シャドーハウス第2話より ©ソウマトウ／集英社・シャドーハウス製作委員会
こんにちは
アニメ大好き
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がんべあです。
今期は観たいアニメが多くてほんと大変でした。今回はその中から主人公がタイプ9以外の6作品の考察と感想をお届けします。
【その①はこちら】
それぞれのアニメでブログが１本書けそうなものばかりなので、前回に引き続き「4人のキーキャラクター」に焦点を絞って分析を進めます。
注目した4人のキーキャラクター
①【主人公】（役割：テーゼ）
②【裏の主人公】（役割：アンチテーゼ）
③【主人公の憧れ】（役割：主人公の目標、目的・助け出すべき者：ヒロイン・攻略すべき者：宿敵）
④【主人公の成長方向】（役割：主人公を導く者）
各アニメの登場人物関係
まずはタイプ6が主人公のお話。紹介するのは「86-エイティシックス-」と「シャドーハウス」。どちらもタイプ６の主人公が登場しますがウィングが異なる為、人物関係が若干異なります。
【タイプ3-6-9】（6が主人公）
86-エイティシックス-（主人公：レーナ）
タイプ6ｗ5【主人公】：ヴラディレーナ・ミリーゼ（レーナ）
タイプ1【裏の主人公】：？
タイプ9【主人公の成長方向】：シンエイ・ノウゼン（もう一人の主人公）
タイプ3【主人公の憧れ方向】：？
【レーナ】（タイプ6ｗ5）
通常、主人公（レーナ：6ｗ5）は「裏の性格となるキャラクター（1ｗ2）」との対立する事によって物語の中を進んでいきます。
しかし86の「物語の人物構成」を観るとレーナのアンチテーゼ（対立関係）はアンリエッタ・ペンローズ（5ｗ4）。
アンリエッタ：「86ならすぐ死ぬから別にいいけど あんたは困るでしょ」
レーナ：「それはでも卑怯な事だわ…」
実はアンリエッタ（5ｗ4）はもう一人の主人公シン（9ｗ1）の裏の性格（アンチテーゼ）の人物関係に当たります。
それにしても物語の中でなぜレーナはシンのアンチテーゼ（アンリエッタ）と対立関係となっているのでしょうか？
レーナがシン（他人）のアンチテーゼに向き合う理由。これはレーナがまだ「自分の本当のアンチテーゼ（1ｗ2）」と向き合えておらず、「他人事（シン：9ｗ1）のアンチテーゼ（問題：5ｗ4）」に心を傾けている事を表しているのだと思われます。
アニメの中でレーナのお話は始まったばかり。これからのお話では彼女が「自分自身の本当のテーゼ（6ｗ5）」と「それに対するアンチテーゼ（1ｗ2）」に向き合い、「自分のすべき事（成長方向：タイプ9→3）」に向かって成長していく姿が描かれていくのでしょう。今後の展開から目が離せません。
シャドーハウス
タイプ6ｗ7【主人公】：エミリコ
タイプ2【裏の主人公】：ミア
タイプ9【主人公の成長方向】：ラム
タイプ3【主人公の憧れ方向】：①リッキー→②エドワード→③ケイト・シャドー
【エミリコ】（タイプ6ｗ7）
シャドーハウス第1話より ©ソウマトウ／集英社・シャドーハウス製作委員会
不思議な雰囲気のお話で楽しめました。
主人公エミリコに対する「裏の主人公（アンチテーゼ）」はおそらくミア。
ミア：「エミリコ 生き人形はね 余計な事考えなくていいの みんなでお掃除を頑張って シャドー家のお役に立てればそれで幸せでしょ」
ミアの性格はタイプ2ｗ1（尽くす人）。
タイプ2は献身家。他人に仕える事で現実に対する大きな力を発揮できますが、それゆえに自分自身の想いをはっきりと持つことが苦手な性格。エミリコと正反対の性格となります。
また「主人公を導く者」はラム（タイプ9）となります。
【ラム】（タイプ9ｗ1）
シャドーハウス第8話より ©ソウマトウ／集英社・シャドーハウス製作委員会
アニメ第1クールのクライマックス、前半の物語ではエミリコがラム（タイプ9）に導かれてリッキー（タイプ3）の信頼を得るお話。
シャドーハウス第8話より ©ソウマトウ／集英社・シャドーハウス製作委員会
そして物語後半ではラムの裏人格であるラミー（タイプ5ｗ4）に導かれてエドワード（タイプ3）の陰謀からケイト（タイプ3）を守ると言うストーリーでできています。
エミリコはラム（主人公を導く者）の表と裏の人格にそれぞれ助けられて前に進む事ができるお話となっている面白い展開。
ラムは左手の人指し指に付けたリボンをラミーと名付けて、自問自答をする癖があります。
ラム：「ここはどこ？ お話してラミー ここは…お話してラミー 暗いのは怖いの」
ラミー：「ラム 助けに来ると思う？」
ラム：「誰が…？」
ラミー：「あの娘だよ」
シャドーハウス第4話より ©ソウマトウ／集英社・シャドーハウス製作委員会
物語後半で牢獄に監禁されてしまうラムですが、このリボンがラムの裏の人格として動き出し牢屋の外にいるエミリコを助け導くのです。
【ラミー】（タイプ5ｗ4：ラムの裏人格）
シャドーハウス第13話より ©ソウマトウ／集英社・シャドーハウス製作委員会
「裏の主人公：ミア（タイプ2）」と「主人公を導く者：ラム（タイプ9）」。
第2期以降のお話ではこの2人が重要なキャラクターとして活躍するはず。続きが待ち遠しくてたまりません。
【6ｗ5と6ｗ7の違いをもっと知りたい方はこちら】
【タイプ2-4-1】（4が主人公）
次は私の大好きなタイプ2-4コンビのお話。「イジらないで、長瀞さん」の分析です。
イジらないで、長瀞さん
