海賊王女 第8話より ©Kazuto Nakazawa / Production I.G
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「エニアグラムの裏表」についての考察
アニメの中に登場する「裏表の性格の差」が激しいキャラクター(や裏表の関係のキャラクター)を「エニアグラム」を使って分析するこのシリーズ。今回の考察は海賊王女に登場するフェナと紫壇(したん)。2人は物語の「表と裏の主人公」の関係となっています。
【エニアグラムを知らない方はこちらから】
海賊王女のストーリー
18世紀の太平洋、それはとある少女が持つ記憶から始まるストーリー。フェナ・ハウトマンは、父親と船旅に出たが、海賊に襲われてしまい、自身一人が小型ボートで漂流して命を結い付ける。彼女は、国家が黙認している娼婦・男娼の島(シャングリラ)に漂着した。10年が経ち、雪のように白く光った肌と髪を以って美しくなったフェナは、目前に自身初となる仕事を控えていたが、受け入れられず、再三にわたり想像してきた島を脱出することを決意する。その後、絶体絶命の危機にあったフェナは、真っ赤な鎧で鹿の角の兜を纏っていた、雪丸という青年に救われた。彼は「フェナを見つけ出す」と約束した青年であり、2人の再会によってフェナに眠っていた言葉(エデン)というものが呼び起こされる。「エデンへ向かえ!」という言葉に、フェナは真実を知るために、雪丸らと共にエデンの謎解きをするために船旅に行くことになった。(ウィキペディアより)
【フェナ】(主人公)
海賊王女 第8話より ©Kazuto Nakazawa / Production I.G
【紫壇】(裏の主人公)
海賊王女 第8話より ©Kazuto Nakazawa / Production I.G
裏の主人公とは
裏の主人公の役割は「主人公を否定する存在」である事。主人公(テーゼ)に対するアンチテーゼが裏の主人公となります。
紫壇:「そう思う事こそ お前たちが惑わされている証(あかし)じゃないか フェナと言う名の魔女に」
海賊王女 第8話より ©Kazuto Nakazawa / Production I.G
紫壇:「聞いたなら解ってるだろ 俺はお前を殺す」
海賊王女 第8話より ©Kazuto Nakazawa / Production I.G
裏の主人公は主人公をただ否定するだけではありません。紫壇は戦う為の大儀を持っています。
紫壇:「魔女…?」
老子:「人を貶め惑わし破滅させる 母親がそうだった 魅入られ狂った男を知っている」
:「私にどうしろと?」
老子:「雪丸を見張れ もし雪丸が惑わされているようなら 殺せ」
海賊王女 第8話より ©Kazuto Nakazawa / Production I.G
「主人公の行動理由(テーゼ)」と「裏の主人公の行動理由(アンチテーゼ)」は正反対、相反する考えがぶつかり合いながら物語が進む、それが物語に裏の主人公が登場する理由なのです。
【裏の主人公を詳しく知りたい方はこちらの記事で】
主人公と裏の主人公の関係
二人は正反対の性格で得意・苦手も逆転しています。
【フェナ:タイプ6w5(守る人)】
自分の事より周りの共同体の事を気にする心配性(タイプ6)、それに加えて独立心が強く、集めた知識を分析して活用する事が得意(タイプ5)な性格。
【紫壇:タイプ1w2(擁護者)】
基本的に真面目で理想を求める(タイプ1)完璧主義者、それに加えて理想を示す為の方法として人々を救おうとする(タイプ2)性格。
フェナ(6w5:守る人)は他人との関係を維持するのは得意ですが、それが何故必要なのかは理解できません。
フェナは自分自身の理念に基づく行動が苦手な(本当の自分が何をしたいのか分からない)為、本当の自分が何(誰)なのかを探し求めています。
フェナ:「昨日紫壇には威勢のいい事言っちゃったんだけど 本当は自信ないんだ
私 最初はフェナ・ファウトマンだった
それがシャングリアのフェナになって
次にホワイトマージナルって呼ばれて
今はプリセンスだ魔女だって呼ばれてる
私いったい誰なんだろう…」
海賊王女 第8話より ©Kazuto Nakazawa / Production I.G
紫壇(1w2:擁護者)は理想を掲げる事は得意ですが、掲げた理想を実現する為に現実の世の中で細かな計画を立てて実行することは苦手。
紫壇は自分の意志による行動はできるものの、その意思を貫く為にフェナの様に上手く人間関係を作ることができません。
雪丸:「どうだ 真樺の弓」
紫壇:「難しい 曲がるから 狙った所に飛ばない 言う事聞いてくれねぇ」
海賊王女 第8話より ©Kazuto Nakazawa / Production I.G
フェナが苦手な「生きる為の理由」を見つけるのは紫壇の得意分野。一方紫壇の苦手な「目の前の状況(主に人間関係)に上手く対応する」のはフェナの得意とする所となります。
主人公と裏の主人公のお話のガイドライン
フェナ(主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
6w5:「現実の物質(や関係)」を守っていた主人公が「それを守るべき理由」を見つけ出す。
【6w5のお話についての詳しい解説はこちら】
紫壇(裏の主人公)のお話
【ストーリーライン(世界観)】
1w2:守るべき大きな(広い)世界の為に「理想」を主張していた主人公が、世界を守る為の「現実的な実現性」を見つけ出す。
【1w2のお話についての詳しい解説はこちら】
海賊王女はフェナにとっては「自分が誰なのか」を見つけるお話、紫壇にとっては「自分が生きるべき理由(理想)」を実現する方法を見つけるお話。
裏の主人公(アンチテーゼ)は主人公にとっての倒すべき敵ではなく、ぶつかり競い合いながら、相手の良い所(=自分が苦手としている所)を学び取り、成長していくための大切なキャラクター。
主人公と裏の主人公がぶつかり合いながらお互いの共通点を見出し、同じ目標に対して共闘する姿を見るのは実に気持ちがよいですよね。
このブログを書いている時点で物語は第10話。果たしてどういったラストを迎えるのか、とても楽しみです。
今回はここまで。
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【参考資料】
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「裏と表の性格」についてはこちらのブログを参考にさせてもらっています。