かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック- 第9話より ©赤坂アカ／集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会
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先週の「かぐや様は告らせたい ウルトラロマンティック」第9話「一年生の春」に今まで全く謎だった前生徒会長が登場。
この回を見て痺れました。まるでジグソーパズルのピースがピタリと当てはまるような感覚。白銀会長の秘密が解き明かされたお話でした。
今回はそんな白銀 御行と前生徒会長の関係についてエニアグラムを使った考察をしていきます。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
将来を期待されたエリートたちが集う名門校・秀知院学園（しゅうちいんがくえん）。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして半年が経っても告白することが出来ない。素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「いかにして相手に告白させるか」ばかりを考えるようになり、権謀術数の限りを尽くした“恋愛頭脳戦”を繰り広げる。
（ウィキペディアより）
【白銀 御行（しろがね みゆき）】（タイプ3ｗ2）
かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック- 第9話より ©赤坂アカ／集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会
【前生徒会長】（タイプ9ｗ1）
かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック- 第9話より ©赤坂アカ／集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会
白銀 御行と前生徒会長の関係
白銀 御行にとっての前生徒会長は二重の意味で憧れの存在となります。詳しくみていきましょう。
白銀 御行の性格はタイプ3ｗ4（プロフェショナル）。
タイプ3w4が主人公のお話は以下のストーリーラインによって進みます。
【3ｗ4のストーリーライン（世界観）】
「既存社会で認められる分野の専門家」になり地道な鍛錬を積んできた主人公が壁に当たり、その問題を解決するために（裏の性格8ｗ7となる事で）「自身（の勘）を信じて」前に進もうとする。
白銀 御行は地道な鍛錬によって秀知院学園への入学を勝ち取りましたが、そこで彼は壁に当たります。
白銀 御行：「入る学校間違えた どいつもこいつも鼻持ちならなくてクソウゼエ（中略）親が金持ちなのがそんなに偉いのかよ」
壁に当たり悩む白銀の前に前会長が現れます。
前会長：「これまた荒れてるねぇ 君は特待枠の白銀 御行君…だったかな？」
前会長の性格はタイプ9ｗ1。
タイプ9w1（夢見る人）はマイペースなのんびり屋さん（タイプ9）、それに加えて真面目で融通が利かない（タイプ1）性格。
ただし白銀 御行の前に現れた時の前会長は「裏の性格タイプ5ｗ4」が強く表れています。
壁に当たった白銀 御行もまた裏の性格8ｗ7が強く表れており、二人の出会いは裏と裏の性格の状態で行われているの事が物語の大きなポイント。
※9ｗ1⇔5ｗ4の変化については阿良々木 暦（物語シリーズ）のブログで解説しています。詳しく知りたい方は是非こちらの記事で確認してみてください。
忍野 扇（おしの おうぎ）
阿良々木 暦（タイプ9ｗ1）の裏（5ｗ4）の姿
白銀 御行は前会長に惹かれます。それは白銀 御行にとって前会長は表と裏の二重の意味で憧れの人物だから。
前会長：「自分を持っている人は簡単に動かないものだから」
白銀 御行：「自分を持っている人ね 簡単に動いている俺は 自分を持っていないって事なんだろうな…」
かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック- 第9話より ©赤坂アカ／集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会
白銀 御行（表：3ｗ4）➡憧れ：前会長（表：9ｗ1）
白銀 御行（裏：8ｗ7）➡憧れ：前会長（裏：5ｗ4）
上の図で見て分かる通り、白銀 御行にとって前会長は表と裏の二重の意味で憧れとなっています。
秀知院学園に入学して行き詰っていた白銀 御行（3ｗ4）が前会長と出会う事で裏の性格（8ｗ7）となり、憧れに向かって「自身（の勘）を信じて」前に進もうとする。
これが白銀 御行の物語の始まり。
長年エニアグラムを使った物語分析をしてきましたが、こんなパターンがあるとは全く気が付きませんでした。
3ｗ4にとって9ｗ1は表と裏、両方の憧れの存在だったのですね。他のアニメも見直さなくっちゃです。
白銀 御行の成長
ただし憧れに向かって直線的に進むのは闇落ちの危険性があります。
白銀 御行は憧れとは逆の方向である四宮 かぐや（タイプ6）と藤原 千花（タイプ2）の導きによって成長していきます。
【四宮 かぐや（しのみや かぐや）】（タイプ6）
（タイプ6：考えすぎで心配性のお嬢様・お坊ちゃま）
かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック- 第7話より ©赤坂アカ／集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会
【藤原 千花（ふじわら ちか）】（タイプ2）
（タイプ2：人を助けたい慈善家）
かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック- 第7話より ©赤坂アカ／集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会
白銀 御行（表：3ｗ4）➡成長方向：四宮 かぐや（タイプ6）
白銀 御行（裏：8ｗ7）➡成長方向：藤原 千花（タイプ2）
「かぐや様は告らせたい」のお話は白銀 御行が表と裏、両方の性格を四宮 かぐやと藤原 千花の導きによって共に成長させる物語の構成。
確かにその通りの展開、今回の前会長との出会いの話を見るまであまり実感していませんでした。
計算され尽くされた物語の構成に心が震えます。
文化祭ラストに向けて白銀 御行の物語のパーツが出そろった第9話。これからのお話がとても楽しみです。
「かぐや様は告らせたい」ほんと凄い話だなぁ…。
今日はここまで。
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まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように！
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。
