マブラヴ オルタネイティヴ 第2話より Ⓒ aNCHOR / オルタネイティヴ第三計画
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「エニアグラムの裏表」についての考察
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。今回の考察はマブラヴ オルタネイティヴに登場する「白銀 武」と「沙霧 尚哉」。二人の性格は表と裏の関係となっています。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
マブラヴ オルタネイティヴのストーリー
前作『マブラヴ』UNLIMITED編から3年後、白銀武が目覚めるとそこは自宅だった。「元の世界」に戻れたと浮かれていた武だったが、家の外には3年前に見た光景が広がっていた。カレンダーはあの日と同じ2001年10月22日。武はタイムスリップしただけだったことに落胆していたが、未来を知っている唯一の人間として「オルタネイティヴIV」を完遂させ人類を勝利へと導くべく、国連軍横浜基地の門戸を叩く事を決意した。再び207部隊に編入した武は、3年間の従軍経験と未来の記憶、人並みならぬ覚悟だけでたった一人、戦いに臨む。
(ウィキペディアより)
マブラヴ オルタネイティヴは人類が「未知の侵略者BETAに敗北した世界」の歴史をやり直す為に主人公の白銀 武が奮闘する物語。今度こそ人類を守りたい主人公。その結末のキーキャラクターとなるのが今回解説する裏の主人公、沙霧 尚哉となります。
【白銀 武】(主人公)
マブラヴ オルタネイティヴ 第2話より Ⓒ aNCHOR / オルタネイティヴ第三計画
【沙霧 尚哉】(裏の主人公)
マブラヴ オルタネイティヴ 第12話より Ⓒ aNCHOR / オルタネイティヴ第三計画
マブラヴ オルタネイティヴは第1シーズンが終了した所。まだ物語の決着にはほど遠い段階ですが、ちょっと良くない展開となっていてハラハラしながら放送を観ていました。
裏の主人公とは
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公となります。
白銀 武(主人公)は「人類(世界全体)を守りたい(テーゼ)」と願っています。一方の沙霧 尚哉(裏の主人公)は「日本を守ると言う信念(アンチテーゼ)」によって行動しています。
白銀 武(主人公):「沙霧大尉が決起してまで日本を変えようとしたか それは解るつもりです でもそれより大切な事が…」
煌武院 悠陽:「大切な事?」
白銀 武:「人類全ての戦力はBETAを倒す為に使うべきかと 日本の将来を考えるのはその後 なのに人類が一丸となってBETAを倒そうと考えているとは思えない」
マブラヴ オルタネイティヴ 第11話より Ⓒ aNCHOR / オルタネイティヴ第三計画
沙霧 尚哉(裏の主人公):「今日目覚めずして いつ日本は救われようかぁ!」
マブラヴ オルタネイティヴ 第12話より Ⓒ aNCHOR / オルタネイティヴ第三計画
「主人公の行動理由(テーゼ)」と「裏の主人公の行動理由(アンチテーゼ)」は正反対、相反する考えがぶつかり合いながら物語が進む、それが物語に裏の主人公が登場する理由です。詳しく見ていきましょう。
【裏の主人公を詳しく知りたい方はこちらの記事で】
主人公と裏の主人公の関係
主人公の白銀 武の性格はタイプ9w1。
タイプ9w1(夢見る人)はマイペースなのんびり屋さん(タイプ9)、それに加えて真面目で融通が利かない(タイプ1)性格。
一方の裏の主人公、沙霧 尚哉の性格はタイプ5w4。
二人は正反対の性格で得意・苦手も逆転しています。
白銀 武(9w1:夢見る人)は9w1は良い夢を信じ、平和を維持しようと心がける事は得意ですが、都合の悪い現実から目を逸らしがちです。
白銀 武:「結局オルタネイティヴ4 がどう言うものか知らされないままオルタネイティヴ5が発動されました 最後の駆逐艦打ち上げを見送った日の事は忘れられません」
マブラヴ オルタネイティヴ 第2話より Ⓒ aNCHOR / オルタネイティヴ第三計画
沙霧 尚哉(5w4:偶像破壊者)はその逆、現実を見つめ、悪い「偶像」を「破壊」した先に真実があると信じ、破壊するために理想を根拠にして論破します。
沙霧 尚哉は「アメリカ」と「仙台臨時政府」を敵とし、その悪い偶像を破壊した先に真実があると信じ行動しています。
しかし攻撃性が高すぎて自身の安息まで壊す恐れがあります。