タイプ4【主人公】：八王子 直人（はちおうじ なおと）
タイプ9【裏の主人公】：？
タイプ2【主人公の憧れ方向】：長瀞 早瀬（ながとろ はやせ）
タイプ1【主人公の成長方向】：部長（ぶちょう）
私が観ていた中では今期唯一の恋愛アニメ。タイプ2-4の関係は毎回ほのぼのと観る事ができました。最後は三角関係のもう一点、タイプ1の部長も登場。たまにはこういう何も考えずに見れる作品も良いものです。
成長物語ではないので「裏の主人公（タイプ９）」は登場していませんが、今後タイプ9の重要キャラクターが登場するといきなり成長物語に変化する可能性もあります。
盛り上がってきた所で第1期終了、もっともっと観ていたい作品でした。
【「イジらないで、長瀞さん」の詳しいエニアグラム分析はこちらからどうぞ】
【タイプ2-8-5】（8が主人公）
最近のアニメでは力強くみんなを引っ張るタイプ8（ラインハルトやジャイアン、ラオウなど）が主人公のお話がめっきり少なくなった気がしています。次に紹介するのはタイプ8が主人公の珍しい話「さよなら私のクラマー」。
映画も観てきましたが、そちらもとても面白かったです。
さよなら私のクラマー
タイプ8【主人公】：恩田 希（おんだ のぞみ）
タイプ4【裏の主人公】：井藤 春名（いとう はるな）
タイプ2【主人公の成長方向】：越前 佐和（えちぜん さわ）
タイプ5【主人公の憧れ方向】：周防 すみれ（すおう すみれ）
さよなら私のクラマー OPより ©新川直司・講談社／さよなら私のクラマー製作委員会
最近珍しいタイプ8が主人公の物語。8ｗ9（クマさん）の主人公、恩田 希に対し、アンチテーゼとして裏の性格の4ｗ3（貴族）の井藤 春名が登場。「四月は君の嘘」の作者、新川直司先生が原作だけあって人物関係は完璧。このアニメは語ると長くなりそうなので今度個別に記事を書きたいと思います。
【タイプ7-5-8】（5が主人公）
タイプ5が主人公のお話は「蜘蛛ですが、なにか?」と「僕のヒーローアカデミア」の2作品。同じタイプ5が主人公のアニメですが、こちらもウイングが異なる作品になります。
蜘蛛ですが、なにか?
タイプ5【主人公】：蜘蛛子
タイプ9【裏の主人公】：？
タイプ7【主人公の憧れ方向】：アリエル（魔王）
タイプ8【主人公の成長方向】：体担当（からだたんとう）
蜘蛛ですが、なにか? EDより ©馬場翁・輝竜司／KADOKAWA／蜘蛛ですが、なにか？製作委員会
蜘蛛子さんの性格はタイプ5ｗ4。
5ｗ4のキャラクターは「一人でいる事を好み」「超現実的で空想的」なものに興味を示します。
「周りに迎合しない」「論理的、合理主義」「観察力がある」「人間的な弱みを見せたがらない」「危機が迫った時には攻撃的になる」「周りの世界は好きでも嫌いでもない」と実にタイプ5（観察者）らしい蜘蛛子さんの活躍から目が離せませんでした。逆に蜘蛛子さんが登場していないシーンはちょっと退屈だったかも。
主人公がスモールレッサータラテクトからどんどん進化していくので勘違いしてしまいますが、蜘蛛子は最初から最強、このお話は「成長物語」ではありません。
その為、成長物語に必須な「裏の主人公（アンチテーゼ：主人公を否定するもの）」は存在しておらず、「主人公を導く者」は自分自身（からだたんとう）と言う自己完結した物語設定。蜘蛛子の最強ぶりが見て取れます。
僕のヒーローアカデミア
タイプ5【主人公】：緑谷 出久（みどりや いずく）
タイプ7【主人公の憧れ方向】：①オールマイト / 八木 俊典（やぎ としのり）→②死柄木 弔（しがらき とむら）
タイプ8【主人公の成長方向】：爆豪 勝己（ばくごう かつき）
タイプ1【裏の主人公】：オール・フォー・ワン
僕のヒーローアカデミア シーズン5 OPより © 堀越耕平／集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
主人公（緑谷 出久）の性格はタイプ5ｗ6。
5ｗ6は寄り大きなシステムに適合し、安全を提供してくれるような適所を求める性格。一人で生きていこうとする蜘蛛子さんとの対照的な性格が面白いです。
「主人公の憧れ（オールマイト）」「主人公を導き引っ張り上げる者（爆豪 勝己）」「主人公のアンチテーゼ（オール・フォー・ワン）」「主人公が攻略すべき（助ける）キャラ（死柄木 弔）」とビルドゥングスロマンのお話（成長物語）に必要なキャラクターが漏れなく魅力的に描かれています。
さすが国民的人気アニメですね、安心して観る事ができました。
【5w4と5ｗ6の違いについてもっと知りたい方】
【「僕のヒーローアカデミア」の詳しいエニアグラム分析】
まとめ
今期は楽しみな作品が多く、観るのが大変と言う嬉しい悲鳴を上げながら過ごす事ができました。「オッドタクシー」「ゴジラ S.P ＜シンギュラポイント＞」「美少年探偵団」等々、今回紹介できなかった作品（まだ途中までしか観る事ができていないアニメ）も多く、時間がいくらあっても足りません！
ブログを書くときは1作1作個別に分析する機会が多いのですが、今回の様にまとめて作品を分析するのも楽しかったので、今後も時々チャレンジしてみたいです。
今回はここまで
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように！
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