がんべあの「ぶれない」キャラクター&ストーリーの作り方

創作活動の強い味方「エニアグラム」と「13フェイズ」

物語の書き方 ストーリー構成を学ぼう アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」4~6話を13フェイズで分析する

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青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第4話「ブタ野郎には明日がない」より ©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project


こんにちは

みんなと一緒に幸せになりたい

がんべあです

 

今回はアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」第4~6話のストーリーを13フェイズを使って分析します

 

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4~6話の主人公はプチデビル後輩の古賀 朋絵(こが ともえ)ちゃん

 

彼女の身にとんでもない事が起こります

 

 「あたしだけじゃなかったんだ…なんなのこれ?この先どげんなると?」

 

福岡弁!

 

可愛い、可愛すぎるっ

いったい彼女の身に何が起こったのでしょうか??

 

 一緒に作品の構成をたどっていきましょう

 

(※ネタバレですのでご注意ください、マジで…)

 

13フェイズとは?

 

「13フェイズ」とは「起承転結」とか「序破急」「三幕構成」などと同じく「お話の構成」を表した名称

 

特徴は「13のフェイズに分かれた構成」

各フェイズで描かれるパターンは決まっています

 

 

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」

古賀 朋絵が主人公のパート、4~6話のストーリー構成は13フェイズに従っています

 

基本的な13フェイズの流れは以下の通り

 

【13フェイズのストーリー構成】

【第1幕】(対立)

①【日常】主人公の日常、抱えている「問題」

②【事件】事件の発生、日常から引き離される

③【決意】新たな状況へ飛び込んでいく決意

【第2幕】(葛藤)

④【苦境】新たな状況での様々な苦境

⑤【助け】苦境に陥った主人公に助けが現れる

⑥【成長・工夫】助けを得た主人公の成長・工夫

⑦【転換】成長による成果、中盤の盛り上がり

ここまでが前半

⑧【試練】後半は助け無し、主人公は単独で試練に立ち向かう事に

⑨【破滅】主人公の頑張りも届かず状況は一層悪化、破滅が襲います

⑩【契機】破滅を乗り越えるきっかけを掴む主人公

【第3幕】(変化)

⑪【対決】敵との最終対決

⑫【排除】敵を排除

⑬【満足】主人公の抱える問題の解決 

 

物語の構成には色々な方法がありますが、「王道の感動」ができるのはなんと言ってもこの13フェイズで創られたお話だと私は思っています

 

他に13フェイズ構成でできている有名な作品をあげると

 

この世界の片隅に

シン・ゴジラ

「君の名は」

千と千尋の物語」

 

最近の例では

「ケムリクサ」

モブサイコ100

リトルウィッチアカデミア

 

など

王道の感動が得られる素晴らしい作品ばかり

これらの作品も全て13フェイズに従った構成なのです

 

アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」4~6話お話の流れ

 

この間のメイン主人公はプチデビルこと古賀 朋絵(こが ともえ)ちゃん

 

今回は朋絵を主人公としたお話」の部分だけをピックアップした解説を行います

 

 【第1幕】

第1フェイズ【日常】(4話)

 

無意識的にその日をやり直してしまう能力を持つ古賀 朋絵(こが ともえ)

 

ある日、意に沿わない先輩から告白される朋絵

その告白を避けようと、朋絵は能力を発動

 

同じ日を何度も繰り返す現象が起こり始める

 

物語の冒頭、第1フェイズでは主人公の暮らす世界の「日常」と、主人公の「問題点」が描かれます

 

 「一人になってしまう」のが怖くて、自分の心に嘘を付いている

 

これが彼女の問題点

 

朋絵:「一人は…恥ずかしい

 

みんなから…あいついつも一人だって思われるのはイヤ」

 

 

第2フェイズ【事件】(4話)

 

3回目のループの時、梓川 咲太(あずさがわ さくた)と出会う

 

そして時間のループが止まり、繰り返していた日が進み始める

 

「咲太との出会い」朋絵にとっての事件

 

 「事件」が起こることで朋絵「日常」から離れ、物語は動き始めます

 

 

第3フェイズ【決意】(4話)

 

咲太の働くバイト先にアルバイトとして入る朋絵

 

朋絵事件に飛び込む事を「決意」します

 

 意に沿わない先輩からの告白から逃れるために咲太に「1学期の間だけ付き合っているフリを続けて欲しい」とお願いする朋絵

 

