おおかみこどもの雨と雪より ©2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
こんにちは
みんなと一緒に幸せになりたい
がんべあです
今回は細田守監督作品「おおかみこどもの雨と雪」を13フェイズ分析します
この作品は2012年(平成24年)公開映画。
おおかみおとこを好きになった一人の女の子と、その子供たちのお話。
中盤のクライマックスで3人が雪の降り積もる丘を走り回る場面はとても明るく爽やかで気持ちがよく、私の大好きなシーン。
このお話を13フェイズに沿ってみていくと興味深い事が見えてきます。
3人のお話が入り混じった構成となっていますので、一人ひとりゆっくりと解説していきたいと思います。
第1回目の今回は一人ひとりではなく、全体の構成を見ていきます。
※ネタバレありです、ご注意を
「おおかみこどもの雨と雪」のお話
13フェイズに従って物語を見てみましょう
このお話の主人公は「花・雪・雨」の3人
3人の主人公が共に抱える問題点は「自分の人生をどう歩んでいくのかが分からない事」
物語の「語り部」は雪ですが、その雪が母(花)から聞いた話を語ると言う2重の語り部スタイルなのがとても不思議な感覚を出しています
雪:「おとぎ話みたいだって笑われるかもしれません
そんな不思議な事…有るわけ無いって
でもこれはたしかに私の…母の物語です
母が好きになった人は…おおかみおとこでした」
おおかみこどもの雨と雪:冒頭ナレーションより ©2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
その為、作品の中の雪の心情は細かく描かれていますが、花や雨の心情は雪の想像で語られる形となっています。
特に雪は雨の考えている事が理解できない為、雨の考えや心情は映画の中でほとんど出てきません。
「おおかみとして自然の中で生きるとはどういう事か?」
我々視聴者の想像力が試されている創りとなっています。
花・雪・雨の3人のストーリーの流れを13フェイズでまとめてみました 。
少し字が小さいので3つを分けて見るとこうなります
3人分のお話をまとめ上げて一つのお話にしてしまうなんてすごい構成力。
3人の主人公が共に抱える問題点「自分の人生をどう歩んでいくのかが分からない事」に対するそれぞれの解決方法がどう描かれているのかは次回解説をしてきます。
今回はここまで
まだまだ勉強不足で、勘違いや、解説に至らぬ点も多くあると思います
疑問点などありましたら是非教えてください
この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います
みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!
【続きはこちらで:連載第2回目】
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