がんべあの「ぶれない」キャラクター&ストーリーの作り方

創作活動の強い味方「エニアグラム」と「13フェイズ」

「表の性格」と「裏の性格」 王様ランキング「ホウマ国」と「ギャクザ国」について考察する エニアグラム2w1⇔6w7

f:id:gunber:20220322084952p:plain王様ランキング 第21話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会

 

  こんにちは

 アニメ大好き

 みんなと一緒に幸せを見つけていきたい

 がんべあです。

 

 アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)をエニアグラムを使って分析するこのシリーズ。

 今回の考察はちょっと変化球、王様ランキングに登場するホウマ国ギャクザ国について考えていきます。2つの国の国民性は正反対、表と裏の関係になっています。

 私見ですが、エニアグラムは「国民性」の考察にも当てはまると考えています。

【「国民性」もエニアグラム分析が可能】

gunber.hatenablog.com

 

 ミランジョ母娘の暮らすホウマ国はギャクザ国と手を結びます。アニメを見ていた時は「なんでこんなダメな国と同盟を結ぶんだ?」と疑問に思っていたのですが、エニアグラム分析を進めるとこの同盟は実に理にかなっている事が分ってびっくりしています

 分析を深めてみると「ホウマとギャクザ」の関係はそのまま「ミランジョ母娘」の関係と同じ構成となっている事が分りました。詳しくみていきましょう。

 

王様ランキングのストーリー

 巨人の両親を持ちながら体が小さく、剣すらまともに振れない非力な王子・ボッジ。耳が聞こえず言葉も話せない彼は、周囲から王の器ではないと思われていた。しかし、「カゲ」という友を得たことでボッジの人生は動き出す。(ウィキペディアより)

www.youtube.com

 

ホウマ国とギャクザ国

 ホウマ国民の性格はタイプ2w1(尽くす人)

タイプ2w1キャラクターの特徴

 2w1は弱きものを「助ける(守る)(タイプ2)」為に「正義(タイプ1)」を教示する性格。
2w3よりも内向的。裏方で働くことを好み、真面目で面倒見が良い。
 弱者に対して「尽くそう」とし、弱者への救済として宗教的な思想を教示する。しかし問題解決した相手との交流はできず、その考案には裏人格6w7が必要。

 ホウマ国は弱き人々を奴隷として虐げる神々に対して正義の為に戦いを挑みます。しかし助けた相手と対等な交流を持つ事は苦手。

 ホウマ国はギャクザ国を助け同盟を結びますが、その関係は上手くいきません。

ボッス:「だがギャクザ人は優しさや思いやりを弱さと感じ そんな心を持つものを見下した」

f:id:gunber:20220322084952p:plain王様ランキング 第18話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会

 ギャクザ国民の言動を見ているとタイプ6(堅実家)悪い所の特徴がよく表れています。

 タイプ6は、表面的にはきわめてフレンドリーで社交的に見える事もありますが、往々にして、人が自分を見捨てて、拒否し傷つけるのではないかという深い恐れを抱きます。

※参照:「新版 エニアグラム【基礎編】 自分を知る9つのタイプ」から

 更に詳しく分析するとギャクザ国民はタイプ6w7(良き友)

タイプ6w7キャラクターの特徴

 タイプ6w7(良き友)は自分の事より周りの共同体の事を気にする心配性(タイプ6)、それに加えて今この時を楽しむ(タイプ7)性格。
 6w5ほど真面目ではありません。魅力的で面白く人付き合いがよいが自己軽視の傾向がある。
 対等な関係の「友」になろうとし、友との遊びとして世俗的な娯楽を提供する。しかし深刻な問題に協力する勇気がなく、その自覚には裏人格2w1が必要。

 

 二つの国は表裏の関係となります。

f:id:gunber:20220405053646j:plain ホウマ国を「表の主人公」とするとギャクザ国は「裏の主人公」の関係。

 その為、実は両国が手を取り合う事はとても理にかなっています。しかしその同盟は上手くできませんでした。どうしてでしょう?

 その理由はホウマ国がギャクザ国に対して「本音をぶつける事を行わなかった」(衝突を避けた)為となります。

ボッス:「優しいミランジョの母は利用された 彼女はそれを知りながら必ず心は通じ合えると信じて…」

f:id:gunber:20220324063831p:plain王様ランキング 第18話より © 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会

 多くの物語で描かれているのは「心を通じ合わせる為には一度本気でぶつかり合う必要がある事」

 

 2つの国を物語の主人公とするとそれぞれのお話は以下の様になっています。

2w1(ホウマ国):弱者の為に「戦って」きた主人公が、周りとの「対等な関係」を築いていく

6w7(ギャクザ国):「争いを好まず調整役に徹してきた」主人公が、仲間の為に「(勇気を出して)戦いの先頭に立つ」。

 ホウマ国は弱者の為に戦う事は得意ですが、相手を(弱者と思い込み)見下す傾向があります。その為、相手との「対等」な関係を作る事は苦手。

 ギャクザ国は争いごとは苦手ですが、周りの人々との関係を上手く調整する事は得意(その為、より強い神々の軍勢と手を結ぶことになります)。

 どちらの価値観も長所と短所があります。その2つがぶつかり合う事で結びつき、新たな価値観が生まれるのが正しい成長への道なのです

 

ミランジョ母娘の相互理解

 ホウマ国(2w1)とギャクザ国(6w7)の関係はそのままミランジョ母(2w1)とミランジョ(6w7)の関係へと引き継がれます。

 

 ホウマ国が滅んだ後、ミランジョはボッス王国で暮らす事になります。しかし彼女の心は闇落ちしてしまい、それが原因でボッス国は内乱へと突入します。

 内乱の最中、ミランジョ母娘(表と裏の主人公)は本気でぶつかり合います。

ミランジョ母:「ミランジョ あなたがしようとしている事はもっとあなたを不幸にするわ」

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ミランジョ:「そんな事 そんな事ない またボッス様と一緒になるんだ あたしは幸せになるんだぁ」

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 ホウマ国民はギャクザ国民に対して衝突を恐れてこの言葉「あなたの行動はあなたを不幸にしている」が言えませんでした。これがホウマとギャクザが破綻した理由。

 

「表と裏の主人公が、相手の反発を恐れずお互いの生き方をぶつけ合う」

 これが主人公が成長する為の正しい道筋となります。

 

 表と裏の両者が理解し合う為には「第3者」が必要です。ミランジョ母娘を新たな道へと正しく導く為にはボッジ(タイプ9)とダイダ(タイプ3)の存在が必要となります。

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 ボッス国の内乱はかつて2つの国(ホウマとギャクザ)が本気でぶつかり合わなかった」事が原因。その問題を時を超えて解決するお話が「王様ランキング」のストーリーの根幹だと考察します。

 

 王様ランキングのお話はとても深い構成で、考察が尽きず楽しませてもらっています。

もっと語りたい事はありますが今回はここまで。

 

 まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います

 疑問点などありましたら是非教えてください

 

 この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います

 みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!

 

【王様ランキング他記事】

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【参考資料】

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 「スバルの性格分析ブログ」

「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。