朋絵:「先輩!実は先輩にお願いが――」

 

咲太:「断る」

 

朋絵:「せめて話を聞いてよ…」

 

咲太:「聞くのを断る」


朋絵:「なしてー?」


朋絵:「大方、僕と古賀が付き合ってる的な誤解をそのままにして欲しいとか言うんだろ?」


朋絵:「先輩心が読めるとね!?」

 

主人公の「決意」を表すフェイズ、それが第3フェイズ

 

【第2幕】

第4フェイズ【苦境】(5話)

 

咲太とのデートを申し込む朋絵

デート当日、江ノ島に向かう電車の中

 

咲太:「いきなり欠伸か」


朋絵:「あんまり寝てないの」


咲太:「デートが楽しみで?」


朋絵:「昨日の二時過ぎまでみんなでグループメッセージしてて。そのあと動物の面白動画見てたら朝になってた。あとデートの予習をちょっと…」


咲太:「さっさと寝ておけよ…」

 

朋絵:「みんな起きとるのにあたしだけ寝るなんて無理!」


咲太:「動物の面白動画は暇な時でいいだろ」


朋絵:「みんな見たことあるって言ってたし、話に入れないと困る」

 

友達との関係を保とうとデート中も必死でスマホに向かう朋絵

その姿には余裕がなく苦しそう

 

朋絵:「あのペンギン、なんか先輩っぽい」

 

咲太:「なら、古賀はあの元気なペンギン?」

 

朋絵:「私は違う。後ろからみんなについて行ってるペンギン…」

 

そんな自分が嫌

どうしてこんな風になってしまったんだろう

 

朋絵にとっての「苦境」

 

13フェイズ構成のお話では、この「苦境」は主人公一人では乗り越えられません

まだ主人公に力が足りないからです

果たしてどうなってしまうのでしょうか?

  

 

第5フェイズ【助け】(5話)

 

梓川 咲太の助け

 

咲太:「どうせ思春期丸出しで本当の自分はこんなんじゃない、とか思ってるんだろ?」


朋絵:「そ、そうだけど?」


咲太:「ウザいわ」


朋絵:「ひどー!」

 

咲太:「前がどうだろうと、今のその姿が古賀だよ。きっかけはどうあれ古賀はなろうと思って、努力してそうなったんだろ?」

 

朋絵:「…う、うん」

 

咲太:「で、今の自分は気に入ってるんだよな?それなのに本当の自分じゃないとか、その方がどうかしてるって」

 

途方にくれる主人公に助けが現れます、問題の解決の為のヒントを得る朋絵

それが第5フェイズ「助け」

この助けによって主人公は前に進み、成長していくことができるのです

 

第6フェイズ【成長・工夫】(5話)

 

 デートの最中、朋絵は海岸でクラスメイトの米山さんを見つけます

 

朋絵:「何か探してるの?」


米山:「あ、うん…」


朋絵:「あたしも一緒に探すよ」


米山:「え、いいよ!古賀さんは香芝さんのグループだし…」

 

咲太:「三人で探した方が早いだろ」


朋絵:「先輩もこう言ってるし」

 

海岸で探しものをしている友達を助ける朋絵

 

元々人助けが好きなタイプの朋絵

 

今までは違うグループの子に声をかけるなんて怖くてできませんでした

 

そんな彼女が前に進み始める

 

そして朋絵の心は咲太に傾いていきます

 

朋絵:「前に先輩が言ってたこと、少し分かったかも。世界中が敵でも一人だけ必要してくれたら、的な奴」


咲太:「的なってな…ちゃんと覚えとけよ」

 

朋絵:「ホントに彼女、って感じだった…大事にされてる感じだった」

 

咲太:「一学期はそうする約束だから」


朋絵:「普通、ウソの恋人にあそこまでしないよ」


咲太:「僕は完璧主義だからさ」


朋絵:「なにそれ?しけと~」

 

咲太:「なんだそれ?」


朋絵:「先輩、そがんことも知らんとね。つまんないって意味」

 

第6フェイズでは朋絵成長の姿が描かれます

 

 

第7フェイズ【転換】(6話)

 

もうすぐ「恋人のフリをする約束」の1学期が終わる

 

咲太:「なあ古賀」


朋絵:「なに?」


咲太:「別れ方、考えておいた方がよくないか?」

 

朋絵:「うん、分かってる。先輩の振り方なら考えてあるから安心して」


咲太:「待て。僕がフラれるのか?」

 

