ この気持ちを無くしたくない だから俺に恋をさせてください」
3人の関係は七草 ナズナ>夜守 コウ>朝井 アキラ。
恋愛アニメの基本である「主人公の憧れ(ヒロイン)」>「主人公」>「主人公を導く者(幼馴染み)」と言う形となっています。
主人公の闇落ち
【三角関係のルール:その③】
主人公(夜守 コウ)が成長する前に「主人公の憧れ(七草 ナズナ)」との関係を深めようとすると闇落ちの危険性が高まります。
主人公が成長する為には「主人公を導く者(アキラ)」との関係をまず深める必要があります。しかし今のままでは主人公にその道を進む勇気はありません。
主人公が勇気を振り絞る為には主人公を窮地に陥れる(主人公のアンチーテーゼとなる)4人目のキーキャラクターが必要となるのです。
4人目のキーキャラクター
4人目のキーキャラクターは「裏の主人公」。
夜守 コウ(4w5)に対応する裏の主人公の性格は9w8(調停者)となります。
タイプ9w8(調停者)はマイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて現実的で社交的、人と仕事をするのを好む(タイプ8)性格。
「よふかしのうた」にはまだ(4話時点)裏の主人公が登場していません。果たしてどんなキャラクターが登場するのでしょうか?
ちなみに他の作品に登場するタイプ4w5に対する裏の主人公(9w8)はこんな感じとなります。
【タイプ4w5に対する「裏の主人公」たち】
【小舟 潮(こふね うしお)】(9w8:調停者)
【渥美 綾(あつみ りょう)】(9w8:調停者)
【水原哲(みずはら てつ)】(9w8:調停者)
【百合川 ハナ】(9w8:調停者)
見える子ちゃん 第2話より ©泉朝樹・KADOKAWA刊/見える子ちゃん製作委員会
【各務原 なでしこ】(9w8:調停者)
【クチナワ】(9w8:調停者)
どのキャラも主人公(4w5)と同じくマイペースな性格ですが、異なるのは行動的な所。
裏の主人公たち(9w8)は行動するのは得意ですが、自分の内面と向き合う事は苦手としています。その為、表と裏の主人公はお互いに助け合う必要があります。
4w5(ボヘミアン)の成長物語の基本構成は「空想世界」に引きこもっていた主人公が壁に当たり、その問題を解決するためにリアルな「現実世界」へ飛び出す(認識する・目を向ける)決心をするお話。
主人公と裏の主人公が激しく戦うお話が成長物語(ビルドゥングスロマン)。
それに対して、裏の主人公が登場しない、もしくは登場しても主人公と真剣に戦わないのがギャグアニメ、もしくは日常系アニメとなります。
「よふかしのうた」にはどんな裏の主人公が登場するのでしょうか。これからのストーリー展開が楽しみです。
今日はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
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【用語出典まとめ】
【4w5(ボヘミアン)が主人公の他の作品】
【参考資料】
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。