沙霧 尚哉:「此度の件はアメリカの思惑を成就せんとする図り事にございます 我らが先制攻撃を仕掛けた事が発端とされていますが 発砲した兵を精査した結果 アメリカ諜報機関の工作員と判明いたしました」
沙霧 尚哉:「そしてまた アメリカ軍を容易く引き入れ 殿下の戦闘停止命令を握りつぶした仙台臨時政府の者たちこそが帝都を戦火に晒した超本人なのです」
マブラヴ オルタネイティヴ 第11話より Ⓒ aNCHOR / オルタネイティヴ第三計画
白銀 武が苦手な「現実世界の問題と向き合う」事は沙霧 尚哉の得意分野。一方沙霧 尚哉の苦手な「周りとの安息を見出す(平和を望む)」のは白銀 武の得意とする所となります。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
白銀 武(主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
9w1:「リアルな現実世界」で壁に当たった主人公が、問題を解決する為に「現実とは異なる新たな世界(異世界)」へ旅立つ。
沙霧 尚哉(裏の主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
5w4:「理論の世界(異世界)」にいた主人公に「現実世界」が浸透してくる。
【5w4のお話についての詳しい解説はこちら】
「マブラヴ オルタネイティヴ」のストーリーは白銀 武にとっては「現実の問題に向き合っていく道」を見つけるお話、沙霧 尚哉にとっては「問題を平和的に解決しようとしていく道」を見つけるお話。
沙霧 尚哉のやり方は決して良いやり方ではありません。しかしそのやり方をただ否定するだけ(きれい事を並べるだけ)では白銀 武の未来は行き詰ってしまいます。
白銀 武(テーゼ)と沙霧 尚哉(アンチテーゼ)は互いに戦う必要があります。しかしその戦いは相手を倒すものではなく、新たな道(ジンテーゼ)を見つける手段でなくてはいけません。
マブラヴ オルタネイティヴのお話の基本構造
9w1が主人公の「お話の黄金パターン」は一言でいうと「ヒロインを助け出す(守る)」事が目的。それができればハッピーエンド、できなければ悲劇のお話となります。
主人公白銀 武の「大きなお話」は「ヒロインである鑑 純夏を助け出す(のいる世界に戻る)」事が目的。
しかし今期放映された第1シーズンはその途中の「小さなお話」、この小さなお話のヒロイン役は「日本帝国政威大将軍」煌武院 悠陽(こうぶいん ゆうひ)となります。
果たして白銀 武(主人公)は煌武院 悠陽(ヒロイン)を無事助ける事ができるのでしょうか?
【鑑 純夏】(タイプ6)
マブラヴ オルタネイティヴ 第6話より Ⓒ aNCHOR / オルタネイティヴ第三計画
【煌武院 悠陽】(タイプ6)
マブラヴ オルタネイティヴ 第11話より Ⓒ aNCHOR / オルタネイティヴ第三計画
煌武院 悠陽は日本帝国と言う組織(国家)に忠誠を誓いその政威大将軍を務めています。
煌武院 悠陽の性格はタイプ6。実に心配性で、常に「より大きなもの(頼れる個人や国家・名門の家等の組織、又はルール)」の元で守られる事を欲しています。
しかし、主人公と出会う前の煌武院 悠陽はBETAとの闘いで日本帝国の無力さを実感しており、何を信じて良いのか解らなくなっている状態でした。
全体のお話は、頼れる存在が無く不安定な状態の煌武院 悠陽(ヒロイン)に主人公が「安定を与えるかどうか」と言う流れとなっています。
主人公がヒロインを助け出す条件は「裏の主人公と協力してヒロインを助け出す最後の戦いに挑む事」。
【詳しくはこちらの記事をどうぞ】
しかしアニメでは第1シーズンラストの戦いの結果、主人公たちは沙霧 尚哉(裏の主人公)を倒してしまいます。
沙霧 尚哉:「日本の新生に先駆け 死ぬもまた宿命…後はよろしく…頼む…」
マブラヴ オルタネイティヴ 第12話より Ⓒ aNCHOR / オルタネイティヴ第三計画
この事によって白銀 武(主人公)が鑑 純夏・煌武院 悠陽(ヒロイン達)を救い出す道に大きく暗雲が立ち込めていまいました。果たしてどうなっていくのでしょうか?
今後の展開にとても不安がよぎりますが、ドキドキしながら次のシーズンを待とうと思います。
お気に入りのアニメなので、この絶望的な状況(裏の主人公を倒してしまう展開)から奮起して逆転するお話を是非見たい所です。
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【参考資料】
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。