朋絵:「結局先輩は桜島先輩に未練タラタラで、それに気付いたあたしにフラれる設定」


咲太:「微妙にリアルだな…」

 

朋絵:「先輩なんて知らない!って最後は引っ叩いたことにする」


咲太:「それ、実演はしないよな?」


朋絵:「リアリティは大事」


咲太:「やるのか…」

 

朋絵:「終業式の後は空けておいてね!海デートの帰りに喧嘩したって想定だから」

 

そして海デートが終わり、咲太に別れの挨拶をする朋絵

 

朋絵:「ねえ、先輩」


咲太:「また腹減ったのか?」


朋絵:「今日までありがと」

 

朋絵:「はい。握手だよ」


咲太:「なんで?」


朋絵:「お別れの」

 

朋絵:「先輩は結局、桜島先輩のことが好きで…あたしに愛想を尽かされフラれました」


咲太:「ビンタはしなくていいのか?」


朋絵「それはしたことにしておく。ここで引っ叩いたらあたし、超恩知らずだし」

 

咲太:「そっか。まあ、なら…お疲れ」


朋絵:「うん」

 

咲太:「いい夏休みをな」


朋絵:「先輩も。桜島先輩と付き合えるといいね」


咲太:「ま…気長にやるよ」

 

ここまでが前半

ここまでは主人公が助けによって成長するお話

後半は主人公が助け無しで成長していくお話に大きくシフトチェンジをします

 

 

第8フェイズ【試練】(6話)

 

海デートの次の日

…のはずが、今日は海デートをした終業式当日である事に気付く朋絵

 

再び時間のループが始まります

 

 

朋絵:「急に教室に来られると困る…」


朋絵:「悪いとは思ったが仕方ないだろ。なんかマズいことあったのか?」


朋絵:「なんで?」

 

咲太:「なんでって…またループしただろ?」

 

朋絵:「え?」

 

咲太:「今日二回目だよな」

 

朋絵「んーん」

 

咲太:「ちょっと待て。古賀は一回目なのか?」

 

朋絵:「うん」

 

咲太:「…分かった。一旦今のは忘れてくれ」

 

朋絵:「放課後は?」

 

咲太:「予定通りでいい。後でな」

 

朋絵咲太に嘘を付きます

自分には時間のループは起こっていないと

 

もう咲太に相談はできない 

 一人で悩み苦しむ朋絵

 

 

第9フェイズ【破滅】(6話)

 

嘘を付いている事が咲太にバレる

 

朋絵:「何?どうしたの?」


咲太:「僕が気付かないと思ったか?」


朋絵:「だから、何の話?」

 

 咲太:「嘘でも約三週間、恋人やってたんだぞ。僕は空気が読めているクセに読まないんだ…古賀が言わなくても僕は言う

 

古賀が何度サイコロを振り直しても人の気持ちは変わらない。嘘は本当にならないし、本当は嘘にならないんだ」


朋絵:「…百回やっても?」


咲太:「ああ」

 

朋絵:「千回やっても?」


咲太:「そうだ」


朋絵:「一万回でも?」


咲太:「一億回やっても変わらない。僕が好きなのは麻衣さんだ


同じことを繰り返しても古賀の気持ちだってずっとそのままだ」

 

朋絵:「先輩、嘘吐きだよ…気持ちは変わるよ。繰り返した分だけ積み重なっていく…積み重なっていった

 

忘れようって決めて…なのに忘れられなくて。今度こそ忘れようと思ったのにダメだった…この気持ちとさよならしようって決めたのに」

 

主人公に決定的な「破滅」が訪れるのがこのフェイズ

 

何度時間をループしても「この辛い気持ち」からは逃れる事ができないと知る朋絵

 

どうしようもない破滅、万策尽きた主人公の姿が描かれます

この破滅フェイズの絶望が深ければ深いほど、物語は盛り上がります

 

第10フェイズ【契機】(6話)

 

行き詰まった朋絵に契機が訪れます

 

咲太:「もう自分に嘘を吐くのはやめろ

 

お前は正義の女子高生だろ。古賀に出来ないことなんてない」


朋絵:「ずるい…ずるいよそんな言い方」

 

咲太:「だからさ…もう我慢しなくていいんだ」

 

朋絵:「先輩のバカ、バカ!

 

嫌い!大嫌い…でも、でも…好き

 

あたしは先輩が好き…

 

 

大好きぃぃぃぃ!!

 

絶望的な主人公に一筋の光明、契機が訪れるのがこのフェイズ

 

朋絵はこの苦しみから抜け出す方法を見出します

 

【第3幕】

 

第11フェイズ【対決】(3話)

 

物語は第3幕、最終決戦

 

次の日、目が覚めると時間は「1回目の時間のループが始まった朝」まで大きく巻き戻っている

 

咲太:すげーなあいつ…」

 

かえで「ん?」

 

咲太:「最初から全部…未来のシュミレーションだったのかよ」

 

それは意に沿わない先輩から告白される当日

 

朋絵は勇気を出して「闘い」を始めます

 

 

 

第12フェイズ【排除】(6話)

 

 強大な敵との戦い

 

朋絵:「ごめんなさい…あたし前沢先輩とは付き合えません」

 

前沢:「今、彼氏とか居ないよな?じゃあ好きな奴とか居るの?」

 

朋絵:「はい…その人は今時スマホも持ってない原始人です」

 

先輩からの告白を断る朋絵 

対決の結果、敵を排除します

 

朋絵にとっての敵は「自分の気持ちに嘘をついている自身の行動」

苦しみを生み出してきた元凶、その行動との戦い

 

そして自分自身に打ち勝つ主人公

 

その姿を描くのがこのフェイズ

 

 

第13フェイズ【満足】(6話)

 

 

咲太:「誰が原始人だ?」

 

朋絵:「別に先輩のことだなんて言ってない…それより先輩、責任取ってよ」


咲太:「責任?」

 

朋絵:「これで玲奈ちゃんに嫌われて、クラスに居場所無くなるんだから」


咲太:「なんでその責任が僕に来る…」


朋絵:「だって先輩のせいだし」


咲太:「理由を聞こうか」

 

朋絵:「先輩があたしを大人にしたんじゃん…」

 

咲太:「なんかエロいな…」


朋絵:「先輩って分かってるクセに、いつもそういうこと言うよね。照れ隠し?」

 

咲太:「ま、古賀に何かあっても友達で居てやるよ。だから一人ぼっちにはならない」


朋絵:「先輩を親友にしてあげるの、あたしの方だし」

 

「自分の心に嘘をつかない事」

それが苦しみから抜け出す方法

 

すっきりした顔の朋絵

 

 

そしてエンディングでは、海岸で探しものをしていたクラスメイト米山さんのグループと仲良く下校する朋絵の姿

 

ハッピーエンドの様子が描かれます 

 

 

第1フェイズで示された主人公の問題点

それは「一人になってしまう」のが怖くて、自分の心に嘘をついている事

 

悩み苦しむ主人公朋絵咲太と出会い、13フェイズに従った物語を順に進む事で、その問題点を解決します

 

その一連の物語を見終わった視聴者は満足を得る事ができます

 

視聴者の満足を描くのがこのフェイズ

 

 どうでしたでしょうか?

 

実際のストーリー語り部である咲太の目線で進む事と、理央佑真などの他のキャラクターのお話も挿入されていて複雑な構成になっています

 

しかしこうして朋絵の視点でポイントを抜き出してみると13フェイズに従った王道のお話である事が分かります

 

大河ドラマなどでは複数の主人公のフェイズが入り乱れて作品が作られています

一人一人の主人公が今どのフェイズにいるのかを気にしながら作品を観てみるのも面白いですよ

 

 

個人的な感想

 

4回目の海デートの最後、咲太「 僕は空気が読めているクセに読まないんだ…古賀が言わなくても僕は言う」と言うセリフがとてもいいなぁと思いました

 

咲太はいつも空気を読まずに自分の意見をズケズケとモノを言う人ではありません

 

朋絵咲太に対して「ウソの恋人役をして欲しい」と頼んできた時は「助けて欲しい」と言う朋絵空気を読んで、自分の意見(面倒くさい…)を押し殺して流されるままに恋人役を引き受けています

 

 

空気を読んだ上で、その空気を「無視」して行動するか、その空気を「受け入れて」流されるか選ぶ事ができる

 

 

そんな自分自身の選択が大切なんだなと言う事をこのお話を見て思いました

 

 

 

今回はここまで

 

この記事があなたの「創作活動」と「物語を楽しむ事」に少しでもお役に立てると嬉しく思います

みなさんの毎日が楽しく幸せなものになりますように!

 

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